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【UFC295】重量級タイトル祭り【メインイベント以外の注目試合】UnderCard PICK UP『UFC295 Prochazka vs Pereira』※試合後追記しました。




大会色合い

米国ニューヨークで開催される下半期屈指のビッグイベントとして、最恐ジョン・ジョーンズとクロアチア系アメリカ人で、ミルコを超リスペクトする元王者スティペ・ミオシッチのヘビー級タイトルマッチが組まれていましたが、ジョーンズの怪我により試合は消滅してしまいました。

コメインとして組まれていたイリーvsペレイラのライトヘビー級タイトルマッチがメインイベントに格上げされ、
ついでにパブロビッチvsアスピナルのヘビー級暫定王者決定戦がコメインとして発足。

ネームバリューとしてはジョーンズvsミオシッチの大きさが優っているところですが、今をときめく重量級ランカーの頂上決戦が行われることは変わりないので、むしろ楽しみが増えたといって良いかもしれません。

何より強烈なインパクトを与えてきたイリーとペレイラがタイトル戦を争うことを考えるだけでお腹いっぱいです。
ただしイリーは怪我明けという不安要素はあります。
でもやっとイリーが見られる!楽しみ!!!


注目試合

メイン、コメイン以外で気になる試合を相変わらず書いていきます。

(ライト級:プレリム⑤)ナジム・サディコフ vs ヴィチェスラフ・ボルシェフ

2022年DWCSから、アゼルバイジャン出身コーカサスの狼ことナジム・サディコフ。(ニックネームBlack Wolfということで、、
29歳 9-1 (UFC 2-0) 6KO/2SUB

DWCSではアンダードッグでありながら対戦相手をボクテクで退け、注目していました。
現在UFC2連勝中。秒殺するというよりはしっかり組み立てるスタイルでバランスの良い選手と言えます。 
前戦は今年7月のテレンス・マッキニー戦で、1Rはマッキニーにバックポジションを許してしまいますがこれを凌いで、2Rマッキニーのタックルからバックマウントを奪ってRNCでフィニッシュしています。

これの恐ろしかったのは脇を刺すように置いたマッキニーの左腕を、マッキニーの背&自分の腹に巻き込んで片手を塞いだままバックマウントをとっていて、チョーク不可避の態勢を作ったことでした。

対するは2021年にDWCSでクリス・ダンカンをKOで破って契約を勝ち取ったヴィチェスラフ・ボルシェフ
31歳 7-3 (UFC 2-2) 6KO

短い距離でのパンチが強い選手。
先述したDWCSでは途中ローリングサンダー的キックも見せています。クリスダンカンには手を出したところにカウンターでフックを合わせてKO。

前戦は今年5月のサイハー・マハシャテ戦。
クリンチ離れ際では肘のような距離でストレートを打ち込んでフィニッシュ寸前まで追い込んで、2Rに得意のフックのコンビネーションを左、右とぶっ込んでダウンを奪ってパウンドフィニッシュ!
嬉しさのあまりロシア色万歳のダンスを舞っていました。

互いに打撃でいくプランであれば噛み合う試合になるんじゃないかなあと思います。


(ライト級:プレリム⑥)マテウシュ・レベツキ vs ルーズベルト・ロバーツ

現在15連勝中、マテウシュ・レベツキ。
31歳 18-1 (UFC 2-0) 9KO/6SUB

唯一の敗戦はパンチでのKO負け。
2022年のDWCSで契約を掴んだ試合ではレスリングゲームに持ち込んで終始トップキープ。体を返そうとした相手の首に事前に肩まで腕を回していて、しっかりフィニッシュ。

前戦は今年6月のラジャボフ戦。
基本組みでテイクダウン、トップキープの展開ですが1R終盤にインローでラジャボフの足を破壊します。
ラウンドを跨いで2R、足をさらに狙ったレベツキが追い討ちのインローを叩き込んでケージを背負うしかなくなりパンチでダウンを奪ってKO。

対するはレベツキの前戦の時期にTUFに参加していたルーズベルト・ロバーツが急遽代打参戦。
29歳 12-3 (UFC 4-3) 4KO/5SUB

元々はヌルマゴのごときヌルロ・アリエフとの試合が組まれていましたが欠場し、TUFで脱落したルーズベルト・ロバーツが代役となりました。
TUFではベテラン枠でチーム・チャンドラーに所属して1戦目では8秒での秒殺KOで残留。
その後の準決勝ではチームメイトのオースティン・ハバードとの試合を組まれますが、共同生活の中で仲良くなった事を番組内で語っており、試合はそこまでエキサイトせず判定負け。

結果的にUFC復帰となりましたが、急遽参戦ともあって厳しい状況ではあります。

(フェザー級:メインカード①)ディエゴ・ロペス vs パット・サバティーニ

今年にハネたファイターの一人である柔術マジシャン、ディエゴ・ロペス。
28歳 22-6 (UFC 1-1) 8KO/12SUB

2022年コンテンダーシリーズで不合格だったものの、今年5月のナンバーシリーズ、メインカードでフェザー級無敗のプロスペクトであるモフサル・エフロエフとの対戦で急遽デビューし、あと一歩のところまで追い詰め、その名を広めました。
2戦目となったギャビン・タッカー戦ではタックルを受けてからの引き込み(飛びつき?)三角からアームバーを極めるという華やかなサブミッション勝利を決めさらに注目を集めます。

対するはCFFC元フェザー級王者のパット・サバティーニ。
33歳 18-4 (UFC 5-1) 2KO/11SUB

バックボーンは空手、BJJ、レスリング、サンボと幅広い選手ですがサブミッションが得意な選手で下のポジションではラバーガードも使用します。
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得したジャマル・エマース戦では打撃を効かされトップポジションを許した後互いに足関節を取り合う形になり得意のヒールフックで相手を悶絶させました。

前戦は今年6月のルーカス・アルメイダ戦。身長差のある試合でしたが壁レスでテイクダウンを奪ってポジションをキープし続けて肩固めでの勝利を掴んでいます。

UFC唯一の敗戦は昨年9月のデイモンジャクソン戦でのKO負け。
頭を下げたところに前蹴りをもらってそのままコントロールされパウンドアウトされてしまいました。エマース戦でも足を取ろうとしたところにパンチを受けてポジション奪われてしまってます。

(ライト級:メインカード②)マット・フレボラ[#14] vs ブノワ・サン・デニ

今年推しに推したい4連勝中フィニッシュ率100%のブノワ・サン・デニ。
27歳 12-1(UFC 4-1) 3KO/9SUB

サブミッションが得意な選手ですがなんといっても左の蹴りが印象強いです。
今年7月のボンフィム兄との試合では試合直後に左ミドルを連打し相手の腕を破壊し後から顔面を絞めあげ勝利すると、前戦パリ大会ではチアゴ・モイゼスと対戦。
ケージを背負わせての打撃戦、タックルの応酬、肘の撃ち合い、激しい内容で主導権を取らせずパウンドでフィニッシュして会場を爆発させていました。とにかく気持ちが強い。

対するは現在3連勝中3連続1RKOと勢いに乗るランカー14位マット・フレボラ。
33歳 11-3 (UFC 5-3) 4KO/3SUB

テレンス・マッキニーに7秒での秒殺KOされてからはそれを払拭する3連勝中。こっちも気持ちが強い。
昨年1月ヘナロ・バルデス戦では返しの左を効かせて止めるの遅いやろと突っ込んでしまうほど激しいラッシュで会場を沸かせてKO勝利。
アツァイター戦では被弾するものの、クリンチフックからの左フックでKO。
前戦UFC288のドリュー・ドーバー戦ではフックのコンビネーションで効かせて猛ラッシュパウンドアウト。

2021年からナンバーシリーズに出場し続ける盛り上げ役。エキサイトする事間違いなしのこの試合。

サン・デニの方がタフかなー、と思いますが楽しみです!!!

※※※試合後追記※※※

面白かった試合、見返したい試合

メインカードはどれも楽しい内容であっという間に終焉となりました。
このジェットコースターっぷりがUFCの魅力でもあります。
メイン、コメイン以外から面白かった試合をピックアップ。


(ライト級:プレリム④)ジャレッド・ゴードン vs マルク・マドセン

1Rプレッシャーをかけるのはレスリンググレコのオリンピアン、マドセン。
距離を取って組みを阻止したいゴードンですが、マドセンはクリンチフック、膝、離れてまたクリンチ、膝、持ち前の組み力でいわゆるダーティボクシングスタイルを徹底します。
後半になってくるとゴードンもクリンチの外からフック、内からアッパーを被せます。

距離を取ってまたクリンチするマドセン。
後半壁際でクリンチすると壁に押し込むゴードンが肘打ち!からの首を離さないマドセンの腕に被せてフック!!!
これがヒットしてマドセンダウン!!追撃パウンドでレフェリーストップ!

クリンチに臆せず我慢し続けたゴードンが逆にクリンチを制しました。マドセンはクリンチに徹してクリンチに沈む結果に。

(ライト級:プレリム⑤)ナジム・サディコフ vs ヴィチェスラフ・ボルシェフ

1Rはサウスポー同士、互いに得意なパンチの距離で様子を見ますが、ボルシェフのカーフで足を流されるサディコフ。これが徐々に蓄積しているように見えて有効打となってる印象。

2R、ボルシェフの膝蹴りに被せたサディコフのフックが側頭部にヒット。よろけたボルシェフに追撃の左ハイキックが当たりダウン!!!トップポジションを取って肘打ちでボルシェフが激しめにカットします。スタンドに戻ると前蹴りもヒットさせるサディコフ。これでもまだ凌ぐボルシェフ。タフすぎるだろう。

3Rになると攻め疲れからか手も出ず、ステップも減るサディコフ。ボルシェフは逆に息を吹き返してきて、ブロッキングするサディコフにパンチのコンビネーションを当てていきます。
それでもサディコフはテイクダウンを決めて印象よくしたいところですが完全にボルシェフのラウンド。

2Rは10-8でサディコフのラウンド、1,3はボルシェフのラウンドとなって結果はドロー裁定に。
勝敗がつかなかったのは致し方ないですが、互いにしんどい濃密な内容にあっぱれでした。
裁定発表後の、二人でコサックダンスは今年トップレベルのホッコリシーンです笑

(フェザー級:メインカード①)ディエゴ・ロペス vs パット・サバティーニ

右を当てたサバティーニでしたがタックルに行くとロペスが小手投げで組み勝ち、立ち側にアッパー、フックをすかさずヒットさせるロペス。これで効いたサバティーニをさらにケージに追い込んでパウンド!!!レフェリーストップ!!!

組み、柔術の展開を期待していましたが組みから打撃でフィニッシュしてしまうとは勝ち方に華があってますます注目してしまいます。
1分30秒でのスカ勝ち!!!!!
ブラボーロペス!!!

(ライト級:メインカード②)マット・フレボラ[#14] vs ブノワ・サン・デニ

いつものように序盤から左ミドルを蹴っていくサンデニ。
フレボラのタックルに対してギロチンムーブしてトップポジションを与えるサンデニですが、うまくリバーサルしてポジションを奪い返します。

ケージ際のクリンチから離れたフレボラがサークリングするとそれを追いかけサンデニが左ハイキック!!!
フレボラはこれに反応できず、腕はミドルを受ける位置で構えており被弾!!!

メインカード2試合目も壮絶な1R決着となりました。
試合後マイクではベルト一歩手前のゲイジーのBMFベルトを要求。
交戦的なサンデニ、ますます推したいです。

大会総括<どうなるJJミオシッチ>

イリー怪我明け戴冠ならず!!!
ペレイラがオハコのカーフを餌に巻いて左で仕留めるという自分の形にしっかりハメた形で2階級制覇を成し遂げました。
メインカードは結果的に短いラウンドでのフィニッシュが続いていい余韻が残る大会に。
期待のサンデニ、ロペスもスカ勝ちして楽しみが増えてしまいました。

ライトヘビーはジャマール・ヒル、アンカラエフ、ブラホビッチ、あとは忘れてはならない砂漠男ジョニーウォーカーと揃った役者たちがペレイラを追いかける形に。

ヘビー級に至っては多彩なアスピナルがヘビー級とは思えない動きでパブロビッチを下し暫定王者となりましたが、次戦はジョーンズと統一戦なのか、ミオシッチが絡んでくるのか、よくわからない状況ではありますがUFCの発表する次の展開を期待します。

会場にはドナルド・トランプも来ておりアメリカ大会ならではの豪華なVIP席ラインナップとなっていてUFCの規模の大きさが改めてうかがえます。

今年最後のUFC296まで残り四大会!!
毎週楽しませてくれるUFCに感謝!!