7月20日、FoE Japanが「パブコメセミナー:老朽原発の審査基準など」を開催。第1回の講師を頼まれ、パブコメを書く自分自身への尻叩きにもなるので引き受けた。取材した立場から(と言いながら、取材者の法(のり)を超えがちに)お話をしたが、前代未聞ぐらい、わかりにくい審査基準だ。
7月22、29日にFoEパブコメセミナー
FoE Japanでは締切(2023年8月4日24時)までにあと2回、以下の通りパブコメセミナーを開催するそうだ。第2回は明日。
私が第1回で使ったパワーポイント資料はこちら(雑です)。
書類が基準に揃っていればパスという審査
原発事業者に老朽原発の「長期施設管理計画」のやり方を原子力規制委員会に申請させ、審査基準に合っていれば運転を認めるというやり方は、「運転期間」のように「はい!本日で廃炉!」となる絶対的な規制手法とは違う。
劣化管理の対象が限定的でも、方法や結果が、規制委が決める基準の範囲内で「長期施設管理計画」として書類上、記載されていれば、規制委は稼働を認めざるを得ない。本当なら「運転期間」を取り戻せと言いたいが、私自身が投じたパブコメは以下の通り。(とても不十分。あくまで恥のかき捨て気分で公開)
先日書いた通り、パブコメの締切は8月4日(金)夜中24時。
余裕のある人は、地元国会議員に対して、「原子力規制委員会/規制庁が老朽原発の規制についてパブコメを行っているので、その審査基準等をヒアリングしてください。私たちも同席させてください!」などとロビー活動することなどもオススメする。
パブコメの中身(審査基準など)は、一部「運転開始から長期間経過した発電用原子炉の安全性を 確保するための規制制度の全体像について」でわかりにくく説明が行われているので、あわせてみることも一案だ(タイトル画像に関係目次を示した)。
以下がパブコメサイト。
1)脱炭素社会の実現に向けた電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則等の改正案等に対する意見公募について(締切:2023年8月4日24時)
2)実用発電用原子炉の長期施設管理計画の記載要領(案)に対する意見公募について(締切:2023年8月4日24時)
【タイトル写真】
原子力規制庁が2023年7月12日の原子力規制委員会で示した「長期施設管理計画の認可制度に関する分かりやすい説明資料」として示した「運転開始から長期間経過した発電用原子炉の安全性を 確保するための規制制度の全体像について」より。パブコメに関係ある箇所の目次を示した。これ↑「分かりやすい」ですか???