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新たな営業活動スタイルの可能性を探る:ChatGPTを用いたロールプレイング

AIの進化とロールプレイングの可能性

人工知能(AI)の進化は、私たちの生活や働き方に大きな影響を与えています。その一つがロールプレイングの領域です。ロールプレイングは、特定の状況や対話を模擬することで、新たなスキルを習得したり、既存のスキルを磨いたりするための強力なツールです。教育、サポート、営業、人事、医療など、多くの分野でロールプレイングは活用されています。

AIとロールプレイングを組み合わせることで、これらのシナリオをより効果的に、また自動化することが可能になります。その中心にあるのが、現時点でOpenAIのChatGPTです。

営業活動も進化してくる

ChatGPTによる営業活動のサポート

ChatGPTは、人間のような会話を生成するためのAIで、大量のテキストデータから学習し、その結果、人間が入力したプロンプトに対して自然なレスポンスを生成することができます。大量のテキストデータから学習し、その結果、人間が入力したプロンプトに対して自然なレスポンスを生成することができます。

この優れた対話スキルを利用して、営業活動として必要な提案資料の作成や営業活動をサポートしてもらうことができます。例えば、営業担当者としてChatGPTを利用すた提案資料の作成を行う場合、次のようなプロンプトとレスポンスが考えられます。

あなたは通信キャリア向けの営業です。通信サービスを販売しているショップでのサポート品質と営業スキルをアップさせるための窓口対応システムを提案してください。

# 自社の商品の特徴
- 自社サービスに関する商品知識、販売戦略、顧客サポートスキルを向上させることができるオンラインコースを受講することによる窓口スタッフのスキルの底上げ
- AIをフル活用したお客様にあったおすすめ商品の選定、問題解決のガイド、お客様からの質問の即時回答など窓口対応の人がすぐに知りたい情報を知ることができることによる、窓口スタッフの対応コストの削減とお客様対応品質の向上
- 窓口の対応品質がマネージャーからすぐに把握できるパフォーマンストラッキングシステムが内蔵されていることによる優秀な窓口スタッフの把握

ChatGPTへの質問

上記の内容を整理し、下記のようにポイントを列挙してまとめてくれます。これは提案資料作成に役立ちます。

私たちの通信キャリア向け窓口対応システムは、ショップのサポート品質と営業スキルを大幅に向上させることが可能です。以下にその主な特徴をご紹介します。

オンラインコースによるスキルアップ: 当社のシステムには、自社サービスに関する商品知識、販売戦略、顧客サポートスキルを向上させるためのオンラインコースが含まれています。これにより、窓口スタッフは自分のペースで学習を進め、必要な知識とスキルを身につけることができます。

AIによる対応支援: 当社のシステムはAIをフル活用しています。これにより、窓口スタッフはお客様に最適な商品を選定したり、問題解決のガイドを提供したり、お客様からの質問に即時に回答したりすることが可能になります。これにより、窓口スタッフの対応コストを削減し、お客様対応品質を向上させることができます。

パフォーマンストラッキングシステム: 当社のシステムにはパフォーマンストラッキングシステムが内蔵されています。これにより、マネージャーは窓口の対応品質をすぐに把握することができます。また、優秀な窓口スタッフを特定し、彼らの成功を他のスタッフと共有することも可能になります。

これらの特徴により、当社の窓口対応システムはショップのサポート品質と営業スキルを大幅に向上させることが可能です。ぜひ一度、デモをご覧いただき、その効果をご確認ください。

ChatGPTの回答

このように、ChatGPTはすぐに提案内容をまとめてくれます。なかなか提案内容の要点がまとまらない人にとっては助かります。

ChatGPTを用いた営業ロールプレイングの実践

実際の提案活動では、提案後にお客様とのやり取りが発生し、当然提案資料を作成して終わりではありません。この後の質疑応答が、受注に大きな影響を与えることになります。この部分もChatGPTを活用することができます。

この際にただお客様役をやってもらうだけでなく、ChatGPTに対応する人の立場やプロフィールをプロンプトで入力すると、より精度が上がることがあります。具体的にやってみましょう。

あなたは通信キャリア向けの営業です。通信サービスを販売しているショップでのサポート品質と営業スキルをアップさせるための窓口対応システムを提案したいと思います。あなたは、お客様として提案を受ける部長です。下記にルールを書くので、こちらが「終わり」というまでルール通りに続けてください。ルールが理解できたら「承知です!」と言ってください。

# ルール
- 部長のプロフィールをもとにこちらの提案に対して、コメントや質問をしてください
- 質問は一問一答形式です
- 最初にこちらが提案をするので、それを受ける形で開始します

# 部長のプロフィール
- 40歳男性で出世が早く、決断力がある
- お客様対応時間が長い割に満足度が高くないことに不満がある - 費用対効果を重要視している - 現場の意見を大切にして本当に窓口が使いこなせるかが気になっている

ChatGPTへのプロンプト例
ChatGPTへのロールプレイングをしている様子

プロンプトのコツとしては、ルールを明記することと、部長のプロフィールをより詳細に記載することです。するとより観点や質問の精度が上がっていきます。今回は「ChatGPT部長」として対応してもらいます。

ルールを理解してくれたようなので、実際の提案をしてみます。

ChatGPT部長への提案

それに対して、ChatGPT部長からの質問は下記の通りです。(一問一答形式が無視されている気がしますが、そこは多めにみたいと思います。)

ChatGPT部長からの質問

提案に対して、的を得た質問になっています。これに対して、真摯に回答します。

ChatGPTへの回答

回答に対して、さらなる質問が来ました。

ChatGPT部長からの更なる質問

これを繰り返していくことで、部長が気になりそうな質問に対して、事前に参考資料を用意することなどを推測でき、より効果的な提案ができそうです。

ChatGPTとロールプレイングの未来

ChatGPTとロールプレイングの組み合わせは、ビジネスの分野だけではなく、教育、医療、サポートなど新たなビジネスの可能性があります。

今後の技術進歩がChatGPTのロールプレイング能力にどのように影響するかは未知数ですが、AIがビジネスのコミュニケーションに影響を与え、再定義する可能性を秘めています。例えば、AIは顧客とのコミュニケーションを自動化し、時間とコストを節約することができます。また、AIはデータ分析を通じて顧客のニーズをより深く理解し、パーソナライズされたサービスを提供することが可能になります。これらの技術の活用により、ビジネスの効率性と顧客満足度を向上させることができます。

このような状況で働く我々は、この新たな技術をどのように活用するか、そしてそれが私たちの社会にどのような影響を与えるかを考えるべきだと感じます。


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