疑惑と裏切りとしばしの別れ
「え?」
今度は俺が驚く番だった。俺は間の抜けた声で言った。きっと顔も間が抜けてただろう。
「ほんと?」
「ああ。嘘をつくつもりは無い」
「マジか」
俺は一瞬、心の中で小躍りした。マジでこのおっぱいも、この唇も、好きなだけ触れる――――とそこまで考えかけて、待てよと思った。俺はいつもそうだ。何か良いことが起こりそうになると、なんだか急にものすごく不安になってムカついてくる。
俺はじっと女を見て言った。
「マジでやらしてくれんだな?」
「ああ。お互いにわかり合えたらな」
「トン