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どうぞ忘れないで!メインイベント以外のUFC良試合。『UFC FightNight Vegas76 Strickland vs Magomedov』



記事の目的

ガガガッとバズらずとも、素晴らしきUFC良試合を
コメイン以下メインカードから2試合
プレリムから2試合
計4試合をメモがてら振り返って書いていきます。

自分の記事を見て後で思い出したり、メインカードだけ視聴している方にプレリムの試合を紹介するような記事を書いて、目次だけ見てプレリムの試合を視聴してもらえるような形になったら尚良しです。

何かしらの間違いはご愛嬌としていただいて。
メインイベントはね、背景だけサラッと書きます。
試合感想は別にね、わざわざいいよね、って感じで。

改めてUFC APEXについて

COVID19のパンデミックからUFCAPEXで開催されてきた大会もナンバリングを見るともう76と、お馴染みのUFCの特設スタジオ開催イベントも当たり前になってきました。
パンデミック初期はセコンドの声が響く中UFCのトップ選手が試合するという異様な空間という印象を持ったのを覚えています。
調べてみるとUFC Vegas 1と称された大会はウッドリー先生vsバーンズが行われており、
ナンバーシリーズもUFC250(ヌネスvsスペンサー)から始まりUFC260(ミオシッチvsガヌー2)まで計7大会(250,252,255,256,258~260)が開催されています。その他4大会(UFC251,253,254,257)はアブダビのヤス島でファイトアイランドとして開催されてますね。
当初ファイトアイランドが告知された時はその手広さに驚かされました。
有観客が復活してから一昨年、昨年と10月のナンバーシリーズ=アブダビの流れが根付いてる感じがあり、今年の10月もアブダビでナンバーシリーズが開催されると思われます。

メインイベントあれこれ

Twitter翻訳界隈?でお馴染みストリックランド兄貴vs PFL2018年ミドル級準優勝のアブス・マゴメドフさん。

アブス・マゴメドフはPFLの後はEMC、KSWでそれぞれ一戦した後に2022年UFCパリ大会でUFCデビュー。
対戦相手はダスティン・ストルツフス。ストルツフスは2020年DWCSでUFC契約を勝ち取った選手。(相手は2022年DWCSで契約を勝ち取ったジョー・パイファー。パイファーの肘の負傷という形ではありましたが、、、)
そのストルツフス相手に前蹴り&右アッパーから左フック、際のクリンチアッパーで追い討ちをかけて的確に秒殺(1R 19秒)するというパフォーマンスを見せてインパクトを残しました。

ランキング7位のストリックランド兄貴に対して彼を当ててくるというのは期待値の表れか、イマボフを代打で下した兄貴に更に分かりやすく復活の狼煙を上げてもらうための当てゴマか、このカードがメインに据えられています。

厳選試合

いい試合たくさんありましたが、泣く泣く厳選して振り返ります。
選手プロフ省きます。
階級、カード序列、選手名。

(ライト級:プレリム) グラム・クタテラーゼ vs エルブス・ブレナー

この試合は凄かった。さすがUFCプレリムも名勝負の宝庫!
ライト級、なんでお前ノーランカーなのオブ・ザ・ファイターことクタテラーゼと、セコンドにオリベイラが付くシュートボクセディエゴリマからSUB決着の多いブレナー。
近い距離、ケージ際とグラウンドでの肘打ちで着実に削るクタテラゼに対して四つ組からのテイクダウンと強靭な精神力で持ち直すブレナーのとんでもない試合でした。
ブレナーは白に近い金髪でしたが、終了時にはカットした額の血で漫画キャラばりの赤髪に染まってました。
序盤から支配したのは確実にクタテラーゼでしたが終盤、ブレナーが組み際のフックをぶち込むとボディが効いたようにゆっくり下がるクタテラゼ。そのまま崩れ込みパウンドアウトで大逆転勝利!
オッズも圧倒的にクタテラゼ優位だったので、この勝ちはデカい!
そしてまだ25歳。UFC2連勝。注目選手リスト追加です。

(ウェルター級:プレリム) ケビン・リー vs リナト・ファクレトディノフ

個人的には今大会で一番味のある試合だと事前に思っていた試合。
UFCベテラン、ケビン・リーvs TUF出身ブライアンバトルをドミネイトし続けたUFC3戦目、ファクレトディノフ。
ベテランvs新星という分かりやすい構図ですが年齢はリーが30、ファクレトさんが31と新星のが歳上ではあります。
リーは階級を行ったり来たり、リリースをされてイーグルFCで試合したかと思えばまたUFCに帰ってきました。おかえリー。
開始直後から前手で強烈なジャブ+前足の蹴りで組み立てるファクレトさん。にしても踏み込みの大きいジャブ、、その勢いでケージを背負わせたところでワン・ツー、これがブッ刺さりリーダウン。
そのまま首オンリーのギロチンでブラックアウト。
ハーブディーンのじわりとストップかける感じもなんか切ない。
その後ハーブディーンがリーに状況説明してる感じも切ない。

でもファクレトディノフ鬼強い。次もうランカーでいいよね?

(ライト級:メインカード) イスマエル・ボンフィム vs ブノワ・サン・デニ

兄弟揃ってDWCSからUFC283でデビューしフィニッシュ勝利と、次はYouTubeチャンネルとイベント事業でも始めてしまうんじゃないかという勢いに乗った兄弟、その兄貴がイスマエル。
ちなみにデビュー戦ではあのマッキニーに跳び膝KOという、なんとも派手なデビューをかましました。
対するサン・デニはSUB決着の多い100%フィニッシャー。戦績を眺めるとチョーク系、アームバー、膝十字となんでもござれって感じです。
負けは一度でエリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス戦での判定負けのみ。(被弾しすぎてTKO負け寸前でしたが)
グローブタッチ直後からサウスポーに構えるサン・デニの左ミドル連打が炸裂。イスマエルももっと来い来いとアピール。観客ありだったら大盛り上がりの展開。
組みからバックテイクしたサン・デニが主導権を握り、毎大会見ないことはない四の字ロックからフェイスロックを極め、見事フィニッシュ!ミドルを受け続けたイスマエルの右腕ぶっ壊れてましたね、、恐ろしや。

ボンフィム兄を下したサン・デニ、今後が楽しみなフィニッシャーです。

(ライト級:メインカード) [#12]ダミル・イスマグロフ vs [#15]グラント・ドーソン

突如引退を発表したイスマグロフでしたがしれっと復活。
、、ってことでいいのかな?
ツァルキャンに黒星をつけられるまでは19連勝を重ねていたイスマグロフ。
対するはATTから、RNCが印象的なUFC負け無しドーソン。

この試合はドーソンの一方的なバックキープショーと化していて、
イスマグロフの心を削る試合でした。
1Rはシングルから足を束ねてトップポジション。
2Rはイスマグロフのパンチにカウンターでダブルレッグからリフトしてテイクダウン。
3Rはシングルフェイントのボディクラッチからの投げでバックテイク。

こう見ると多彩なテイクダウン能力から終始バックキープをするという、やられてる方はクソつまらねぇだろうな思うであろう展開を見せるドーソン。
イスマグロフが左右に回転する動きを見せようとすると、四の字ロックの足を組み替えてコントロールしてるように見えました。
RNCはなんとか凌いだものの完全に形に嵌められた、引退撤回直後のイスマグロフ。
スター、強豪が揃うライト級でドーソンの次の相手は誰になるでしょうか。

総括

厳選した試合も含め、UFCデビュールジボエフのスカ勝ち、モラレスの活躍、
ボンフィムやクタテラーゼなど注目選手の敗北などいい意味で期待を裏切る試合の多かった良い大会でした!
メインイベントの兄貴もアイポークでどうなるかと思いましたが、2Rの右を当ててから流れが一気に変わったような感じがして、そこから兄貴ショーを魅せてAPEXを締め括り、来週の7月ナンバーシリーズ1つ目に繋いだ形となりました。
ただし個人的にミドル級タイトル戦線に関しては、兄貴はもう一山超えてからって感じはします。今回は相手がノーランカーでしたので。
選手層の多いライト級は特に、16位以下のランキングを設けて欲しいと思うほど期待選手が多くて困りますが、振り返りを続けてなんとか頭にインプットしてUFCを楽しみたいと思います!