【今日のマサラ部屋親方ちゃんこ】ゴアンソーセージのバスマティリゾット
皆さんこんにちは。
毎日暑いですね。梅雨明けはそろそろでしょうか。
つい先日今年初めて蝉の声を聞き早くも夏の盛りを予感するも、僕は極度の暑がりで活動限界温度が25度なので今後が憂鬱でもあります。
どうもマサラ部屋親方です。
今日のマサラ部屋親方ちゃんこシリーズ、始動!
ところで皆さん、実は力士が食べる料理はカレーだろうがデザートだろうが何でもちゃんこと呼ぶそうですよ。
そんな訳で僕が作る料理を今後「今日のマサラ部屋親方ちゃんこ」として紹介していきたいと思います。
リゾットのお米問題
さて、今回のちゃんこはバスマティライスで作るリゾットです。
リゾット、美味しいですよね。お米大好き日本人はみんな好きなんじゃないですかね、リゾット。
極論米と油とチーズさえあればフライパン1つで出来てしまうのではないか、というくらいご家庭でも簡単に作ることが出来てかつ美味しい優等生なリゾットですが、1つだけ難点があります。それが、お米の種類です。
本場イタリアでリゾットに使っているお米は煮ても粘度がそこまで上がらないのでアルデンテでクリーミーな仕上がりを楽しむことが出来るのですが、日本のお米は性質が正反対。煮崩れしてなんだかキチュリみたいになってしまいます。
そこで、在りし日の金欠学生でシンプルなリゾットばっかり作っていた僕は思ったわけです。
そうだ、日本の米じゃなくてバスマティライス使えばいいじゃん、と。
思いつきで作った割にはかなりいい仕上がりで、それから数年経った今でも我が家ではレギュラーメニューです。
アルデンテでクリーミーな仕上がりを楽しむことが出来るのはもちろんのこと、あのバスマティライス特有の香りとチーズの相性も抜群でもう最高。イタリア人にもオススメしたいくらいです。
レシピ
材料(約2人分)
・バスマティライス生米1カップ(洗わない!!)
・ベジブロス適量
・にんにく1かけ
・乾燥唐辛子1本
・オリーブオイル
・白ワイン
・玉ねぎ1/4個
・トマトソース大さじ2杯
・お好きなきのこ適量
・ゴアンソーセージ1本
・バター10g
・お好きなチーズをお好きなだけ
・乾燥タイム
・塩
ゴアンソーセージについて
今回はいつもお世話になっている兄貴からお手製のゴアンソーセージを頂いたので使いましたが、お好きなソーセージやサラミ、ベーコンなんかを使っていただければ大丈夫です。
ちなみにゴアンソーセージとはインドのゴア州でかつて占領されていたポルトガルの影響を受け生まれたゴア・クリスチャン料理の1つ。現地では豚の血なんかを使ったりするそうですよ。
今回頂いたゴアンソーセージは齧ってみるとフワッとビンダルーのような甘酸っぱい風味が口の中に広がりました。
ベジブロスについて
ベジブロスというのは、野菜屑でとる出汁のこと。
別にお湯でも大丈夫です。ただ、普段捨てているような野菜屑で簡単に作れるのでもし余裕があればチャレンジしてみてください。
僕は普段から皮やらヘタやら種やら切れ端やらを冷凍しておき、ある程度貯まったら弱火でコトコト煮てベジブロスにしています。冷凍することで野菜の出汁が出やすくなるみたいですよ。
今回はマッシュルームの軸とか生メティリーフの茎とか人参や大根やコールラビの皮やらヘタやらを使いました。
玉ねぎやにんにくの皮は入れすぎると苦くなるので気をつけてください。
トマトソースについて
今回使ったのはオリーブオイルでみじん切りにしたにんにくと玉ねぎを炒め、ホールトマトと炙ったローリエを加え煮込んで仕上げた至ってシンプルなトマトソース。
普段からパスタ等を作ることもあり常備しているので使いましたが、生トマトやホールトマト缶、トマトペーストやトマトピューレなんかでも大丈夫です。
作り方
野菜を切ります。にんにくは包丁の腹で潰し、玉ねぎはみじん切り。
オリーブオイルに潰したニンニクを入れ、弱火でじっくり加熱。油にニンニクの香りを移していきます。乾燥唐辛子は焦げやすいので注意が必要です。ニンニクの周りに泡がフツフツと出てきたら唐辛子を加えましょう。
玉ねぎを加え炒めます。ほんの少し塩をふると、浸透圧の関係で水分が飛び玉ねぎの旨味が引き出せます。
水分が飛んできたら生米を加えます。洗わないで生米を使うことで、油を米にコーティングさせることが狙いです。
インドの米はどれも異物混入のリスクがかなり高いので、よく観察してから使ってください。米の色が変わってきたらベジブロスもしくはお湯を投入、ヒタヒタになるくらいまで入れます。
ポイントはベジブロスやお湯がちゃんと沸いていること。生煮えの米は不味いので、ちゃんと沸いているアツアツの水分を使いましょう。お米の鍋も常に弱火でフツフツと沸いている状態にします。水分は適宜調整して下さい。5と同時進行で別のフライパンでキノコのソテーをします。弱火でじっくりこれでもかというくらいソテーしていきます。
米と分けてしっかりソテーすることで、香りを十分に引き出していきます。
ソテーが出来たら刻んだゴアンソーセージを加えて軽く混ぜ合わせ、火を切っておきます。お米に6〜7割程火が通ったらソテーしたキノコとゴアンソーセージ、トマトソースを加えます。
ソテーをしたフライパンに白ワインを入れ、フライパンに残った焦げや油をこ削ぎ落としながらアルコール分を飛ばし、お米に加えます。この作業をデグラッセといいます。お米の水分の最終調整をし、火を切ります。堅いリゾットはあっても柔らかいリゾットはありません。ほんの少し芯が残るくらいに仕上げるのが理想です。
今回使ったバスマティライスはLAL QILLAの白。このお米は湯取りで炊く場合は約10分かかるので、今回も米を加熱してから9〜10分で仕上げるよう意識しました。バターとチーズ、塩小さじ1/2を加え、空気を含ませるようにかき混ぜます。こうすることで、ふんわりとした仕上がりになります。
味見してお皿に盛り付け、追いチーズとタイムを掛けて完成です。
いや〜本当に美味しい。
チーズの軽やかでありながらも濃厚な風味とバスマティライスの香りのマリアージュが口いっぱい広がる中、ゴアンソーセージの甘酸っぱい風味が時折顔を覗かせます。キノコやベジブロスの旨味がしっかりベースとしての役割を果たしているので、味に奥深さもあり食べてて飽きません。
イタリア×インド×ポルトガルの前代未聞の3ヶ国コラボ飯は激ウマでした。
バスマティライスリゾット、めちゃオススメです。アレンジも無限大、皆様も是非お試しあれ。
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