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【UFC Mexico】豪華リマッチのメキシコ祭り【メイン以外の注目試合】『Moreno vs. Royval 2』


大会色合い

メキシカンなイベントと言えば昨年のNocheUFCが記憶に新しいですが、あくまでも開催地はラスベガスのT-mobileアリーナでした。
今回もメキシカンファイターを中心に構成されたマッチメイクでありながら開催地もメキシコで行われるため、前回とは違った熱気に包まれること間違いなし。タコス食ってテキーラ飲んでシャウトしながら観戦できたら最高でしょう。

メインイベントにはタイトル戦を終えたばかりのロイヴァルと、タイトル戦ばかりを戦っていたモレノの2020年以来のリマッチが組まれています。
モレノは1回目のロイヴァル戦の後はタイトルマッチ(暫定王座戦含む)しか戦っておらず、久々のノンタイトル戦に臨みます。
パントージャの次の相手は一体誰になるのか。都合のいい噂を信じればキョージ・ホリグチであって欲しいですが果たして。同門だけど。

コメインは先週王座交代が起こったフェザー級のトップランカー同士、ロドリゲスとオルテガ。こちらも再戦となります。前回はオルテガの肩の負傷により不本意な形で終わってしまった試合の仕切り直しマッチになります。
一度目の対決は2022年7月。オルテガはそれ以来の試合。ロドリゲスの前戦は昨年7月のヴォルカノフスキーとのタイトル戦。

アンダーカードには今後注目のメキシカンファイターが多数出場していて尚且つホームゲームの後押しもあり、より激しい試合が期待できます!
そして先日メキシコにトレーニング施設であるUFC PIが完成したようで、更に中南米はMMAの活気が満ちていきそうです。いずれ日本にも。。。無理か。

注目試合

今回はリアルタイム観戦ができないので情報遮断しながら見なければならないですが、そんな時に限って見たい試合が多い今大会。
ひっそり注目していた第三のリマッチ、チャイレスvsラセルダがどちらも計量オーバーなのはビックリ。
というわけで4試合に絞って殴り書き予習です。

(ライト級:プレリム④)クラウディオ・プエレス🇵🇪 vs ファレス・ジアム🇫🇷

メキシコメキシコ書いておきながらピックアップ一つ目はメキシコ関係なしのマッチアップ。

身長185cmリーチ191cmの恵まれた体格で格闘技一家に生まれたフランスMMAファイター、ファレス・ジアム。
26歳 14-4 (UFC 4-2) 5KO/4SUB


キック、柔道、柔術をベースに持っていて、スクランブルも強くレベルチェンジでテイクダウンにもいけるMMAとして観てて面白い選手です。
2022年パリ大会では無敗でデビューとなったミハル・フィグラクを相手にユナニマス判定勝利となった試合から注目。
前戦2023年7月ロンドン大会でジャイ・ハーバートと対戦し、見応えのある四つの攻防満載の試合を展開しました。腰強い。

対するはUFCで膝十字フィニッシュを2試合連続で極めた膝十字ニキ、クラウディオ・プエレス。
27歳 12-3 (UFC 5-2) 2KO/7SUB

組まれれば積極的にサブミッションを取りにいく日本人ファン好みのイマナースタイル。
7つのサブミッション勝利がありますがそのうち4つが膝十字による決着。

21年12月グレッツェマーカーに対しては亀状態からゴロンと回って膝十字セット。
フェリペ・シウバ、クレイ・グイダにはハーフのボトムからクイックに膝十字をセット。
ここぞで極められる自信が凄いです。前戦は2022年11月UFC281にてダン・フッカーと対戦。果敢に足を狙いに行きますがボディへの前蹴りに沈みます。

(フライ級:プレリム⑥)ヘスス・アギラー🇲🇽 vs マテウス・メンドンサ🇧🇷

コンテンダーシリーズ出身、ギロチンを得意とする小さなレスラー、ヘスス・アギラー。
27歳 9-2 (UFC 1-1) 1KO/6SUB

身長160cmではありますが力強いフック、オーバーハンドと弾丸タックルを見せるパワフルなスタイルを持ち味としてます。
コンテンダーシリーズでは3Rに渡る激戦の末得意のギロチンを見せ、前戦UFC290ではシャノン・ロスにレベルチェンジを警戒させての、ほぼファーストタッチのオーバーハンドを炸裂させワンパンKO

なんと言っても日本人ファンとしては平良達郎選手との試合でアームバーを献上していることもあって注目せずにはいられない選手の一人に。

対するは同じ年にコンテンダーシリーズで契約を掴むもデビュー以降勝利のないマテウス・メンドンサ。
25歳 10-2 (UFC 0-2 ) 3KO/4SUB

コンテンダーシリーズでは瞬殺KOを見せるものの2試合を戦って2連敗中。
バランスファイター、バシャラートに判定負け。
バンタム級からフライ級に階級を下げたネイサン・マネス戦では足関を取りに行って不利になったポジションからパウンドを受けてTKO負け。
今回もフライ級、3戦目を背水の陣で迎えます。お馴染みシュート・ボクセ所属。

(ライト級:メインカード①)マヌエル・トーレス🇲🇽 vs クリス・ダンカン🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

高いフィニッシュ率で白星を重ねる1Rフィニッシュニキ、マヌエル・トーレス。
28歳 14-2 (UFC 2-0) 7KO/6SUB

フィニッシュ率も極めて高いですが、2018年ローカル時代に3R判定になった試合以外は勝っても負けても1R決着
とにかくアグレッシブで、ガードの上から強いフックを打って組んでは膝蹴りと試合を動かしていきます。
ニコラス・モッタ戦のピンポイントエルボーはブラボーでした。
下がりながらのフックもよく使ってる気がします。
ニックネームの”El Loco"の意味は狂人、クレイジー


対するは”剣で生きる者は剣で死ぬ”ことクリス・ダンカン。
30歳 11-1 (UFC2-0) 7KO/1SUB

2度目の挑戦となった2022年コンテンダーシリーズでは、KO負け寸前まで追い込まれてから大逆転KO勝利のパフォーマンスを見せリアルタイム観戦していたワイの寝ぼけた頭をシャキッとさせてくれたタフガイ。

現在デビューから2連勝中。
前戦は昨年7月のロンドン大会。ヤナル・アシュモズにアグレッシブファイトでユナニマス判定勝利。
ダンカンも前に出ていくタイプなので面白い試合になりそうです。

(バンタム級:メインカード③)ラウル・ロザス・ジュニア🇲🇽 vs リッキー・トゥルシオス🇺🇸

メキシコといえばこの男。最年少ファイター、ラウル・ロザス・ジュニア君。
19歳 8-1 (UFC 2-1) 2KO/5SUB

Noche UFCではいつもとは違ったスタンド勝負で会場を爆発させるKO勝利を見せ更なる期待を感じさせました。ここぞで勝てるのも才能ですね。
前回と違ってメキシコでの開催となるので更なる熱気を呼び起こせるか。
グラップラーとしての試合も期待。

対するはヴォルクvsオルテガで行われたTUF29優勝者リッキー・トゥルシオス。
30歳 12-3 (UFC 2-1) 3KO/1SUB

当時ミドル級のブライアン・バトルと共にUFC契約を勝ち取ったトゥルシオスですが、決勝を除くと現在1勝1敗。テコンドー、柔術ベース。
よく動くけどあまり手が出ず試合を見ててプランが見えてこない印象が強く、TUFウィナーとしての仕事を果たせてないように思えます。
22年11月以来の登場。ラウル君の踏み台となってしまうのか。

その他気になる選手たち

・ライト級 フランシスコ・プラド🇦🇷
フィニッシュ率100%。前回のアツァイター戦ではスピニングエルボーで相手を血まみれに。ゼルフーバーと対戦。
・ライト級 ダニエル・ゼルフーバー🇲🇽
24歳。身長185cmと大きく前回NocheUFCではタックルのカウンターにドンピシャアナコンダで会場を沸かせる。プラドと対戦。
・フェザー級 ムハンマド・ナイモフ🇹🇯
ムラーキー、ナサニエルウッドと強豪ノーランカーに連勝中。タジキスタン。
バンタム級 ラオニ・バルセロス🇧🇷
TDDも打撃もスクランブルも良くて好きな選手。ウマルに負けてから2連敗中。
フライ級 フェリペ・ドス・サントス🇧🇷
UFC293でカイ・カラ・フランスの欠場により緊急代役としてマネル・ケイプと戦った若きブラジリアン。チャールズ・オリベイラともトレーニングを積む。


※※※試合後追記※※※