「武道」が大事
「強いってどんな気持ちですか?」
これは、はじめの一歩という漫画の主人公幕内一歩が、後に最強の称号を手に入れる鷹村守に言った台詞である。「自分で考えろ」的な解答をされ、これを機に一歩はボクシングを始め、回答の日々に身を投じることとなる。今現在では、一歩は現役を退き、その回答について客観的な考察に取り組んでいる事を考えるとなかなか答えは出ないものなのかもしれない。
諸行無常
これは漫画聖闘士星矢に登場する黄金聖闘士乙女座シャカを通して得る、元ネタ仏教、特に鎌倉仏教の思想だろうが、どんなに栄華に至ったとて結局は没落していく事であり、現状を留めるものは存在しないということを言っている。
困った
この理屈をもってするといくら最強を手に入れても、最上の栄華を手に入れても、結局は無くなってしまうという。恐ろしい。では、我々の活動は一体何だ?
しかし、武道だけはこれに対して答えてくれる。
ちなみに、スーパーマリオのスター状態、誰とでも仲良くなる事で敵を無くすという「無敵」の思想は内田樹先生の著を読んで欲しい。
私が伝えたい極意は、不安定であること。
武道の極意に「自然体」というのがある。これについて漫画で描かれる時には、「すすす、スキが無い!」みたいな話になるが、恐らくそうではあるまい。自然体は、恐ろしく不安定で隙だらけな体勢であると私は思う。しかし、これを極意としているのには意味がある。
そう、お察しの通り、不安定が故に変化に機敏なのである。これが肝。補足すると、隙だらけ不安定なのは、自分が恐ろしいほどリラックス出来ているからである。どんな困難な状況にも、リラックスして変化に敏である事は、確かに最強と言える。東日本大地震の現地レポートで、津波に家が流されたもう老人という男性の方がインタビューで「まあ、仕方ない。頑張りましょう」というのを聞いた時は、ああこういう人達が日本を作ってきたんだなあとしみじみ思った。
ちなみに、アメーバのようにただ力の抜けたリラックスでは自然体ではなく、これこそただの隙だらけである。自然体には、一本だけ「芯」が必要だ。この「芯」は、武道においては「姿勢を正す」と表現されており、「正しい技」へと繋がっている。この場合の正しさとは何か?
これはきっと人の数だけあるのでしょう笑
最後に、武道では「居着く」という表現があるが、これは自分の正しさの主張割合が多くて、変化出来なくなった状態でしょう。
現代は風の時代
住宅購入の際は、お気をつけ下さい