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「シオン議定書」の偽書説はともかく、かなり参考にはなる

シオン議定書という有名な古典的偽書があります。100年以上前のものです。偽書であれば、捨て置けばいずれ忘却されるのでしょうが、この書物は構想が素晴らしく世界征服を企むスペクターやショッカーみたいな輩がいれば格好の教科書になりそうなのと、現実がこのシナリオに沿っているように感じている人が多いので、偽書であるか否かはともかく、今なお生き残っています。
そういうことで今回取り上げておきたいのですが、原文は「反ユダヤを煽る」ということで批判されており、それは私の意図でも興味でもないので、余計な議論を避ける為に、原文のユダヤの部分を出来る限り「我々」に置き換え、文脈によっては●●●に置き換えておきます。ここを「ショッカー」と読み替えて戴くのもありかも知れません。原文のフリーメーソンも○○○に置き換えておきます。
また、一気にご紹介するので、少々長いですがご容赦ください。

■概要:

・まず概要ですが、執筆者、年代は不明。「ユダヤ教改革派の最高幹部秘密会での決定事項」などとも紹介されているようですが、議事録と言うより演説原稿か論文のようなものです。
・構成は「第一議定」から「第二十四議定」までの24章からなるが、それ程の大部ではありません。
・内容は「ユダヤ人による世界征服の要諦」という感じで、さすがにユダヤ人が必死で偽書として喧伝しているのは理解できます。
・最初の発刊は1901年の「卑小なるもののうちの偉大」(セルゲイ・ニルス)という話なのですが、実は先行本らしき本として「地獄におけるマキャベリ―とモンテスキューの対話」(1864年:モーリス・ジョリー)が見つかっていることで偽書と言われているようです。ところが、それ以前にも類似の内容を持つらしい文献があるとの指摘もあり、ジョリ―が剽窃した原文があるのではないかとも言われているようです。例えば「シオンを求めて」(1861年:ヒルシュ・カリシャー)、「ローマとエルサレム」(1862年:モーゼス・ヘス)あたりですが、少々混とんとしています。私もそれらの原文には接していないので何とも。
・とは言え、偽書か否かよりも内容が衝撃的なので、フィクションとしても生き残りそうです。ユダヤ人には迷惑かも知れませんが。

■内容概説

(0)総括:

・元ネタは「猶太(ユダヤ)の思想及運動」(四王天延孝)の付録に記載されているものです。この著者は元陸軍中将で衆議院議員。ユダヤ陰謀論を唱え、GHQからA級戦犯扱いされ、その後は公職追放されています。当時はこの説はかなり真剣に捉えられていたようにも見受けられます。
・「世界征服の過程でのアクション」「征服完了後のアクション」「両方で使うアクション」が混在してますが、意識して見て戴ければ判別出来るとは思いますので、そのままにしておきます。

・大まかに言えば、以下の通り。

①世界征服の武器はカネ。
・これまでの資本主義で蓄えてきたカネの力で人間の弱点を突いて操作し社会を腐敗させる。

⇒金融制度を抑えているので、経済危機を自由に演出できる。
⇒各国政府にカネを貸し、無駄な出費を続けさせて政府を借金漬けにする。

②カネの力で個人主義を蔓延させ、人間の絆をバラバラにする。
・人間は「共同体の一員」という面と「一人の個人」という面を持つ。なので人間は「共同体(公的)の損得」と「個人(私的)の損得」を秤にかけながら生きているが、カネの力で公的な方を放棄させようということ。
・そして共同体や家族までも悉く破壊し人間をバラバラにする。
・同時に、資本論との関連でも述べたが、人間から生産手段まで取り上げて、世界征服組織に頼らなければならない状態に陥れる。

⇒例えばアメリカの官僚・議員はロビー活動、買収、マネトラ・ハニトラで私利私欲又は個人的スポンサーの便宜を図っていないか。もちろんアメリカだけではないですが。
⇒個人主義・自由主義を煽る勢力に社会の絆が壊されたり分断されていないか。

③またカネの力で対立を煽る。
・人民を2階層に分けて分断と対立を図ったり、宗教的対立を煽ったり、地域紛争を煽ったりする。世界征服者は双方をカネで操り、最悪は戦争を起こさせたりしてヘイトを固定化させていく。

⇒戦争は未だになくならない。トランプ大統領時代を除いて。視線を高くすると、誰かに煽られていないかどうか見えないか?
⇒ポリコレとか、ヘイトとか、よくわからない人権侵害とか多いですね。

④報道機関など広報・宣伝活動を監視下に置き、事前検閲を実施。
・事前検閲だけでなく、プロパガンダ、「報道しない自由」をかざしての隠蔽など。

⇒インターネットのおかげもあって、最近はマスコミやSNSの実態がドンドン明らかになってきている。

⑤「自由主義」という甘い罠。

⇒以前の「リベラルって誰?」にも詳述しましたが、社会生活を営んでいる限り100%自由ということは絶対にない。社会=共同体を守るためには個人の自由はある程度制約を受ける。「個人の自由」が野放図になると、「何でもあり」の世界になって、価値基準作っている共同体(国、地域、宗教、学校、会社など)が破壊され、まさにカオスへのつながっていく。

⑥裁判官や検察官を思い通りに任命する。

⇒アメリカでは司法の武器化が叫ばれている。恣意的な捜査・起訴・裁判。日本は?

⑦人民の経済活動を詳細に監視。問題あればおカネを止める。

⇒デジタル通貨とかマイナンバーとかちょっと気になります。

⑧すべては究極的に王の所有物。人民には何も持たせない。

⇒「You'll own nothing and you'll be happy」ってどこかで聞いたことあるような。

⑨完全に政権を取ったら、暴力による専制支配を始める。密告制度も作る。神をも越える。

⇒結論としては、事実上名を変えた共産主義で人民を支配する体制を目論んでいる。世界人民共和国みたいな(^^;)

以下、各章のポイントです。以下は、詳細編ですので、お急ぎの方はここまででも結構かと(^^;)

(1)第一議定

◇自由主義はかえって自由を損ねる。

・世の中には低級の考えの人が多いので、政治には強権と恐怖が必要。誰もが個人の権力と利益を求めていて、その為なら公益を犠牲にすることを厭わない。
・盲目的人民には常に指導者が必要。「自由」は人民を誘惑して敵対する政権を倒すためのツール。自由を「適度に」使うのは難しい。人民に自らを支配させると腐敗して倒れ、その時に政権は我々の手に落ちる。我々は資本をすべて支配しているので、それを投げてやると、人民はそれに飛びつく。

◇カネは最強の武器 目的の為には手段を選ばない。

・今日ではカネの力が自由主義の権力に取って代わった。
・我々は内敵であろうが外敵であろうが、目的の為には手段を選ばない。そこに道徳・不道徳はない。

◇政治に道徳は不要。

・人民は物事を表面的にしか理解しない。くだらない感情・迷信・風習・伝統・感情的理論を引きずっているので軋轢に巻き込まれる。政治と道徳は関係ない。道徳に基づく政治は長続きしない。政治には欺瞞・偽善が必要。こんな道徳は非●●●の持物で、我々はそれを模範にしてはならない。

◇独裁以外の政治方式はない。

・国民の代表者は政権欲・名誉欲から生ずる派閥間争いで凋落する。異なる意見が出るたびに計画案が変更され統一性を失い、実行不可能に陥る。
・政治では力だけが勝つ。強権政治が根本原則で偽善と姦計を用いるのが常。必要あらば相手の財産を奪い取ることも必要。恐怖によって人民を盲従させる。「自由」「平等」「友愛」を人民に投げたのは我々である。教養や才能があると自認する非●●●も、この3つの間にある矛盾に気付かなかったため、こんなのを後生大事にしているうちに真の個人的自由を破壊してしまった。自然には平等もなければ自由もないのである。

◇カネの力で共同体の利益より個人の利益を優先させる。

・我々は貪欲・飽くなき個人主義欲望という人間の琴線に触れ、人間を耽溺させ独創の精神を殺した。人々の意向をカネを出してやる側の思うがままに操るのだ。自由と言う空疎な観念がそうさせた。人民の統治者なんて、手袋のように古くなったら取り換えればいい。我々が任命の特権を得るのだ。

(2)第二議定

◇戦争の勝利は経済に基礎を置く。

・我々の勝利の為には、戦争が交戦国に多くの領土的利益をもたらさないように仕向ける必要がある。各国の統治者は我々の従順な下僕から選ぶので政治的能力は不要。我々の専門家は歴史研究・社会観察から、我々の支配に必要な学術を獲得しているが、非●●●の専門家は批判的研究や客観的観察に依らず、学理の慣習に従っているだけ。適当な時期が来るまでほっておいても問題ない。更に、彼らの盲目的信仰を強める為に我々の言論機関を使おう。

◇ダーウィンニズム、マルキシズム、ニーチェイズムは我々が仕掛けたもの。

・これらの学説は非●●●の信念を十分動揺させた。

◇世論をコントロールする新聞は我々が抑えている。

・新聞は国民の間に世論を起こす力を持っている。人民の愁訴を書きたて、不平不満を煽ることもできる。新聞の力が我々の手に落ち、その力で我々はカネを手に入れた。しかし多くの同胞が犠牲になった。1人の●●●の犠牲は紙の前においては非●●●1,000人に相当するぐらいだ。

(3)第三議定

◇世界征服の方法

①分断と対立を煽る:
・あらゆる権力階級の連中に権力濫用を奨め、すべての勢力を対立させ、国家を一つの競技場にして戦わせる。(自分は高みの見物)
・議場は法螺吹きの討論会場と化し、勇敢な新聞や恥を知らないコメンテーターは毎日のように政府を攻撃し、人民を怒らせる。
・貧困と嫉妬によって下級市民を操縦して、邪魔者を一掃させる。
・我々が全て押さえているカネの力で世界的恐慌を起こして、労働者群を街頭に放り出し怨みを起こさせる。その群衆は無知識故に、羨望の的となっている人たちの血を流すことで痛快になり財産を奪う。でも安心してください。我々は狙われない。我々がその時期をコントロールしてるから。

②人民の事実上の奴隷化:
・人民は過去の奴隷的雇用から抜け出たが、生活の困難から脱却できない。
・労働者は代表者を選挙で選ぶが、そのお礼はパン屑だけ。我々はそこから人民を救い出す救世主として登場し、○○○が標榜する「友愛」の名義で、社会主義者・無政府主義者・共産主義者の陣営に加わることを進める。
・人民は慢性栄養不良とい虚弱にしておく。我々を打ち負かす体力も気力も持てないように。

③我々は常にほぼ全員をこっそりカネで支援している。
・我々は国際関係では不敗の地位にいる。何故ならある一国が我々を攻撃すれば、他国から支援されるからだ。非●●●は権力にはすりよるが、弱い者には無慈悲である。

(4)第四議定

◇傘下の「本当の秘密組織○○○」の役割。

・国家は次第に独裁になっていくが、それは弱体なものではない。○○○のような我らの手下たる秘密組織が活躍するからである。非●●●を入れている○○○などは、本当の秘密組織を隠蔽する屏風に過ぎない。政権の本当の計画や資材は人民にはわからない。

◇宗教の禁止。物欲にまみれさせる。

・我々は非●●●の精神から、あらゆる信仰を破壊し、神の観念を抜き取り、数字と物欲に代えなければならない。非●●●が余計なことを考えないように、商工業に引きつけなければならない。各国民を自分の個人的利益に没頭させて、共通の敵に注意を払わないようにさせなければならない。投機を工業の基礎にすること。それによって地面から掘り出される富が投機によって●●●の金庫に転がり込んでくる。

◇人間の欲を徹底的に利用。

・他人との競争に勝とうとする欲望や事業界における不断の投機が、道徳も人情もない社会を作り、金儲けが唯一の指針となり、その為にあらゆる努力をする。それだけが唯一の楽しみである拝金教徒になる。下層非●●●は特権非●●●を敵視することで、下層側は我々側に付いてくる。高尚な目的やカネへの欲望からではなく、単に敵意と憎しみからである。

(5)第五議定

◇専制政治の方法。

・今の社会は腐敗が広まっている。富は巧妙な詐術で獲得され、合法的に見せかけている賄賂(ロビー活動とか、政治献金とか)は饒舌にものをいう。こんな社会にはどんな政治体制が必要だろうか。
・我々は極めて集権的な政府を作って、社会権力を手に入れよう。新しい法律を作って人民の政治的動きを律しよう。その新法律は非●●●が許してきた寛大さを全て奪う。我々は専制で抑えるのであって、不平や敵意を持つものを破壊する

・非●●●が全世界的に結託すれば我々の構想を失敗させるかもしれないが、彼らは古くからの軋轢(人種的・宗教的反目)が深く根を張っていて、それは到底取り除けない。我々に反対する同盟は自国の損になるように仕掛けている。我々は世界に君臨するために、神自身から選ばれたのである。

◇人間の金銭欲を徹底的に利用。

・政府の諸機関は我々だけが持っているエンジン(=カネ)で回転する。
・資本が思うように振舞うには商工業を独占する必要がある。必要なことは我々の考えを実行しようとする彼らの熱情(=金銭欲)を冷まさないで利用すること。
・非●●●の個人的発意をくじけさせることは重要。個人の自由を極端に発揮させてやると他人の自由な企てと衝突し無力なる。結果、失望・意気消沈・疲労困憊させ、国際的支配力を我々に提供しようとする。

(6)第六議定

◇非●●●を破産させる。

・我々はやがて大きな独占を始める。その時非●●●の莫大な財産を取り込む。我々はあらゆる手段を使って、我々の超政府の人気を煽る。我々に従う者は保護されると思わせる。政治力としての非●●●の貴族はもういない。しかし油断は禁物。彼らが地主として自活できないように、その土地までも取り上げる必要がある。その為には土地税を上げ、抵当にさせて、収入を最小限にする。貴族らは伝統的に少ない収入では満足でいないので、そのうち破産してしまうだろう。

◇人民から生産手段も奪い隷属化させる。

・商工業を保護し、特に投機事業を奨励する。投機を伴わない工業は個人的資本を増大させ、貴族(=非●●●資本家)を富ませてしまう。工業や土地から上がる富を我々の手に落とさせることが重要である。投機奨励で非●●●を無産階級に落として、生きていくために我々の前で跪せるのである。我々はいつでも経済危機を起こすことが出来る。

◇人民に贅沢を教え浪費させる。

・さらに非●●●には奢侈を奨励する。給料が増えても楽にはならないように。同時に農産物・水産物の収穫が良くなかったという口実を作って生活必需品の価格を吊り上げるたりする。また、労働者には無政府主義の種をまいたり、アルコール漬けにして生産能力を削ぐ。この世から頭の良い非●●●を放逐する。実際の状況を知られないように真相は隠さなければならない。

(7)第七議定

◇暴動の自作自演を行う。

・各国には、我々自身以外では多数の無産者と我々に忠実な百万長者・兵士・巡査を置くようにしなければならない。各地域に撹乱、軋轢、相互排斥を起こすことは一石二鳥である。1つは我々の意のままに暴動を起こしたり鎮圧したりする力を人民に見せつけること。もう1つは、我々は善良なる救済者の振りをして助けて恩を売ること。勿論、我々が仕掛けたとも知らないで。

◇必要あらば世界戦争の誘発も辞さない。

・我々に反抗する国があれば、隣国から戦争を仕掛けさせ、挫折させる。もし隣国も一緒になって我々に抵抗するならば世界戦争を引き起こして彼らに報復しなければならない。

◇世論は我々が支配している。報道機関は全て我らの手の内に。

・表向き彼らの政府は世論の波に押されるような印象を世間に持たせるが、実はその世論は我々が支配する言論機関に作らせたもの。ごくわずかな例外はあるが新聞はほぼ手中に収めている。

(8)第八議定

◇各国官僚を牛耳る。

・各国政府は非●●●であっても、新聞記者・弁護士・官僚・外交官など、専門職訓練を受けた人々からなり成っていること。彼らは政治用語を巧みに使いこなすことが出来る。但し、我々の真の相談役を非●●●から選んではいけない。彼らは目的を知らずに執務する。書類に目を通さず盲判を押し、ただカネや名誉を欲して働いているに過ぎない。

◇カネがすべて。我々はカネを使って裏で操る。

・我々は経済学で政府を包囲する。実際のところカネが万事を解決する。しかし、今のところ我々の仲間を目立つ要職に着けることは得策ではない。その時期が来るまで、非●●●で国民との間に溝のある人物を選ぶべき。この人物が言うことを聞かなければ取り換えればいい。

(9)第九議定

◇焦らずじっくりと。

・我々の計画を実行するには、我々が活動している国々に実情はどうしても斟酌しなければならない。すべての国々に一律の原則を当てはめようとしても成功するとは限らない。慎重に行動して10年も経てば頑強な民族性も次第に軟化するだろう。

◇反対勢力も残してはおく。

・我々が政権を取ったなら○○○お得意の「自由」「平等」「友愛」を改めて、「自由の権利」「平等の義務」「友愛の思想」として流布させる。我々以外の政府はほとんど壊してしまったが、形式的に反抗している政府はある。それも我々の要望でやっているだけで、反●●●思想は下層●●●人を監視するためにも必要。

◇分断にカネを使う。

・人民は国際協力で社会問題を解決したがっているが、彼らの党派は分立していて、実はそれらは我々の手中にある。何故なら党派の対立抗争にはカネがいるが、そのカネは我々が全て握っているから。
・非●●●の利口者が盲目的人民と結託しないように、その中間に壁を作って分断する。そして盲目的人民を我々を支援する方向に導く。

◇教育も重要なので支配する。

・我々はもっと大事な自由生活の基礎たる教育問題にも手を付けた。ウソとわかっている原理原則を教えて非ユダヤ青年を欺き、腐敗させ、魯鈍にし、風紀を退廃させた。

◇法律は解釈で何とでもなる。

・現行法を変えずとも、反対の解釈を行って条文の本質を歪曲させる。結果、法律の真意が隠されてしまい、わかりにくくなってしまった。法は解釈によって何とでもなる。

◇最終手段として都市を爆破する準備はしている。

・我々の計画が暴露されても恐れることはない。彼らが武装蜂起する可能性に備えて、地下鉄やトンネルから世界の首都を爆破できるのである。

(10)第十議定

◇現行の社会制度は破壊する。

・政府や国民は物事の表面しか見ない。彼らの代表者たちは楽して遊ぶことを第一に考えている。人民は政治的天才に敬意を払う。
・我々が暴力政変を完成させた時は人民にこう言おう。「今日までずいぶん苦労したが、今度こそ我々の障害を解決しよう。即ち、国籍、国境、国家毎の通貨をなくそう。我々を断罪するのは勝手だが、諸君に効果を十分示す前にそうするのは正当だろうか?」そこで彼らは満場一致で大喜びするだろう。
・我々の世界支配の為の道具立てである普通選挙。知識階級だけでなく、誘導しやすい下層人民にも、彼らの自由意志(勿論誘導されているのだが)だけで投票させる。但し非●●●の家族主義や家族教育は破壊しておく。

◇自由主義と言う毒を注入した。

・我々は国家機関に自由主義(リベラリズム)という毒を注射した。それは政党の闘争・論争・軋轢・煽動の道具に過ぎない。国家を弱める機能を持っている。選挙戦は国家権力を無能にし、国家の転覆を可能にした。共和国の道を開き、人民(=我々の下僕)に、我々の奴隷から選んだ大統領を配した。大統領を責任のある地位に着け、その後のすべての責任を補佐役に負わせ、我々は表に立たない。その国はいずれ崩壊に向かう。
(注:今のアメリカみたい)

◇大統領を操る方法。

・大統領選挙に仕掛けをして、隠れた古傷を持ったものを当選させる。このような人物は旧悪の暴露を恐れて保身の為に我々の命令を忠実に実行する。
(注:これも今のアメリカみたい)

(11)第十一議定

◇立法機関や裁判所を骨抜きにする。

・衆議院は一見立法機関であるが、実態は政府に為に法律規則を準備する単なる委員会である。
・我々が準備している新憲法は、我々が法律を作り、裁判所を監督する

◇征服後は新憲法を発布する。強権政治が開始される。

・「言論」「集会」「信教」の各自由、及び「選挙権」などは人類の目録から姿を消し、取り換えられる。
・新憲法の発布で人民は既に肝を潰し、恐怖心に駆られているであろうが、人民の感情を良くしようなど考えていないことを知らしめる必要がある。人民の感情や世論は最早通じないこと、抵抗があれば強権で潰す準備があることを理解させなければならない。人民には落胆と恐怖を感じさせること。
・非●●●は羊、我々は狼である。人民には我々がすべての敵を打倒したらすべての自由を返すと約束しても構わない。但し、どれだけ待たなければならないかまで話す必要はない。

(12)第十二議定

「自由」の定義は我々が決める。

・我々の自由の定義は「法律で許されたことをなしうる権利」で、これは我々だけに適用される。自由というのは我々はいかようにも決めることができるからである。

報道・出版のコントロールと事前検閲。

・新聞の役割は各党派の偏狭な軋轢を起こすことで、これらは我々の利益になる。新聞は空虚で不正で嘘つきである。我々は新聞を締め上げて、綱でつないでいる。
・他の印刷物も同様。出版業者と印刷所に印紙税を設けて保険金を納付させる。それでも我々が攻撃を受ける場合は発行禁止にすればいい。口実は「いたずらに世論を激発したから」で十分だ。
・どのような報道も広告も事前検閲する。世界各地のニュースは若干数の通信社に集約されて、そこからでなければ発信できない。
・我々には透視できない「国家機密」などはない。
・出版・書店・印刷業を免許制にする。もちろん法律を破った場合は取り消される。そうすると思想の発表は我々による教育手段となり、人民は思い思いの夢を見ることなどできない。
・独立系新聞も害毒が中和された形で残すが、全体の1/4程度の規模にとどめる。人民はもちろんそんなことは気付かない。主な新聞は我々の機関紙であり我々の利益を擁護する。次は半官的なもので、無関心な人や中立的な人民を我々側に引き込む役割を持つ。残るは反対新聞であるが、これには少なくとも紙面の一部で我々を攻撃させるが、我々の真の敵はその反対論を真実と思って彼らの腹の内を見せてしまう。
・我々は細心の注意をもって言論機関を組織せねばならない。中央新聞局なる文筆家の会合を設けて、表面的な批判をさせたりする。新聞に我々を攻撃させるときは、新聞がまだ自由を失っていないという印象を人民に与えることが出来る。その後、反対党の反対説には根拠がないとか反撃すると、人民は政府への信頼を増すことが出来る。このような方法を通じて、政治に対する人民の感情を爆発させたり沈静させたりできる。
・ある時には真実を、ある時にはウソを伝える。それは人民にどんな印象を与えたいかによって異なる。我々は常に勝つ。敵は本当のことを伝える新聞を持っていないからだ。
・我々は手下を使って地方の世論も管理しなければならない。首都に対する野心・反対の希望を激発させる必要がる。我々の独裁が完成するまでは、首都を地方の世論の下に置かなければならない。

(13)第十三議定

◇人民の心を操る。

・日常のパンの問題で非ユダヤを我々の下僕にすることが出来た。その中から優秀なものを手下として新聞社で使う。都合の悪い問題が生じると、手下どもは我々が命じた内容を報道する。彼らが論戦している間に、我々は「人民の為だ」と称して規則を発布する。この時には新聞には既に別の問題を報道させて人民の関心を逸らせておくのである。政治問題は何世紀もの期間深く研究しなければ理解できないもので、多くの人間は自分は理解しているつもりでも、実は無知なのである。
・人民が政治問題を論じる機会を減らす為に、別のエサとして経済問題を与えた。この問題ならいくら論じても構わない。彼らにも楽しみが必要だろう。あたかも政治問題のように扱わせる経済問題などである。政治問題から視点を逸らせる方策としては、賭博・見世物・遊技場などの娯楽、芸術・美術・各種スポーツのコンペティションなどを与えるのだ。(パンとサーカス)

(14)第十四議定

◇他の宗教は破壊する。

・我々が支配者となったら、ユダヤの一神教以外のいかなる宗教も認めない。我々が神の選民である。
・●●●教の真理の一端を見せる。それはあらゆる機会に我々の過去の動乱やその後の休息の有難味を知らせ、我々の支配がいかに恩恵の大きいものであるかを知らしめ、非●●●の政治がいかに間違っていたかを知らしめる。すると人民は自由の権利などよりも、むしろ奴隷的でも安泰な暮らしを選ぶのである。
・自由の権利が、実はいかに非●●●を苦しませ、生活の法を奪い、知らないうちに山師たちに搾取されて来たのかを知るのである。過去何世紀もの間、非●●●が無意味な政変(実は我々が起こさせたのであるが)を続けてきたという過失を知らしめるのである。

(15)第十五議定

◇容赦のない世界同時革命を起こす。

・各国同時に革命を勃発させ、各国の現政府を没落させ(100年はかかるが)、我々の支配が決定的になったなら、我々に武器を持って抵抗する勢力は何人であろうと容赦なく抹殺する。
・我々が認めていようともすべての秘密結社は一律に解散させ、会員は追放する。非●●●の○○○も同様。何らかの理由で許しておくメンバーがいても絶えず脅迫は続ける。秩序を回復するには、例え無慈悲な方法を使ってでも、我々に反抗できないことをみせつけなければならない。たとえ虐殺に訴えてでも善を為すことに努めるべきである。

◇公認秘密結社○○○は情報収集機関。

・但し、我々が主人公となるまでは○○○組織を各国に増設していく。そこに各国の名士たちを引き入れる。○○○は我々にとっては情報収集機関である。○○○は影の理事者の下に統一される。即ち○○○はすべてユダヤの長老たちが支配するのである。各組織から代表者を1人参加させるが、彼らは連絡役に過ぎない。国家警察や国際警察といった手下も参加させるが、目的は我々の行動を秘匿したり、撹乱者を予防したり、あえて不平を起こさせたりするためである。
・非●●●が組織に加入するのは、単なる物好きか、公共のカネを吸い取ろうと目論む欲望からである。非●●●もたまには成功させてやろう。次に起こる不成功で意気消沈することを大きくして、それを利用する為である。外見は虎のような非●●●でも精神は羊。その脳は愚劣なことも苦も無く受け入れる。我々はそんな脳に個人主義・共産主義に没入することを夢見る思想である。これが自然法則と正面衝突することが理解できない。

◇必要なら暗殺も行う。気付かれぬうちに。

・何人も死は避けられない。新秩序を作る我々が死ぬより前に、邪魔をする連中の死を早めたやった方が良い。我々は○○○の結社員を本人どころか誰も気づかない自然死のような方法で殺そう。我々の同胞はそんなことに文句を言わない。そもそも文句を言いそうな連中は根こそぎ排除しているのだから。我々は非●●●には自由主義を説くが、●●●とその手下には鉄の規律で臨むのである。

◇官憲の絶対服従。信賞必罰。

・我々が天下を掌握する時は、すべての法律を変革するだろう。我々の法律は簡潔・明瞭で確定的なので解釈の必要がない。そこに明確に入れておくのは官憲の完全な服従である。これですべての権力濫用を防ぐことができる。何人も絶対権力者の前に責任を負うべきものだ。次のレベルの官憲の権力濫用もなくなる。もし犯した場合は再販などできないほど峻厳に処分される。我々は官憲を細かく監視する。横領や怠慢など、最初に見せしめ的厳罰をすることで絶つことが出来る。
・裁判官が判決で慈悲を見せようとしたら、それが刑法違反であることを知らしめる必要がある。もともと刑法は懲戒的見せしめで犯罪をなくそうとするものであって、裁判官の徳を誇示するものではない。
・我々の大権はすべて尊重され、文句なしに服従される。我々は苦情にも不平にも考慮を払わない。不平やが行動を起こしたら制裁を加えて見せしめにする。控訴権は撤廃する。司法部は主権者の絶対的特権である。

(16)第十六議定

◇大学を支配する。

・大学は今でも彼らの結束力を破壊するための共産主義の入口ではあるが、これは一旦廃止する。そして新しい精神で別物のものに代える。その学長や教授たちは全部政府に従属させる。
・教育からは政治問題と同様に市民権も除外する。これらは選び抜いた優秀な数十名だけに教える。
・我々が権力者になったならば、騒ぎを起こさせるような事項を教育から駆逐し、官憲に従順な子供になるようにしなければならない。
・古典主義や古代史も将来計画研究に取り換える。古代史は悪い範例を示すからである。我々にとって不愉快な事実を抹殺し、非●●●政府の欠点を描くものだけを保存する。
・人民の心に君主を受け入れさせるためには、公開の場でも君主の行動の重要性とその企てが善事であることを知らしめなければならない。
・全ての私立学校は廃止。休日には親たちを含む会合を持ち、そこでは教師が人間相互の問題・模倣の法則・極端な競争の弊害につき講演を聞かせる。我々●●●信仰への改宗の要素に使う。

(17)第十七議定

◇弁護士制度を変える。

・弁護士はいかなる弁護でも引き受け、法理の細部にこだわって無罪を主張する。このことが法廷から道徳を駆逐するのである。我々は小範囲での弁護士活動は認めるが、これを官憲とする。被弁護人との交渉はできず、裁判官の取り調べ後に事実が明らかになった後に弁護を行う。弁護士は固定給なので事件の結果の影響は受けない。弁護士の役割は、官憲の有罪の主張に対しての防護の位置で事件を論ずることである。裁判は短縮され、個人の利益の為でなく真に被告の無罪を信じてやる正直で公平な弁護が行われる。法曹界での腐敗行為が減り、金持ちでなければ勝てないというようなことが防げる。

◇密告制度。

・我々は人民の3人のうち1人が自発的に国家に奉公する密告者にする。それは名誉なことであって決して恥ずかしいことではない。但し、虚偽の密告は厳罰に処するべきである。密告者は社会の下層からも最上層からも採用する。職権は持たせず行動もさせず、証人として告発させるだけである。逮捕や取り調べは警察が行う。密告すべきことを密告しなかったものには隠匿罪や共謀罪を課す。

(18)第十八議定書

◇警察権限の強化。

・警察の権限を強化する時期が来たら、我々は人工的騒乱を起こしたり、腕利きの弁舌家を使って国民の不満を装わせた騒ぎを起こして、それを口実に家宅捜索や新たな制限を加えたりする。この実行には非●●●警察を用いる。
・陰謀家は、彼らが行動に移すまでは手下を組織に潜入させるだけにし、彼らのなすに任せる。陰謀が事前に摘発されると、官憲の権威を失墜させる恐れがあるからである。
・政治犯については、わずかな根拠でもあれば、その確否を問わず逮捕する。冤罪を恐れて逃がしてはいけない。政治犯に対しては残酷でなければならない。

(19)第十九議定

◇人民の話は聞くが...。

・人民個人が政治に介入することは禁じるが、意見書や献策の提出は歓迎する。

◇政治犯は辱めよ。

・政治犯が崇高な主義に殉ずるものと見なされないように、泥棒・殺人・破廉恥罪と同じ席に座らせる。世間が軽蔑の眼で見下げるように仕向ける。

(20)第二十議定

◇我々の王は究極的には全世界の財産の所有者と見なされる。

・我々の政治体制ではユダヤ王は全ての動産・不動産の唯一の所有者の見なすので、貨幣の流通を規制し合意的に没収する方法を取らねばならない。最も良い課税は累進課税である。財産の量に応じて何人も破産させずに徴税可能である。

◇富豪から富を収奪。人民の取引を細かく監視。

・国家全体の利益の為に自分の財産を差し出すことは富豪の義務であることを理解しなければならない。その代わり、政府は残りの財産の不可侵権と正直に利益を収める権利は保証しよう。「正直」の意味は、財産を監督すれば合法的な窃盗を防止できるからである。この社会革新は何よりも先に実行しなければならない。秩序の維持に必要である。
・貧民の税を課すのは革命の萌芽となる。一方、資本に課税することは個人の富の増加を防ぐことである、非●●●の資本家に富を集中させたのは、国庫を握る非●●●の力が強くならないようにするためである。資本の高に応じて累進税を課すと、効率よく多くの収入を得ることが出来るのである。
・富豪が国家に財産の一部を拠出することで、貧者の怨みを軽減させ、国家の支柱とであり、平和と繁栄の保護者と思わせることが出来る。そして知識階級の納税者が新体制に不満を持たないように、公費の細かな数字も公開する。但し、王室費と行政費は見せない。
・王自身は個人的に何も持たない。国家のすべてを所有すると見なすからである。これは矛盾しているようだがそうではない。王の親族は国家が補助すべき王の子孫以外は官憲となるか何か職業を持たせて財産を所有させる。王の血族と言えども国庫のものを私有させない。
・販売・所得・相続には累進税をかける。納税遅れには追徴税を課す。売買品目は新所有者の住所氏名とともに毎週国立銀行の地方金庫に報告する。必要品の売却の場合は印紙税を収めさせる。この種の課税で非ユダヤ政府の収入を大きく上回ることが出来る。
・国庫は一定額の予備金を留保し、残りはすべて流通貨幣とする。
・監督機関を設けて、王がいつでも国庫の前月までの収入支出状態を検査できるようにする。国庫は王のものであるから王が盗むことなどありえない。王に貴重な時間を空費させる儀礼的な宴会はすべて廃止する。
・非●●●経済に経済恐慌を起こさせるには流通貨幣を引き上げればいい。資本は固定して使えなくなり、国民から逃避し、国民は借金する為に我々に頼まなければならなくなる。この借金の利払いは一般財政に負担をかけ国家を資本に従属させる。工業の集中は生産を技術者から資本家に移したのですべての権力を人民と国家から奪った。
・現在流通する貨幣は不足していて需要を満たしていない。貨幣の鋳造・改正は全世界で最も重要な問題である。金本位制は不幸をもたらした。我々が金を引き上げたからである。人口の増減に応じた貨幣流通量の確保を各地方に命じる。非●●●の財政の失敗を暴露して、この立て直しに納得を得る必要がある。翌年度の予算を前年の支出ベースで考えるので、予算はどんどん増加していく。そのような無頓着な方法で非●●●政府の国庫はいずれ空っぽになり、国債時代が登場する。

◇国債は国家や人民の血を吸い続けるヒルのようなもの。

・国債は政府の無能を現わす。必要ならば臨時の課税をすればいいのに、それをやらず●●●の銀行家に支援を求め、哀れみを乞う。外債はヒルのようなもの。ヒルは自然に落ちるか取り払うまで血を吸い続けるのである。非●●●政府は外債を償還せずどんどん残高を増やし失血も増やしている。
・外債は利息を伴っている。年利5%なら20年で利息は元金と同額、40年で倍額になるが、それでも元金はまだ残っている。この調子では政府は自国の憐れむべき納税者から最後の一銭まで巻き上げて外国資本に利子として払ってしまう。元金と同額を租税として徴収すれば、そんな利子を払わなくて済むのにだ。内国債の場合は貧民から貴族への移転なので比較的満足していたが、我々が示唆して外債に切り替えてからは、諸国の富は●●●の手に流れ来る。いつまでたっても借金返済が出来ず、●●●から解放されない有様になっている。ここまで彼らを導くのは容易ではなかったが。非●●●の動物レベルの頭ではわからなかったのである。
・これまでの非●●●の乱費は、非●●●を我々に従属させるのに役立ったが、我々の統治下ではそんなことは一切許さない。王でも小商人でも、例え少額と雖も、最初の計画した仕向地以外へカネを回すことは認めない。非●●●政府には国務を怠って、豪勢な儀礼的宴会や歓楽をやるように教えたが、それは我々の「見えない政府」の存在を隠す為であった。

(21)第二十一議定

◇内国債でも問題はある。

・国債が内国債であっても残るのは債務である。利払いの為に新しい国債を発行したりして債務を加えていくと、やがて公債発行能力の限度を超す。そうなると新しい税を取り立てる必要がある。それも利払いのためにである。そのうち、国債書替時期が来る。これには債権者の同意が必要。幸い非●●●は財政問題に詳しい訳ではないので、少々利率が悪くなっても、変な投資に回してリスクを冒すよりはマシと考えてたいてい同意する。
・我々が天下を取った時は、このような財政上の窮策は我々の利益に反するので停止させる。そして債権の取引所は廃止する。それは我々の権威が担保物の価格の上下に動揺させられてはいけないからである。取引所に代わって、大金融組織を設けて、政府の指示でその有価証券に課税する。この組織は日々五億の商業証券を出していて、買い取ることもできる。これですべての工業的企業が我々に従属する。

(22)第二十二議定

◇要はカネの力。カネがすべて。

・我々は近代では最も威力ある武器、即ちカネを持っている。48時間以内に。必要なカネを引き出し得る。このような富を見れば、幾世紀にかけて我々が重ねてきた悪事も人類に真の幸福をもたらす目的の達成に役立っていることがわかるし、我々がこの世に反映と個人的自由を与えた善人であり、人類に平和・安寧・威厳を確立させたことがわかる。もちろん、我々が与える命令に服従することが条件だが。

◇自由の本質は放縦ではない。

・自由とは放縦ではない。何でも欲することが出来ることなんてありえない。威厳や権力は信仰の自由や平等などの滑稽なことを宣伝する権利を与えるものでもない。自由は社会の法律を厳守することによる「人間の不可侵」を意味するものである。人間の尊さは自分の権利と同時に自生の精神を含むものである。

◇我々は万能。神すら手出しできない。

・我々の政府は強力である故に尊敬される。人々に規則を与え導いていくのだ。弁舌家は絶えず意味のない格言を大原則のように叫んでいるが、そんなものは空想に過ぎない。我々の政府が秩序を作り、その代わりに人民に幸福を与えるのだ。ユダヤの政府は法の前でも譲歩しないし、神の法の前でも同様である。何人も奪えない。

(23)第二十三議定

◇人民が太らないよう、堕落しないように。

・人民に服従を仕込むために倹約の趣味を与え、奢侈品を制限しなければならない。小さな職業を奨励して、工業家が大工業家のような力をもたないようにする必要がある。
・泥酔も禁止する。人間の尊厳性に対する罪悪として。アルコールは人を堕落させる。
・人民は自分と異なる力強い相手には絶対服従する。

◇神が選んだ王が動乱を鎮める。

・王は天子の心を持つべきである。我々が意気消沈させた今の社会では紙の権威すら失われ、至る所から無政府主義の炎が燃え広がっている、そこに我々の王が登場し、火消しに身を投じ、まずはこの社会を血の海に溺死させ、後から復活させるのだ。
・この王は神が選んだ王である。

(24)第二十四議定

◇王の条件と譲位。

・●●●民族の中の数人が王の後継者の教育にあたる。後継者は相続ではなく人間価値によって選ぶ。王たちには政治の秘訣や我々の律法方式は伝えられるが、他の何人にも秘密である。彼らだけが人間相互の関係を律する自然法則、不動的に確定された法律の真の精神を承知する。王の直系の子孫でも適性が無ければ王位から遠ざけられる。
・王が病気や精神障害を起こし場合は、王は権力を適任な人に譲らなければならない。
・行動計画は親しい助言者にも知らせないが、三大顧問は共有している。
・王は己の感情に動かされてはならない。ことに情欲に囚われてはならない。
・我らの法は非の打ち所のないものでなければならない。

以上