見出し画像

誰かの幸せを願える人は、幸福な人である。

映画「スタンドバイミー」(1986年)

主演: リバー・フェニックス

*オススメしたい人*

・誰かに裏切られたと感じる人

・孤独を感じている人

・無力感を感じている人

*ストーリー*

1959年、人口1200人あまりの、とあるオレゴン州の町。
12歳のゴーディは、仲間のクリス、テディと、隠れ家で、カード遊びに興じていた。
そこに、息を切らしたヴァーンが、とくダネを入手したといって、慌てた様子で部屋に入ってくる。
ゴーディ達は、初めは、ヴァーンの話に耳を貸さなかったが、只事でない様子に態度を改めると、ヴァーンは話を始めた。
ヴァーンは、ヘソクリを家の床下に埋め、その場所を地図に書き留めていたが、母親にその地図を捨てられてしまい、9ヶ月間軒下を探し回っていた。
そのとき、ヴァーンは、頭上で兄のビリーとその友人の2人が、町内で行方不明になっていた子供らしき死体を見かけたと話していたのを、聞きつけ、いても立ってもいられなくなったということだった。
その話を聞いたゴーディ達は、自分達が死体の第一発見者となり、新聞やテレビで英雄扱いされることを想像し、色めきだった。
ゴーディ達4人は、慣れ親しんだ町から離れ、死体が置き去りされたといわれる場所を目指し、旅に出るーー。

*映画の見どころ*

ゴーディ達は、生まれて初めて死体を見に行くという出来事に刺激され、慣れ親しんだ町を離れ、旅に出掛けます。
目的地に行くために4人は対策を練り、行く先を定めていきますが、思わぬハプニングに遭遇し、何度も危ない体験をしていきます。
目的地に早く行こうとして、眼下に川が流れる鉄道橋を渡ろうと慎重に歩みを進めていきますが、気づいたときには背後から機関車が迫り、危うく命を落としかけそうになったり、また、暗闇に覆われた山の中で一晩を過ごそうとして、野犬の遠吠えに怯えながら、交代で番をしたりという経験をしていきます。
メンバー4人でお金をかき集めて買った食糧もすぐになくなり、空腹を我慢しなければならない状況になったり、浅瀬だと思って入った沼が思いの外深く、溺れかけそうになります。
予想外のハプニング続きで、ゴーディ達は死体探しにも興味を失いかけますが、なんとか気力を取り戻し、4人は、死体探しの旅を続けます。
そして、ついに4人は死体を発見しますが、その矢先に年上の不良グループと鉢合わせになり、第一発見者の権限を巡って、命を張るような対決を強いられますが、危うく難を逃れます。
大人になったゴーディは、のちに作家となりますが、親友のクリスが不慮の事故で亡くなったということをニュースで知り、友達4人で過ごした夏の日の思い出を回想します。
ゴーディには、歳の離れた、有能な兄がいましたが、事故で亡くなり、家族からは、お前が死ねば良かったと言われ、深く傷つき、強い劣等感を持っていました。
そんなゴーディを友人のクリスは励まし続けます。
家庭環境が悪かったクリスは、給食代を盗んだと濡れ衣を着せられた後、退学に追いやられ、自分の将来に希望を持てずにいましたが、ゴーディの作家としての才能を買い、進学することを、唯一勧めてくれた友人でした。
クリスは大人になってから、弁護士になりましたが、出先でトラブルに遭い、ある人物に殺されてしまいました。
ゴーディは、あの夏の日の思い出を振り返り、将来に対する不安や家族関係の悩みを持ちながらも、お互いの幸せを願う気持ちで結ばれた友情を、クリスが亡くなってからも大切にしていくと、心に強く誓ったのでした。

*人生の好転レッスン*

心に傷を持っていたり、何かに不安を感じていたとしても、お互いに理解し、励まし合える誰かが1人でもいれば、心のささくれは癒やされ、前向きに行動することができるようになります。
自分のことを尊重し、自分の幸せを願ってくれる誰かの存在は、生きていく上で大切な心の支えとなるに違いありません。
自分より恵まれた人を前にすると嫉妬の気持ちが湧いてしまいがちですが、自分の状況がどのようなものであっても、相手の幸せを考えられる人になれば、相手からも大事にされるものです。
傷ついた心を持っていたとしても、相手を傷つけることなく、思いやりの心でもって接することができる人でありたいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?