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英語で夢を見るための方法

オーストラリア修行編(第12回)

英語をやり直して3ヶ月の集中学習の結果、TOEICで900点を超え、その自分へのご褒美にオーストラリアにいった

そしてその短い滞在の間に、語学学校とホームステイを(僅か5日ですが)体験することができ、そこでは沢山の発見がありました。

実はこのオーストラリア滞在中にもう一つ大きな出来事がありました。

それはたしかホームステイ4日目の夜、なんと生まれて初めて英語で夢を見たのです。

英語の勉強を再開したとき、せっかく英語をやるからには、

・いつかは映画を字幕なしで見られるようになりたい

・ネイティブとスラスラ会話できるようになりたい

・TOEIC900、英検一級も取りたい

などの素朴な夢をたくさん持っていましたが、

・英語で夢を見たい

というのも、その夢の一つではありました。

でも正直なところ、30過ぎてからのスタートではそんなことは無理じゃないか、夢のまた夢の話だろうと 

いろんな夢があるけれど、「英語で夢を」なんてその中でももっとも難しいものだと思っていましたから。

夢夢うるさくてすみません。

でもそれがなんと、勉強を始めてわずか4ヶ月で早くもかなったわけです。

不思議なことに、自分以外の登場人物はすべて外国人だったのですが、彼らが話す英語が自分と同じぐらいたどたどしくて、

それがまた面白かったのですが

これは嬉しい出来事でした。

英語での夢を可能にした要因

ではどうしてそんなことが可能になったのかというと、それはオーストラリア滞在中、四六時中「英語で何を言おうか」と考えていたからだと思います。 

毎日ブラジル人の友達や、ホストファミリーと英語で話すのが楽しい、でもアドリブでは話せないので、前もって色々と考えていたのです。 

自分がやっていたのは、

大昔学校で習ったこと、勉強を再開して以来重ねてきたインプットの中で得た知識の全てを総動員して(もちろん辞書の力を借りつつ)、言いたいことをなんとか英語にする

そうして組み立てた英文を、何度も練習してスムーズに言えるようにする、ということ。

これを一人の時にずーっとやっていました。

特にホームステイ中は、リビングに行けば必ず誰かいるわけです。じゃあ次にリビングに行って、例えばお母さんがいたらこれを聞こう、息子さんにはこれを話してみよう 

そしてこう返されたら今度はこう言おうと、妄想しつつシミュレーションまで。 そういうことを、部屋でやっていたのです。

で、実際に使う機会には、あたかもアドリブで言っているような顔をして、しかも散々練習したのでちゃんとした発音でそれをスッと出す

アドリブでは口から何も出てこないので、そうして「下準備」するしか他になかった、というのが本当のところでしたが、それが実はよかったのです。 

一日中英語漬け

これは後で知ったことですが、そうして「頭の中で」話している時の脳を観察すると、実際に話している時と近い活動をしているのだそうです。 

オーストラリア滞在中は本当に起きている間中、「これをどうやって言おうか」と考えて練習していましたし、誰かといるときはそうやって練習したことを口から出していたので、

実質、一日中ずっと英語を話していたようなものだった、ということになります。そういう状態がずっと続いたわけです。 

このようにただ英語環境に身を置くだけでなく、常に英語を使う場面を想定し、そこで言うセリフを考える、そして実際に使うという体験を集中的に持ったことが、

「英語で夢を見る」ということにつながったんじゃないかと思うのです。 

以前日本で英語を学ぶ事は、海外で学ぶことと比べて遥かに難しいというお話をしましたが、

英語圏の中にいれば当然周りに英語を使う機会が溢れていますから、それをイメージしてリアルに普段から練習することできる。

でも日本ではそうではないですよね。

この違いは大きいです。

ただ、今ならオンライン英会話があるので、それで毎日会話をしていれば、近い状況は作れるかも知れません。

もちろんその場合も、会話をしている「以外」の時間で、次の会話では何を話そうかな、と考えて実際に文を作り、それをスムーズに言えるようにする、などの「準備」は必要ですよ。

それによって「四六時中」英語で考えている、ことになって上達につながるのですからね。

大量のインプットが前提

そしてこの「勉強を開始して4ヶ月で英語で夢を見る」ことが可能になった、その前提条件として、

「大量のインプット」を外すことはできません。頭に入っていないものを出すことはできないのですから。 

つまり3ヶ月とんでもない量のインプットをして、膨大な数の英文に触れた上で、

英語を使う必要に迫られて、一日中「英語でこれをなんと言おう」と考え、実際に話す経験を持った

これらのことが重なって、あれだけ早い段階で「英語で夢を見る」ことが可能になったのでしょう。

でも、帰国してからはそこから数年間、英語での夢を見ることはありませんでした。

後に英検一級に向けて、再び英語漬けになって(毎日6時間レベルで)ひたすらアウトプットのトレーニングをする時期を持ちましたが、その時ですら英語で夢は見ませんでした。

これはずっと一人で勉強をしていたため、「英語を使う」必要に迫られていなかったからだと思います。

そう考えると、

1,大量のインプット

2,アウトプットの習慣(大量のアウトプット)

3,使わざるを得ない環境

の3つが、英語で夢を見られるようになるための条件じゃないかと。

そしてこれらのことは「英語が話せるようになる」ためにもまた有効です。


これを、日本にいながら英語を習得しようとしている方用にアレンジするなら

1,まずはTOEICなどを目標にインプット(読む・聞く)の力を鍛える(大量にインプットする=英語で「理解する」経験を大量に持つ)

2,その上でアウトプット(書く・話す)の力の養成に集中する 

3,オンライン英会話で実際に会話する機会を持つ

→ その講師を相手に話すシーンを具体的にイメージしながら「話せること」を増やす、そういう時間を一日の中でできるだけ多く持つ

という取り組みをすることで、「英語での夢」が叶うかも知れません。


僕もそうでしたが、多くの方は、英語での夢というのは、力が相当高まって初めて見られるもの、もう英語ペラペラで、普段の考え事も英語でしているような人が見るもの

だと思っているでしょうが、実際はそうじゃないんです。自分のケースのように、話す力がほとんどない段階でも見られることはあるのですから。

→ のちにスペイン語を勉強した時は、開始から3ヶ月目でスペイン語で話している夢を見ました。

もちろん英語で夢を見たからといって、何かがもたらされるわけじゃありません。

でもそうやって文字通り「無我夢中で」取り組むことが、英語が「使える」ところにつながっているんだ、ということ。

英語で夢を見たい、という方はぜひトライしてみてください。

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