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ペースメーカの新規埋め込み患者さん その①

今日はペースメーカ新規埋め込み患者さんについて書いていこうと思います。これも前回に引き続き長くなりそうなので数回に分けます。

まずは入院時の心電図。

ペースメーカを入れる前

御覧のとおり、R-R間隔がバラバラで幅がひろくなってますよね。
この時の医師の診断は洞不全症候群でした。
ちなみに、洞不全症候群はこんな感じですよね。

洞不全症候群 SSS

では、この患者さんにペースメーカを埋め込みました。
そして埋め込み後の12誘導波形がこちら。

ペースメーカー埋め込み後

はい。こんな感じになります。
では、この心電図波形でモード考えてみましょう。
ちなみにモードはペースメーカ手帳でもすぐに確認できるのですが、12誘導でも判別することができます。コツはどの波形でもいいのでペーシングスパイクが見えるところを探すことです。そうすると、こうなります。

ペーシングスパイクを確認してみよう

ざっくりと見てみてもこのくらい確認できます。
さらに一部を拡大してみます。

ペーシングスパイク Aペース

V1のところでQRSの結構前にまずペーシングスパイクがみえますね。
ということはAp(Aペース)ですね。

ペーシングスパイク Vペース

もうひとつ。
V3を見てみるとQRSのところにペーシングスパイクが見えますね。
ということはVp(Vペース)ですね。
そしてよく見ると一部Apも確認できます。

つまり、Ap-Vpでペースメーカは動いています。

両方ともペーシングが入るということは・・・
モードはDDDですね。

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