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引きこもっているだけじゃ、世界は広がらない。

映画「ミス・ポター」(2006年)

主演: レニー・ゼルウィガー

*オススメしたい人*

・自立したい人

・創作活動をしたい人

・自然の中で暮らしたい人

*ストーリー*

1902年。
ロンドンでは産業革命が起こり、「世界の工場」と呼ばれるほどに、活気付いていた。
ビアトリクス・ポターは、繊維工場を経営する父ルパートと木綿で財を為す家系の母ヘレンの元に生まれた。
ビアトリクスには、幼い頃から乳母と家庭教師が付き、学校には通わず、飼っているペットや何かの絵を描いて過ごしていた。
年頃になると、親は、見合いを勧めてくるが、ビアトリクスは気乗りがしなかった。
ビアトリクスが望んでいることは、本を出すこと。
自分が描いた何枚かの絵を出版社に持ち込み、本にしてもらおうと、自分の絵を売り込んでいた。
なかなか取り合ってくれる出版社はいなかったが、家族経営をしていたウォーン社の目に留まり、本の出版が決まる。
その後、ウォーン家の息子であるノーマンが、ビアトリクスに付き、出版にあたってのアドバイスや取り計らいをしてくれた。
ノーマンと会う機会が増えていくにつれ、ビアトリクスもノーマンに惹かれ、結婚を意識するようになる。
そして、ノーマンはビアトリクスにプロポーズすると、ビアトリクスは彼の申し出を受け入れる。
しかし、ビアトリクスの両親は、ウォーン家の家柄を下に見て、ビアトリクスの結婚をなかなか認めようとはしなかった。
なかなか親の意見を聞き入れようとしないビアトリクスに、ルパートはある提案をした。
結婚するなら、周囲には秘密にすること、そして、避暑地で過ごす数ヶ月間、同じ気持ちのままでいられるかどうか、様子を見ることにしようということだった。
ビアトリクスが避暑地に向かう列車に乗り込もうとしたとき、ノーマンの姿を見かける。
2人は、お互いの気持ちを確かめ合い、再会の約束をした後、それぞれ、駅を後にする。
ところが、ビアトリクスが避暑地で過ごしてから、しばらくすると、ウォーン家から、ある手紙が届く。
手紙にはノーマンが病気を患っているというものだった。
いてもたってもいられなくなったビアトリクスは、再びロンドンに向かうのだがーー。

*映画の見どころ*

箱入り娘を絵に描いたような生活をしていたビアトリクス。
自分の描いた絵を本にしようと自ら動き出したことで、自分の周りの世界が広がっていきます。
結婚にも前向きではなかったビアトリクスは、仕事上のパートナーであるノーマンとの結婚を真剣に考えるようになり、結婚相手を家柄で判断しようとする両親の考え方に疑問を持つようになります。
ノーマンとの結婚を考えていた矢先に、ノーマンが病気になり、再会を果たせず、亡くなってしまいます。
しばらく、ノーマンを失った悲しみに打ちひしがれるビアトリクスですが、豊かな自然に囲まれた生活を送ることで、気持ちが落ち着いてきます。
そして、本で得た資金を元に郊外の家を競り落とし、本格的な田舎暮らしをしていくようになります。
自分の意思で選んだ生活は、充実したものになったに違いありません。

*人生の好転レッスン*

家から一歩出れば、家族以外の人と折り合うことを強いられ、家にいるより、思うようにいかないことが多くあるかもしれません。
しかし、家族以外の人と接することで、自分の周りの世界が広がっていきます。
人と接すれば、いつかは別れを経験し、辛い思いもするかもしれません。
しかし、それほどまでに愛せる人に出会えた経験は、何にも変えがたいものとなるはずです。



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