週刊note「花瓶」

この間、花をもらって家に飾った。
そうなると、花瓶が欲しくなってくる。
休みの日に西荻窪に出かけ、街をぶらぶらしながら花瓶を探す。
探してみると、意外とないものだ。
西荻窪は楽しい街ではあるが、花瓶は見つからずそのまま帰った。
消化不良で家の周りを散策していたら、一軒の雑貨屋に欲しかったような花瓶があった。

早速購入し、夜食べる物と酒を買って帰る。
するとどうだろう。酒の瓶が、とてもいい花瓶なのだ。

昔、ボンベイというジンの瓶を花瓶にしてる人がいたが、それと同じくらいいい花瓶になる。
結局何であろうと、何にでもなれるのだ。
固定観念のせいでいろんな物を見落としてしまう。
花瓶じゃなくても、自分が花瓶だと思ったら花瓶だし、自分が面白いと思う物は面白いのだ。
なんかよくわからないが、僕はスッと胸の辺りから何かが降りたような気がした。

しかし読み返していて思ったのは、生活が昭和の風来坊だってことだ。

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