見出し画像

【UFC Vegas82】ミドル級寝技師対決【メインイベント以外の注目試合】UFC UnderCard PICK UP『UFC FightNight Allen vs. Craig』事後記事のみ

大会色合い

今年更に勢いをつけて乗っているランカー10位ブレンダン・アレンとライトヘビー級からミドル級に転向しミドル級2戦目、ランキング13位の三角師ポール・クレイグの対戦がメインイベント。どちらもサブミッションが得意で魅力的な選手。
個人的には昨年RoadtoUFCでその名を広めたインドネシアのOnePrideMMA出身でありながらファイナリストに残ったジェカ・サラギ。この地域出身のファイターはなかなかいないので生き残ってほしいところであります。
更にはフレッシュボーイ、チェイス・フーパーの復帰戦。
モラレスvsマシューズといった実力者対決にも注目。

面白かった試合、見返したい試合4選

師走らしく多忙により視聴、予習が追いつかず事後記事オンリーになります!

(フェザー級:プレリム④)ジェカ・サラギ vs ルーカス・アレキサンダー

Road to UFC season1ライト級ファイナリストでインドネシア初のUFCファイター、何かと気になる団体名のOnePrideMMA出身のジェカ・サラギ。ライトからフェザーに落としての本戦。
28歳 13-3(UFCデビュー) 8KO/4SUB

対するは代打出場、2ポンドの体重超過をしてしまったルーカス・アレクサンダー。
28歳 8-3(UFC 1-1) 3KO/TKO

フェザーでは大きい180cm族のアレクサンダーがリーチを生かしてジェカ・サラギを詰めます。
長いリーチで前手のアッパーでアレクサンダーが触ると後退してケージを背負うサラギ。
ミドルをキャッチするサラギに対してアレクサンダーが背を地につけると足関節を取る形に。これを嫌がってサラギが一回転させて足を抜くと同時に立ち上がったアレクサンダー!!
そこにサラギの右フックがズドン!!!!追撃のパウンドを打つとハーブディーンがストップ!!!

アレクサンダーは背中を向けながら立ち上がってしまい、そこを逃さなかった勝負強いサラギでした。
安全策でしっかり柔術立ちをしていたら違った結果になったはずです。

アレクサンダーのミスでもありましたがRoad to UFCでインパクトを残したジェカ・サラギの勝利はめでたいです!!

(フェザー級:プレリム⑧)ジョナサン・ピアーズ vs ジョアンダーソン・ブリート

KO、サブミッションどちらでもフィニッシュの多いブリート。
28歳 15-3(UFC3-1) 7KO/6SUB

現在5連勝中のJSPことピアース。昨年のロンドン大会アミルカーニ戦ではパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得。
31歳 14-5(UFC 5-2) 9KO/2SUB

ピアースのタックルに対してケージを背負いながらギロチンを構えるブリート。体を入れ替えたブリートがクラッチを組みリフトしてテイクダウン。
際でのパウンド、エルボーの上手いピアースには気をつけたいブリートが、スタンドに戻った離れ際に強打を振って詰めます。
これにタイミングよくタックルを合わせたピアース!!テイクダウンには至らずともナイスタイミング。
引き込むように下になったピアースが腕十字を狙いますが不発。

2Rも早速中央でテイクダウンを奪うピアース。徐々にケージに詰めて相手のスペースを無くします。バックサイドからコントロールするピアースに対して立ちたいブリートが立ち上がった瞬間、自身の上腕に乗っていたピアースの顎を巻いてすかさずニンジャチョーク!!!!これに堪えられずピアースがタップ!!!!
この深さと瞬発力!!!!!

ピアースも細かいところで詰めていましたが流石のフィニッシャー、ブリートが4連勝に積み上げました。

(ウェルター級:メインカード①)ウロシュ・メディチ vs ミクティベク・オロルバイ

フィニッシュ率100%、前戦はセメルスバーガーを相手にKO勝利しているウロシュ・メディチ。
30歳 9-1(UFC 3-1) 7KO/2SUB

キルギス出身のフィニッシャー、LFAでの3連勝を含む6連勝中のオロルバイ。前戦からは約3週間のショートノーティス緊急デビュー。キルギスといえばヴァレンティーナ・シェフチェンコが浮かびます。
25歳 11-1 (UFCデビュー)6KO/4SUB

中央を取るオーソのオロルバイ、距離を取るサウスポー、メディチ。
外に踏み込んだワンツーをヒットさせるメディチ。追撃をしながらも組んでくるオロルバイがテイクダウン。
ダゲスタンレスラーの如く両足を束ねるオロルバイですがメディチもあと一つギリギリでペースを握らせない展開ですがコントロールし続けて取り返すオロルバイ。

2Rも早速タックルのオロルバイ。ケージに付けてコントロールしていきます。メディチはなんとか立ちたいところ。
メディチが地に右手をつくと、背中側から右手を後ろに掴むオロルバイ。更に引いてバックを奪い万全の形に。この時点でオロルバイの勝ちを予感してしまうほどのいいポジション。

なんとか立ち上がるメディチですが終わらないケージレスリング。
またバックを奪ってチョークをセットしたオロルバイ。位置的には十分とは言えない場所でしたがネッククランクの形に持っていってタップアウト!!!!

細かい駆け引きを多く出したオロルバイの勝利となりました。
まだ25歳というのも驚き。アルファメール所属。今後に期待。

(ライト級:メインカード④)チェイス・フーパー vs ジョーダン・レーヴィット

ライト級に上げてちょっと垢抜けたようなフレッシュ・ボーイ、フーパー。
24歳 12-3(UFC 4-3) 4KO/5SUB

モヒカンにしてモンキー感が増したレーヴィット。
28歳11-2(UFC 4-2) 2KO/6SUB

サブミッションが得意な両者の対決。
レーヴィットが組んで早速グラウンドの展開に。
小手投げ>バックテイク>ローリング>オモプラッタと止まらない展開のグラップリング合戦。
まず形にしたのはフーパー。下から腕十字を狙います。
これを叩きつけて解除するレーヴィット、強烈なパウンドを1発入れると次はフーパー、レーヴィット共に足関節の取り合い。
体を回転させてバックを取ったのはフーパー、このまま続くかと思いきや顎の下から向こう側の肩まで腕を掛けていたフーパーが華麗にバックチョーク!!!!!

これにレーヴィットがタップアウト!!!!
極上のグラウンド合戦をフーパーが制しました。
これをストライカー相手にもやれるかどうか。フーパーはライト級2連勝!!次に期待です。

大会総括<高確率RNC>

プレリムの7試合目からチョーク系のサブミッション決着が6つと、グラップラー目白押しな後半戦でした。
メインイベントでもアレンがクレイグの三角射程圏に入りながらのコントロールも合わせて見事にRNCを極めています。
特にゲージ側での攻防の中からチョークに移行する形が多かったように見えます。

ホゼ・ジョンソン、タルボットのコンテンダーシリーズ勢も勝って満足のイベントとなりました。

そしてなんといっても、ジェカ・サラギは追いかけたいところです。