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モニターを過信するな!? その②

前回、長くなってしまったのでその続きです。
ちなみに、前回の記事はこちら👇

ではなぜ、モニターを過信するな!?
になるかというと、実はペーシングスパイクってモニターじゃほとんど見えないんです。
なぜなら、『ペーシングパルス幅は1ms以下の場合が多いためモニタのサンプリング間隔(2~4ms)に入らずペーシングスパイクがモニターに映らない』なんですが、難しいことはさておき、要は

ペーシングスパイクはちっちゃすぎてベッドサイドモニタでは見えない!!

ってことです。ちなみに『P』のマーカーもサンプリング帯域というのがありそこから外れると表示すらされないこともある!!

『P』のマーカーも完ぺきではない!!

ということです。

では、どうすればいいのか・・・?
①まずは12誘導心電図で見てみる。

この患者さんの12誘導心電図を見てみると👇

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ちょっと見えにくいのでモニター心電図と同じⅡ誘導をピックアップ👇

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なんとなく見えてきましたね。でも12誘導心電図にはもっと見えやすい誘導が・・・👇

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となるわけです。

しかし、病棟で毎回確認のため12誘導心電図をとるのは大変ですよね。
そこでモニター心電図で
②R-R間隔を確認。

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R-R間隔が25マスあります。1マスが0.04秒なのでR-R間隔は1秒。
ということは心拍数は60ppm(回)
ちなみに、質問してきた看護師さんは事前にモードと設定レートを確認していました。【この時のモード:VVIR  設定レート:60-120ppm

ということは、しっかりペースメーカ調律で心臓は動いていることになります。
③さらに安心材料が欲しい場合は血圧を測定する。
なぜなら心臓は血圧を作り全身に血液を押し出すことが仕事。ペースメーカは心臓が血圧をつくるきっかけを作るのが仕事だから。

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