2023年5月号 体はゆく/伊藤亜紗

体はゆく/伊藤亜紗 

一番最初に著者の伊藤亜紗さんの本に出会ったのは、7〜8年前に
【目の見えない人は世界をどうどう捉えているのか】の本でした

 面白い本だなーと思ってしばらく時が経ち 

今度は【利他とはなにか】に出会い
そしたらまた著者が伊藤亜紗さんではありませんか! 

うぉーと思いこの著者さん面白いなーと思ってたら
【手の倫理】でまた衝撃 

 とういうように、伊藤亜紗さんの著書は幾つか読んでて
1冊に絞れてないのですが、、、 

 今回は【体はゆく】 参りましょう

 書籍の中身はざっくり言うと、 著者の伊藤さんが
理工学系やテクノロジーの研究者さんとの研究と対話の中で
発見された知識や視点を 全5章の中で細かく考察しています

本の表紙の絵を見ると、文字通り科学チックなテクノロジーっぽさが
散りばめられています

全部読んで、表紙を見てみると絵を見ただけで内容がブワーっと
再登場する面白さがありました

書籍の内容は、いつも通り 各章にパンチラインが多く 
僕の気持ちは滾り、ぬぉー!と折り目とメモを散りばめ、進んでいきました

 正直、私のまとめる力と言語化能力がそれほど高くないので 
上手く感想を綴れないのが悔しいのですが
 
技術や能力といったパフォーマンスを高める為には 
五感やイメージを含めた【意識】が非常に複雑に関係しているという


ちょっと考えたらなんとなくでも分かりそうな、しかし抽象概念なので
即時的に課題解決に繋がりづらい部分が非常に重要な要素であるという事 です! 

 そのためには科学技術やテクノロジーの進化を迎合して
手触り感を持ちながら、施術や運動を提供していかなければならないと感じました

 〜体は、意識を超えて【ゆく】のです〜

 いいですねぇ
あれやこれやとやっているといつの間にか
出来てたりするじゃないですか

 →その感じ!(他者から言われて) 

 →あぁこんな感じか!?(なんとなく自分で思う) 

 →この感覚かぁ!(腑に落ちてゆく) 

  みたいな流れが 

 〜「できるようになる」の当事者となり身をもってて体の冒険に出ること〜と理解出来ます

 この書籍を読んで改めて自分自身のサービスの価値や意義を
再定義出来ました

 出来る、出来ないは 優劣ではない 

 出来ている=優れている、ではない 

出来ていない=劣っている、ではない 

 体を使って冒険してみようよ


返信:いが

マスター大興奮!の感じがよく伝わる文章でした

手にとても興味を持ったときに僕の場合には手の倫理を
読んでいました

触れることって、相手との境界線を跨ぐことであり
この部分にはそれぞれの感覚の違いも生まれます

セラピストは施術の中で相手に触れることがあるため
気を遣う部分でもあるんです
触れ方にもいくつもの種類がありますし

伊藤さんの書く内容の面白い部分は
暗黙知をどうにかこうにか実験で紐解いてゆく
なぜ、そうなっているのか?

人間の面白みをテクノロジーを掛け合わせながら
読み進められるところなんですよね

どのように人間として認識しているのか?
まだブラックボックスになっている人間の部分を
紐解いてゆくきっかけになる一冊です


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