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ウォームビズは何故大失敗したか6

ウォームビズが何故大失敗したか、については、そろそろ最後にしようと思ってはいますが、まだ今回も続きにしようと思います。

ウォームビズの期間

クールビズとウォームビズは、期間を定めないということになりましたので、現在は、気温や体感温度に合わせて行って良いことになっています。
しかしながら現在では、期間が定められていないのに、集中的呼びかけ期間として、定められたと同様なのが現状です。

クールビズは5月1日から。
ウォームビズは11月1日から。

これが指定期間ではなく、集中的呼びかけ期間となっただけのことなんですね。
指定期間の緩和、さらには、集中的呼びかけ期間への移行はクールビズがきっかけです。
4月下旬の夏日が暑かったからです。

秋が無い

一方でウォームビズは、10月下旬の寒さに合わせ前倒ししよう、なんて誰も言いませんでした。
誰か言っていた人がいたなら、教えてください。
10月下旬が暑いからクールビズ期間を延長したというのが現実です。
※2023年は、11月7日に東京で夏日です。
(夏日とは最高気温25℃以上の日のことです。)

今年は秋が無かった、という年寄りが増えるのも当然で、夏が長くなっているのです。

そんな夏日の直後に、あるいは、今年(2023年)のようにほぼ夏日となる11月1日に、さあ、これからウォームビズ、と集中的に呼びかけたところで、失敗は確定です。

毎年毎年、「先週まで夏みたいだったのに、急に冬になったね。」のくだりをするのは、12月中旬になってからの話です。

一日付(いっぴづけ)

何故、ほぼ夏日なのに11月1日に、ウォームビズの集中的呼びかけ期間を開始するのか。

答えはもう「お役所仕事だから」としか言いようがないです。
お役所仕事は一日付(いっぴづけ)が大好きです。
4月1日から何々、の年度予算で動いているからだと思います。強化月間や強化週間も大好きです。

よりにもよってウォームビズでも一日付で行おうとするので、夏日直後(年度によっては夏日前後)の11月1日に防寒を呼びかけるのです。

そしてその効果は、「寒くなったらするよ。」と受け取られるだけ。
寒くなったら寒くなったで、年末に重なる。
極めて効果が薄いわけです。
クリスマス寒波まで、あるいは、年末寒波まで、12月上旬や中旬が秋らしい季節で、一気に真冬というのが最近の傾向です。
※今年は一週間ほど早いですが。

一日付が好きなお役所仕事と、ウォームビズとの相性の悪さも下火になる原因ではあるんですね。
12月下旬の寒さと同時に呼びかければ、幾らかの効果はあると思います。
たらればになってしまいますけどね。

気象庁による過去の気象データ

気象庁による過去の気象データのリンクを貼っておきます。
1月と2月は、昭和とそこまで大差がない、即ち、寒いということがわかると思います。
厳密に言うと、12月の寒波襲来後には大差がなく寒いということです。
一方で、11月と12月は暑いのが明らかですね。
今年も12月上旬は暑いぐらいの日がありました。

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