吉良昌美

エシカルと美肌と小説を書くことにエネルギーを全振りしてます。たまに神社。小説のヘッダー…

吉良昌美

エシカルと美肌と小説を書くことにエネルギーを全振りしてます。たまに神社。小説のヘッダーは、あままつ様@ama_mt_のフリーアイコンを使用させていただいております。

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  • あんたが俺とセックスするとか言うから、俺は今結局こうなってる

    巨乳の車椅子のお姉さんと、性同一障害で性欲旺盛なヤンキーの女の子の話です。連載小説です。

最近の記事

疑惑と裏切りとしばしの別れ

「え?」 今度は俺が驚く番だった。俺は間の抜けた声で言った。きっと顔も間が抜けてただろう。 「ほんと?」 「ああ。嘘をつくつもりは無い」 「マジか」 俺は一瞬、心の中で小躍りした。マジでこのおっぱいも、この唇も、好きなだけ触れる――――とそこまで考えかけて、待てよと思った。俺はいつもそうだ。何か良いことが起こりそうになると、なんだか急にものすごく不安になってムカついてくる。 俺はじっと女を見て言った。 「マジでやらしてくれんだな?」 「ああ。お互いにわかり合えたらな」 「トン

    • やらせてくれるのかどうか、それが問題だ

      苦い匂いが鼻をつく。ああ、コーヒーの匂いか。 目が覚めると俺は薄暗い建物の中にいた。カーテンがひいてある窓と、オレンジのランプがぼんやりとあたりを照らしている。 俺は一瞬訳がわからなくなった。だって、俺は炎天下の中で死にかけてたはずだ。ひんやりと暗い店内には、夏っぽい門がどこにも無い。 俺はゆっくりと身体を起こす。頭は痛かったが、だいぶ気分はよくなっていた。 俺が寝かされていたのは茶色い革張りの長い椅子だった。木の椅子だがばかでかく、やけに凝った彫刻がしてある。 「起きたかい

      • 三途の川の巨乳

        しくじった。そんな台詞が頭ん中を回ってる。きもちわりい、あちい吐きそうとかも一緒に洗濯機の中みたいにぐるぐる。 俺は夏のクソあちい路地裏でしゃがみ込んでいた。いや、動けないで座ってたって言うのが正しい。ギプスに包まれた足が蒸れてあちい。 おれは一時間前、クソ暇な病院から逃げてきたのだ。家出したタイミングでバイクで事故るなんてマジでクソだ。警察が事情聴取にくる前に、俺は逃げ出した。捕まったらまたあの家に戻んないといけない。それはぜってえ嫌だ。 しかし、松葉杖で歩くのは思ったより

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