普遍性・汎用性・網羅性

 物事を組み立てるとき、意識する必要がある要素があります。

 私の仕事の中に、制度設計や運用があります。人事制度というものです。今の会社で、古い制度を新しくしました。この制度を変える事で大きな変化は、お給料の仕組みです。

人事制度の設計

 そもそもどんな仕事に対していくらのお給料を支払うのか、を規定するものです。どのクラスの人にどんな仕事や成果を求めるのかを決め、それに対して、どんな評価をして、それをどのようにお給料に反映させるか、です。

 ここを明確にすることで、働く人が納得して安心して働けますし、お給料を増やすためには何をすればいいのかがわかります。

 この制度はコロコロ変えるべきものではありません。
働く人が目指すべきものがコロコロ変わってしまっては、みんなが混乱してしまいますよね。

 そこで、必要な考え方が、普遍的な内容で、汎用性があって、網羅的であることです。つまり、今だけでなくこの先も変わらず大切な内容で、今の部署や会社だけでなくどこでも通用するものであり、抜け漏れが無い内容であることです。

納得性を高める

 これを満たすことで、メッセージとして機能することになります。

 古い制度では、どうしてもいろんな弊害が出ている事が多く、それを是正した内容にしますので、新しく入ってきた人は問題ありませんが、既存の社員が新しい制度に移行するときに痛みを伴う事がままあります。

 この人たちに納得してもらうためにも、この3つの考え方が大切になります。定義が明確であることで、納得感を高める事ができるのです。

 制度設計以外でも、自己啓発で勉強する時にはこの3つの要素を意識して、目先のことだけでなく将来を見据えて勉強すると良いと思います。

 ぜひ頭の片隅に入れてください。

 今回も最後までご覧頂きありがとうございます。お役に立てたら嬉しいです。

岡本昌巳

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