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真っ赤なおなかがアクセント!「アカハライモリ」を黒&赤の両面折り紙で。

フチモトムネジさんの「アカハライモリ」を折りました。

出典は「切らずに一枚で折る 爬虫類・両生類折り紙」。
以前ご紹介した「ウーパールーパー」と同じ本です。
(2020/04/19)
https://note.com/masanii_origami/n/n22b4f19b7a3f

きれいな川の隅っこを探すと、たまに見つかるコイツ。
刺激を受けると、体を反らせて赤いおなかを見せるのが特徴です。
このポーズがやりたかったんですよね。

生き物好きな方なら、ご存知の方もいるのではないでしょうか。

素材は、クラサワの両面単色おりがみ。
「B15-03 あか/くろ」という、ドンピシャな色が見つかりました。

それでは、1枚の紙が1匹のイモリちゃんになるまでの様子をお楽しみくださいませ。

☘️今日のトピック☘️
❶仕込みは「ルート分割法」で
❷蛇腹まみれの組み立て作業
❸赤色を出すマジック

♦︎♦︎♦︎

❶仕込みは「ルート分割法」で
まずは、縦横20等分の折り筋をつけるところからスタートします。

全体を5等分→それぞれを4分割というプロセスなのですが、今回はテキストとは別の方法をとりました。

あじさい折りでおなじみの、「ルート分割法」です。
正方形の一辺を、キッチリ正確に5等分することができます。
「斜め折り四段ピラミッド」で散々やったテクニックです。
(2020/02/29)
https://note.com/masanii_origami/n/nf5ce58d14f6d

アプローチは違えど、要は20等分できればOK。
ちなみに、足立区CAFE RICCOで折った「ブリュッセルワッフル」にも、同じ方法が使えます。
(2020/03/20)
https://note.com/masanii_origami/n/n7a06a3f8e1c0

❷蛇腹まみれの組み立て作業
20等分の折り筋を仕込んだら、折り筋の向きを変化させながらパキパキと畳んでいきます。

ウーパールーパーにはない少々複雑な作業なので、慣れていない方は戸惑うかもしれません。
山折り・谷折り線をしっかり観察して、マス目を間違えないよう慎重に進めましょう。

あじさい折りや昆虫などを折った経験があり、網目状のラインを泳ぎ回れる方なら、スムーズにできるはずです。

だんだん一枚の正方形が、ほっそりしたトカゲの形になっていきます。

こうしたプロセスが見られるのは、折り手の特権。
いつ見ても面白いですよね。

❸赤色を出すマジック
トカゲのシルエットを裏返すと、おなかは真っ黒です。
ここからどうやって「赤いおなか」を出すのでしょうか?

パーカーのフードをひっくり返すように、紙を裏返すんです。

中心の突起をベコッとへこませて、まわりを少しずつめくっていきます。

フチが引っ張られて破れやすくなるので、力をかけるのは最小限に。

頭はちょっと窮屈ですが、シッポは周りを開いて負荷を分散させることができます。

残ったおなかを外側に折り返せば…

あら不思議。
鮮やかな赤色が、一面に現れました!

実はこのテク、部分的に裏面を使う場合には結構ポピュラーな方法です。
勝田恭平さんの「グリフォン」にも出てきます。
(2019/01/30)
https://note.com/masanii_origami/n/nf4ea20ce1e16

中級〜上級者向けの作品にはちらほら出てくるので、コツを覚えておくと便利ですよ。

♦︎♦︎♦︎

フチモトムネジさんの「アカハライモリ」でございました。

私は高校生の頃に生物部に入っていたのですが、観察会で川の上流に行った際にコイツを見かけたことがあります。
実は先日折ったウーパールーパーも、部で何匹か飼っていたんですよね。
色々な生き物(人間含む)に囲まれて、楽しい3年間でした。

もう10年以上前の話ですが、当時を思い出して、懐かしい気分になりました。

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