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《大学受験》新時代入試の倒し方とその解説

近年大学入試は変化し続けている。
いちばん大きな変化は多くの国立・公立大学受験者にとって最初の壁である旧センター試験が今の共通テストに変わった点だろう。この変化は受験者にとってより正確な理解や深い読解力・思考力を要するようになった。英語では英語が読めるかどうかより日本語で訳した文を理解できるかが重要な点のひとつになっている。他にも受験様式の変化は多数あるが、筆者にとって1番の変化は推薦入試の割合が一般入試の割合を上回ったことである。今の親世代にとって大学受験といえば、1月〜3月に志望校の受験ラッシュを乗り越えて晴れて大学生になるのが当たり前だったが、今の世代ではそうではない人の方が多くなっているということだ。この記事では推薦入試の種類や特性について解説すると共に、新時代入試をどう攻略していこうかについて語ろうと思う。

1,学校推薦型選抜
a.指定校推薦
推薦入試といえば、真っ先に思い浮かぶであろ     う指定校推薦。これは1年生の一学期の通知表から3年生の一学期が終わるまでの通知表の平均の点数(これを平均評定という)で合否が決まるという入試方式だ。この方式では、予め各高校に大学から「この学部にはお宅の高校から何人欲しいからその枠をあげる」という条件が設けられている。そしてその条件(資格の有無や人数)にそって高校はその大学に進学する人を選抜するというシステムだ。そのため受けたい学部がない場合もたる。指定校推薦の最大の特徴は、受験が各高校で合格者が選抜され、合否が決まるという点だ。そのため受験生は1年生の頃から定期テストで高得点を取り続ける必要があるが受験勉強をせずに大学に進学することができる。定期テストの勉強が得意な学生にとっては最良の受験方式だが、この方式が私立大学のみであることや、コツコツ勉強することが苦手な学生にとっては不利であるという側面も存在する。また、先生も人であるため、いくら良い成績をとったところでその枠を貰えないという可能性もある。(他の生徒が教師に賄賂を渡したり、自分が先生に嫌われていたりする場合など)

 b.公募推薦
 この方式に馴染みがない方が多いだろうが、指定校推薦と同じ学校推薦型選抜のうちの1つの方式だ。この方式では学校長からの推薦は必要だが、個人で受けたい大学に出願することができる。受けたい大学の求める評定平均や資格をクリアしていれば、その大学を受験することができるのだ。そのため、大学側がこの方式をとっていれば指定校推薦と違って自分が受けたい学部に出願することができる。出願することができると、実際に自己推薦文や面接、小論文などを通して合格者が選抜される。指定校推薦はある程度評定平均を取っていると、余程のことがない限りその大学に進学することができるため、早いうちに合格が確信できるのに対し、公募推薦では全国の受験生と戦わなくてはならないため、もちろん不合格になる可能性も存在する。評価方法としては評定平均や自分の経歴や実績、小論文などであるが、その学部に対しての広い知識や熱意などが求められる。

2,総合型選抜(旧AO入試)
 こちらは公募推薦と似ている入試方式ではあるが、違いは学校長の推薦が必要ないことである。評価方法や受験方式は同じであるため、対策なども同じである。

以上の3つの受験方式は受験する時期や対策方法などは異なるが、これからは指定校推薦以外の対策方法を解説していく。以下の対策方法は推薦入試と一般入試の両方を受ける人にとっても損はない対策方法だ。

1.幅広い知識を得ること
推薦入試では志望学部の知識などを知っている必要があるが、それだけではなく、時事常識や物事に対しての多面的な見方が評価される傾向がある。面接では「自分が気になった最近のニュース」について問われることがあるが、なぜそのニュースを気になったのか、それについてどう思うか、どうすればそれが起きなかったか、そのために国や政府はどうしたらいいか、どう世界と関わりがあるかなど総合的に判断する必要がある。そのため、普段から物事の本質を考えるトレーニングをするだけでなく、深い知識を引き出すための語彙力や知識を普段から養う必要がある。小論文を書くためには時事問題を知っていないといけないという先生もいるが、それは半分正解で半分間違いである。確かに時事問題と絡めて書くことが点数アップの秘訣だがそれだけでなく多面的に考えるシチュエーションを情報を得る時に作り出すことも必要なのだ。

2.本や新聞を読むこと
1番と関わるが、常に新しい知識や教養を得るために、本や新聞を読む必要がある。インターネットで手軽に検索することも必要だが、フェイクニュースが混じっている可能性があるため時事問題に関しての情報を知るためには新聞を読むことが必要不可欠である。

3.資格勉強
受験でスタンダードな資格は英検だが、それだけでは他の受験生と差別化ができない。同じ英語系では、TOEICやTOEFLなどがあり、他の分野でも数検などが存在する。英検だけでなく、色々な検定をうけることで意識の高さを面接官にアピールすることができる。(世間的にマイナーな資格では面接官が知らない場合や、アピールにならない可能性がある。また、受けすぎも本来の一般入試のための勉強時間を減らすことになるので禁物)

上記の対策は一般入試にも関わる対策方法であり、一般入試のための対策方法と同じといっても過言では無い。筆者は前提として推薦入試と一般入試の両方を受験することを推奨している。なぜなら、受験のチャンスを増やすことができ、試験慣れしやすくなるためだ。推薦入試で滑り止めの大学に合格しておくことで第1志望の大学の対策だけでよくなったり、最悪大学生にはなれるという安心材料を手に入れることができるためだ。

今回は新時代入試の解説と対策方法を解説したが、合格には親子両方の受験知識のアップロードが必要であるため常に入試は変化しているという意識を持っておかなければならない。

 

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