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ゾンビ小説作成のために記録しておく「感染症が流行したとき国・県・市町村はどう動くのか」

めざせ! 感染症流行から考えるゾンビものの設定

せっかく(?)感染症が流行しているのだから、その実態をアレンジして小説に使えばリアリティが高まって良いのでは考えている。

まずはゾンビものとして「Islands of the dead 屍人列島」というのをでっちあげちまえと思っているのだけど、ネタ的に旬すぎるせいか、書くほうの気力が萎えてしまい、あんまり進んでいない…。

設定だけでもまとめておこうと思い、この記事を書き始めたというしだいである。

さて、表題にあるように、感染症が流行したとき国・県・市町村はどう動くのかを書いておきたいと思う。東京の事例ではなく、私が住んでいる島根県松江市の話になる。
 東京都や大阪府など都道府県が何をやっているかは報道からもぼんやりはわかるが、その下の区やら市町村が何をしているのかは私にはうかがい知ることができない。例外は愛知県、名古屋市ぐらいであろうか。県知事も市長もとんだ道化を演じていることだけはわかる。それはさておき…。

意外! 感染症対策の中心は保健所

未知感染症が流行すると、てっきり厚生労働省に対策チームが作られ、全身を防護服で覆ったやつらが対処にあたるんじゃないかと考えていたが、実際の防疫の中心になったのは「保健所」であった。

保健所といえば、調理師の免許を交付したり、食中毒が起きたときに調べたり、野良犬や野良猫の殺処分をしたりと、身近だけども、地味な活動をしているところだとしか認識していなかった。
 なのに、保健所は新しい病気と戦う組織の役割を持たされてしまった。なんか荷が重すぎないか、そういうことする組織としては。

保健所は地域保健法に基づいて設置されたものである。都道府県が設置したものもあるが、政令指定都市、中核市、施行時特例市、などの保健所設置市、特別区が設置したものがある。

私にとって身近な例である島根県でいうと、「出雲保健所」は島根県が設置したもの。「松江市・島根県共同設置松江保健所」はその名が示すように、松江市と島根県が共同で設置したものである。

再現しよう! 身近な県、市の動き

一般的な話をしても面白くないので、私からみた島根県の実情を語ろう。いきなり政治やら行政の話になるが、本当に話したいのはそれらではないので、しばらく我慢していただきたい。たどり着きたいのは人間同士の衝突=ドラマである。

さて、報道などからみるに、島根県と松江市は感染症対策に足並みが揃っていないところがある。

島根県が休業要請を出したのに松江市がそれを受け入れない店舗があったりしている。

足並みが揃っていないというのは控えめすぎて、仲が悪いといったほうが正しいのかもしれない。

取り込め! 国、県、市のねじれっぷり

仲が悪い理由は、前回の島根県知事選にある。

中央の自民党が推した島根県出身の候補を松江市を含む市町村の首長(松江市長や出雲市長)を支持した。

これに対して、島根県の県議(自民党が中心)は県庁での職務経験のある候補を推した。

保守(自民党)が分裂したわけである。

県議たちが推した候補は自民党だけでなく野党からも支持された。オール島根の体制ができたかのように見えた。

そして、選挙の結果、県議たちの推した候補が県知事となった。めでたし、めでたし…。

めでたくはなかった。県議たちが選んだ候補が県知事になったのは、中央の自民党からすると「造反」なのだから。

そして、負けてしまった候補を推していた市町村の首長たちも面白くない。

というわけで、

国と県は仲がよくなく、

県と市も仲がよくなく、

国と市は仲良し、

みたいな状況ができてしまった。ねじれているのである。

だからか!? ねじれからくる県・市の判断

さて、島根県はいろいろ他県と違った判断をしてきたところがあるが、先に述べた「ねじれ」をもとに考えると理由を説明できる。

島根県は 国が行った「学校の休校要請」に従わなかった

当時は感染者ゼロ県だったせいもある。だけど、感染ゼロでも休校した県もあったわけで、その理由はなんだろうと考えてみると、たんに
「中央の自民党に従いたくなかった。独自色を見せたかった」

のではないかとも思えてくる。

この嫌な感じは、小説などで使うと盛り上がると思う。対立こそドラマである。

松江市は島根県との連携がとれていない。24号患者の判断で顕著

生活者としては「いいかげんにしてくれ」と思える話であるが、松江市が持っている情報が島根県にあがってきていないことがあるようだ。また、感染経路不明の24号患者については、松江市が濃厚接触の可能性がある施設の情報を非公開としたことで、今後の感染拡大の追跡が困難になっているようである。連携がとれていない
 市長と県知事が仲よくないのが原因と言ってしまって良いと思う。
 これは小説に使える! 

「松江市・島根県共同設置松江保健所」のような県と市の板挟みとなる体制の組織を舞台にすれば、県知事、市長の発言ひとつで右にふらふら、左にふらふらと揺れ動く一貫性のなさがドラマとして使える。
 組織内に派閥があるとかにしても面白い。
 県から派遣された医師が、市の影響力の強い職員によって活動を阻害されるとかドラマとしては悪くないじゃないか。

とりあえず、今日のメモはここまで。もうすこし寝かせてから小説に使っていきたいと思う。あんまりナマなのはよくないと思うのだ。

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