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二枚舌の話1

前回、地銀の二枚舌の話を述べたので、今回から少しだけ、二枚舌の話をしようと思います。

トップアスリートのチームとしての売上と、個人の給与を一緒にするな、という話を拝聴していて思ったのは、エッセンシャルワーカーの上司は、マジでクソだな、ということです。

エッセンシャルワーカーの給与

エッセンシャルワーカーは、ブルシットジョブのパワハラ上司と違って、そもそも薄給です。
マネジメントできないマネジャーが高給で、その皺寄せがパワハラ被害者の平社員や平職員に行くのが現実です。

私は、看護士さんの被害者noteや、保育士さんの断捨離noteを拝読していますが、上層部はマジでクソだなと、心の底から拝察します。

その薄い薄い給与、薄給オブ薄給って、パワハラに耐える分の金額は入っていないはずです。

にもかかわらず、プロ意識とやり甲斐によって、我々の生活をお支えくださっておる。
神様、仏様、エッセンシャルワーカー様ですよ。
エッセンシャルワーカーのパワハラ上司とかいう破壊神の妨害に負けず、戦ってくださる神。
ありがとう、心からありがとう。

エッセンシャルワーカーの経費

回復費用

そんなパワハラ被害者のエッセンシャルワーカーには、構造上、二重の攻撃があります。
1つは心理的攻撃、もう1つは経済的攻撃です。

心理的攻撃を受けた場合には、気晴らしにカネを使う、あるいは、通院する、もしくは退職する、ということになります。

全てカネがいるんですね。
でも看護士や保育士は、その手当がありません。
カネが払われているのは、業務に対してなので、業務上のパワハラに耐える業務はゼロ円です。
気晴らしのカネは含まれていない。
全額が自腹です。

通院や退職には、制度上ある感じの体裁ではあるけど、事実上は無いも同然です。
申告できるかどうかに裁判が絡むからです。

にもかかわらず、上乗せがない。
心理的攻撃からの回復は全額自腹なのに、上乗せされたカネなんて無いのです。

なんたる苦役。
日本国憲法は、苦役を禁じているはずなんで違憲ですよ。違憲はいけん。
回復費用ぐらい上乗せできればいいと思います。

純粋経費

そしてここから、さらに構造上の問題なのです
が、経済的攻撃の問題があります。

いろんなもんが自腹なんですよ。
純粋に経費のはずですが、経費として申請できる状態が無い。
各院、各園の雇われ労働者の扱いだからです。

夜勤や深夜勤をする時に、患者を起こさないためのペンライトだとか、ナースウォッチだとか。
あるいは、乳幼児向けの絵本だとか、知育玩具だとか。
(看護士でも保育士でもないので事例は大体です。)

勤務していなければ全く必要のない私物を自腹で揃え、勤務時にのみ使用しているわけです。

労働者で無ければ経費ですよ。
勤務時にのみ用いるんだから。

ブラック労働の回復費用がないだけじゃない。
ブラック自腹の純粋経費が経費じゃない。

この問題は、当事者が声を上げ続けていいものだと思います。(私は当事者ではありません。)

二枚舌

さて、タイトル回収します。
プロフェッショナルに対する最大の侮辱は二枚舌です。

トップアスリートは、そのパフォーマンスの向上や維持のために、上乗せされたカネが支払われています。
一方で、エッセンシャルワーカーには支払われておりません。上乗せされていないのに自腹。

けれども、パワハラ上司みたいなクソオブクソが、「プロとしてどうたらこうたら」と言って、トップアスリートのように自腹を要求する。
給与を払う時にだけ、トップアスリートのような上乗せはしない。
消耗品費として経費にできるかどうかはちょっと分からない、だとか、或いは、特定の職員のみが使うのはどうなのか、とケチるにもかかわらず。

こんな二枚舌が跋扈してしまうから、医療と保育の担い手不足が生じるわけです。
※介護のほうは大量老人問題で別問題です。

少子化なのに、就学前児童向けのエッセンシャルワーカーでさえ担い手不足が生じてしまうのは、構造上の官製ブラック問題があるからだ、としか言いようが無いんですよ。

立ち上がろう

当事者の皆様、官製ブラックの看護士と保育士の皆様は特に、立ち上がろうじゃありませんか。
私は当事者じゃないので、立ち上がれません。
私にできるのは、せいぜい代弁者までです。
これを読んだ当事者の皆様が、声をあげるということ、そして、声をチカラにするということ、を心の底から望みます。

あ、代弁者までじゃなかった。
応援者にもなれます。
応援していますよ。本当に。

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