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広報Tips by Masami AOYAGI

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広報・PR関係のお仕事をしながら考えていたことについてまとめています。
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落ち込んだら思い出したい、広報PRパーソンのハッピーな特権7つ|広報Tips

お久しぶりです。青柳です。昨年も参加したこのアドベントカレンダーに、今年も参加しています。 さぁ、いよいよ2021年も残すところあと一ヵ月。何もかもが不確実な日々の中で、情報発信に関わる皆さま、月並みですが本当にすごいと思います。いやあよくがんばった! 私自身もいろんなことがありました。 嫌になったときも、全部無視して山にこもりたくなるときもありました。 でもそんなとき、深呼吸してちょっと踏ん張ってみるとまた違う景色が見えてきたのも確か。 今日はそんな日々を通じて見えた

B2B広報は「仲間を増やす」、B2C広報は「恋に落とす」。PR迷子にならないための合言葉|広報Tips

この記事は【#PRLT(Lightning Text) Advent Calendar 2020】の第1日目(12月1日分)にエントリーしています。 今年も残すところあと1ヶ月。複数のクライアント様のプロジェクトを、コミュニケーションの側面からご支援しました。中でも自分の中で特徴的だったのは、B2CのプロダクトのPRを集中的に手がけたことでした。 この記事では、今年複数のB2CプロダクトのPRを手がけて気づいた、B2BとB2Cのコミュニケーションの違いについてまとめます。

撮りおろし事例公開! 初めてでもそれっぽく見えるインタビュー写真の撮り方|広報Tips

インタビュー編、今日は写真の撮り方について。 社内報や事例インタビューなど、人を撮影すること、多いですよね。 なんとか上手に撮りたい、でも巷の「カメラ講座」では露出調整や構図の話が多く、、、そうじゃない、私は1時間でインタビューして撮影して次の日には記事を入稿しなきゃいけないんだyo!!!!!!という、現場の悩みには答えてくれません。 「最高の写真」は撮れなくていい。 「それっぽい写真」があればいい。 ……でも、それが撮れないんだよ〜!!!! そんな悩みを持つ方向けの

インタビュー前日にカバンに入れる7つ道具|広報Tips

社内でも、社外でも。広報担当になると、インタビューをする機会が増えますよね。今日はサクッと「持ち物」編です。当たり前な内容ですが、意外と誰も教えてくれないんですよね。初心にかえるつもりで、今一度まとめました。 これをカバンに入れて寝よう! インタビューに持参する7つ道具1)ボイスレコーダーまずはこれです、ボイスレコーダー。最近の取材ではスマホで対応する人も多いですが、1つ持っておくと本当に安心。スマホの充電が切れてたとか、インタビューの途中で録音ボタンの押し忘れに気づいたと

もっと話そうよ。ゴールは「人を動かすこと」でしょ|広報自戒メモ

今日のnoteは自戒を込めて。最近のモヤモヤを吐き出しつつ、PRについての熱い想いを語ります。 <こんな人におすすめ(かも)> ・広報部、ないけどつくるべき?と迷っている経営者の方 ・私、なんのためにこの仕事してるんだろう?と迷子になりそうな広報の方 ではいきましょう。 「やるべき論」でふわっと広報を始めるのは危険皆さんの会社にはなぜ「広報」という機能があるのでしょうか。 「広報活動をしないと営業・採用面で他社に遅れをとるから」 「低コストで認知度を高められるから」

広報経験ゼロの人がメディア開拓をはじめるときに最初にやる(と良さそうな)こと|広報Tips

<この記事はこんな方におすすめです> ・広報担当になったばかりで、メディアにつながりがない人 ・メディアコミュニケーションにすごく高いハードルを感じている人 ・PRをやらなきゃな〜と思いつつ、広報経験がある人が社内にいなくて手付かずになっている企業の人 ※ほんとにファーストステップの部分の話だけなので、もうすでにメディアキャラバンやってるよ、という人には物足りないかも。 ずっと「メディア開拓」が憂鬱だった今は広報PRのお仕事をメインにしていますが、私はもともとPR業界出

【実践編】200人以上にインタビューをしてきた私が考える、企業のインタビューコンテンツ制作のポイント|広報Tips

前回に続き、企業のコンテンツとしてのインタビュー記事作成について。今回は実際に原稿を書くプロセスに沿って考えていきます。 コンテンツ制作の下準備は「とにかくよく考えること」インタビューコンテンツは、ほとんどの場合テキストと写真によって表現されます。 私の得意領域はテキスト作成。写真もがんばっていますが、うーん、まだまだ。。。そのうち「プロじゃなくてもそれっぽい写真を撮るためのTips」でも公開するとして、今回はテキスト制作に集中して考えます。 さて、テキスト制作という言葉

海外PRパーソンのTED「PR成功のレシピ」がよかったので解説するよ|広報Tips

今日はちょっと趣向を変えてTEDの紹介です。題名は「A Recipe for PR Success」(PR成功のレシピ)。 2016年に公開されたこの動画、再生数は6万ちょっととそこまで伸びていないのが不思議なくらい、PRパーソンにとっては必見だと私は思います。 スピーカーはスウェーデン在住(TED発表当時はNYでも活動)のPR expert、Jerry Silfwer氏。この動画のなかで彼は、「リーチ数」を増やすことに執着するのを辞めて、一人のファンを作ることにこだわろう

あの取材も書籍企画も、きっかけはコーポレートサイトだった|広報Tips

おはようございます。前回に引き続きコーポレートサイトについて。今日は、私が広報実務を担当するダイヤモンドメディア株式会社での例を元に考えていきます。 現在週3日(Slackでは毎日)の契約でダイヤモンドメディア社の広報担当として働いており、ここでは伴走型のサポーターではなく実務全般に対応するプレイヤーとして動いています。 このnoteで投稿した「社内の広報戦闘力を5から5000くらいにあげるためにやったこと」はまさにここでの取り組みの振り返り。 スライドにも書いたのですが

みんなが苦笑いする「コーポレートサイト」のお話|広報Tips

おはようございます。今日は「コーポレートサイト」について考えていきます。 今はほとんどの企業がコーポレートサイトを保有していますが、私の周りの経営者で、自社のコーポレートサイトに何も不満がない、という人は聞いたことはありません。多くの方が 「コーポレートサイトに時間かけられなくて……でも今の内容だと何やってるかわからないよね」 「直そう直そうと思いつつ、1年くらい経っちゃったんだよね」 「今やってる事業とか制度と全然違うことが書いてあって……ヤバイよね…」 などとお

情報発信が苦手な経営者がコンプレックスを持つ必要はない|広報Tips

私にご相談してくださる経営者の方の多くが、他の経営者を例に「取材され慣れていて、ブログもSNSも活用していてすごいなぁ。自分は全然ダメだ」とおっしゃいます。 誤解を恐れずに言います。 社内のメンバーが情報発信したくなる、良い組織・強い組織を作ること。これは、経営者の大切な仕事の一つです。 しかし、苦痛でないなら経営者自身に情報発信をしてもらえるに越したことはありませんが、情報発信そのものは本質的には経営者の仕事ではないと私は思います。 主に広報体制の立ち上げ期において、ミ

『ファンベース』|広報読書メモ

多い時で週5~6冊の書籍を乱読します。せっかくnoteを始めたので、読んだ書籍の記録(とシェア)もやってみることにしました。 今日は『ファンベース -支持され、愛され、長く売れ続けるために』。新書なので読了時間はちょうど1時間くらい。 帯には「これからのマーケティング必読の書」と記載がありますが、個人的に、広報PRを考える上で、そして組織運営を考える上でものすごく参考になりました。 今まで考えていたいろんなことを補強できる一冊だったし、何よりも改めて自分の仕事が好きになりま

「広報でなんとかしたい」という会社にファンは集まらない|広報Tips

昨日投稿した記事、結構いろんなところで読んでもらえていてすごく嬉しいです。同じことでモヤモヤしていた人、多かったんだなぁ。 今日は、私がお仕事をする上で軸にしている考え方を。一言で表すと「怖れや不安ではなく『愛』からはじまる広報戦略にこだわりたい」ということです。 不安だから「広報でなんとかしたい」、という会社にファンは集まらない私の仕事は、私のお客様である企業や、その企業のプロダクトのファンを増やすことです。そのために世の中と企業との接点をひたすら作り、メンテナンスする

「広報がほしい」って、どの役割のことを言ってます?|広報Tips

「広報を手伝ってくれる人を探している会社があってさ。一度相談に乗ってくれない?」 ありがたいことに、そんなご相談を毎日のようにいただくようになりました。しかし話を聞いてみると本当にいろんなニーズがあり、こんなことを呟いていた時期も。 どんなプロジェクトもそうだと思いますが、専門人材をプロジェクトにジョインさせるのであれば、ジョブディスクリプションを明確にしておくことが重要だと思います。 そこで今回は(一般的に)広報活動の一環と認識されている仕事の中身を整理してみたいと思い