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金ピカ折り紙、フェニックスに成るまでの軌跡【前編】

神谷哲史作品集2の「フェニックス」に挑戦中です。

作品集1の「エンシェントドラゴン」を折ったのは、つい先週のこと。
(2020/04/15)
https://note.com/masanii_origami/n/n45d89e34e15a

「道が険しいほど、後から見える景色は美しい」とはよく言ったもので…
あろうことか、また工程数200オーバーの作品に手を出してしまいました。

今回は【前編】をお届け。
一枚の紙がどんどん畳まれていく様子を、じっくりご覧くださいませ。

☘️今日のトピック☘️
❶過去2回の軌跡
❷超ロングななめ仕込み
❸変則エキサイティング蛇腹

♦︎♦︎♦︎

❶過去2回の軌跡
フェニックスは、2013年・2017年に折った事がある作品です。

2013年は、黄色い模造紙。
エンシェントドラゴンと同じく、かなりの厚みになってしまったので、その処理に相当手こずった覚えがあります。
翼の造形が難解すぎて、かなりの部分を省略してしまいましたが、何とかバランスを整える事ができました。

キレイに仕上がった足指は、特に気に入っているポイントです。
この作品は近所の図書館に寄贈したのですが、今でも窓口に飾っていただいています。

そして、4年後の2017年。
結婚する同僚カップルへ、記念品として贈ったものです。
使ったのは「グラシン紙」。
通常の半分くらいの薄さ(50kg)の透明感のある素材で、これを求めて銀座の伊東屋まで行きました。

薄いのに丈夫なので折りやすく、2003年にできなかった翼をシッカリ仕上げることに成功しています。

❷超ロングななめ仕込み
さて、思い出話はこれくらいにして、早速始めましょう。

今回使ったのは、53cmのホイル。
過去2回のチャレンジでは1m近い紙を使ったので、半分くらいの大きさです。
でもまぁ、同じ紙でTemple Dragonも折れた事だし、何とかなるでしょう!
(2020/04/05)
https://note.com/masanii_origami/n/n5a7b237721a8

テーブルに乗り切らない大きさの紙を、バサバサと折っては戻し、折っては戻し。
全工程225のうち40は、折り筋の仕込みに費やします。
(274工程のエンシェントドラゴンより多いです。)

そして、とんでもない量の蛇腹。
尾羽・足指・翼を作るための構造なのですが、縦横に加えて22.5°のナナメ方向にも折るという変態っぷりです。
重なった箇所がズレないよう細心の注意をはらいつつ、超ロングな蛇腹を作っていきます。

やっとの思いで巨大な「せんす」をこしらえた後には、これまでの苦労に追い討ちをかける一言が。

「全部ひろげる」
はい、出ました。
「反対側も同じ」と並ぶ、挑戦者の心を折るパワーワードです。

かくして、もはや「それだけでも作品なんじゃないか」と思うほど、びっしり模様がついた正方形が出来上がるのでした。

❸変則エキサイティング蛇腹
仕込んだら、それを組み立てにゃならん。

ナナメに付けた折り筋に沿って、「沈めるように段折り」をリピートしまくります。

折り筋は超ロングなうえ、3方向に分散しているため、トリッキーな「うねり」が発生します。

えげつないビジュアルですが、折るべきラインを見定めながら金ピカの迷路を泳ぎ回るのは、なかなか楽しいです。

角度によって光の反射が異なるので、キラキラがキレイですね。
作り途中にしか見られない貴重な映像を、お楽しみくださいませ。

♦︎♦︎♦︎

はい、今日はここでタイムアップ!
現在の進捗は…

どーん

棒です!
ホウキです!
ロケットです!!

しばらく長〜いシッポ(尾羽)はそのままに、脚や翼などを作っていきます。

ちなみにアタマの構造も、変則的な蛇腹がベースです。

この時点でも何となく、鳥っぽいですね。

さて、ここから各パーツを仕上げて、ハンサムな鳳凰に仕上げてみせましょう。
次回のコラムに、ご期待くださいませ!

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