2QQQを観て、思った(新潟演劇/コント)

「中央ヤマモダンのバネ #02」というコント公演を観た。ブルーカフェにて、9月9日17時回。

その中で2QQQという比較的若手の団体の枠があって、それを観て、思ったのだった。
思ったのも余計だし、それを敢えて書いて公開するというのは更に余計なことだなと分かっちゃいるのだけども。



ーー以下は人格否定などしないように気をつけているものの、批判的な内容になります。ーー




界隈のネタだった。

新潟コント界隈の登場人物を面白おかしく紹介するネタだったと思う。
〇〇さんの話、で、フリップを捲る(立てかける)とその〇〇さんのデフォルメキャラが描いてあって、エピソードだったか何かが展開されていくというパターン。

…あまりにもニッチ過ぎでは?

ちなみにフリップに描かれたそのデフォルメキャラは、やはり新潟のコント団体「ゼラチンズ」のネットラジオ、『ゼラチンズときどきヤマモダン』の中で使用されてるアイコンなわけだけれど。
そのへんの情報を予備知識として踏まえて観るコントってのは、どうなんだろう?
※尚、ネットラジオ自体を悪いと言ってるわけではないです。むしろ良い活動。

何をやっても自由ではあるんだけど、流石に狙いに行くパイが小さすぎはしないだろうか。そんで、とても内向きだし、も一つ言えば先輩たちが耕したところへの只乗りにも感じられる。(彼らの媒体でのネタを、彼らの客で一杯になったライブでやるのであれば、濃厚な内輪向け空間として成立しそうではある)
あと界隈のことを知っていたとして特別面白くなるネタでもなかった。敢えてイバラのスーパーニッチ路線を進むならせめてそこは頑張って欲しい。

旗揚げ公演のオープニングコントを観た時から気になっていたことではあった。
そのコントは旗揚げにあたり団体名を決めよう!という会議の実録風コントだった。
参考として先達である新潟の既存団体名がバカスカ出てくる。俺の所属団体は出てこなかったので激しく嫉妬した。Accendereめ。2023年9月15日から次回公演『無差別』を控えるAccendereめ。

ともあれ、そこで界隈をベースにネタの展開をしたのに少なからず違和感はあった。旗揚げ第一発目の、「我々はこのような団体です」と表明するオープニングコントで自らパイを小さくする必要ある?
或いはこの新潟演劇/コント界隈というパイが大きく見えてるのだとしたらとんでもない勘違いだ。色んな意味で勘違いだ。

初見のお客さんが来てるかもしれないのに、いきなり内輪ネタでいいのかなと心配だった。いいじゃんラーメンズとか、ダウ9000とか東京03で。ここで新感線とか大人計画とか柿喰う客とか言いたいけど、初見の人には(我々にとって)これ程のメジャー団体でも届かない危惧はある。

ということを老婆心ながら考えていて、そしてその時は飲み込んだ。今回は2回目なので、書いた。

旗揚げ公演での界隈ネタはそれ一本で、他はちゃんと彼らのオリジナルだった。そこでやってた落語の現代アレンジとかも良いと思う。先輩団体の過去の名作を2QQQのセンスでチャレンジするのも良いんじゃないだろか。



今回の上演にもっと深い部分での笑いが仕込まれており自分がそれを読み取れていないかった、という可能性も十分にある。またはそんなもの無くともしっかりと面白いものだったかもしれない。ご覧になって楽しまれた皆さんは皆さんの感性を大事にしていただきたく。

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