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Beatles

一昨日は落語の話で、今日はビートルズの話。

支離滅裂ですね。

最初にお断りしておきますが、今日の投稿はビートルズに興味の薄い方にはちっとも面白くありませんので、その点、ご了承ください。

さて、ビートルズが来日した1966年。
私は10歳。
公演にはもちろん行っていませんが、テレビで放映されたインタビューは印象に残っています。
といっても一番印象的だったのは、受け応えではなく、彼らの後ろの凸凹した金色の壁。
何故かあの金色をはっきりと覚えてます。

そして中学生のとき。
深夜放送から流れてきた「Please, please, me」を聴いて衝撃を受けたのでした。
それまでも洋楽のロックやポップスを聴いていましたが、そのどれとも違う。
何がそんなに衝撃的だったのかは分かりません。
とにかく胸がワクワクしました。
そして、「I wanna hold your hand」。
これで私の心はビートルズにしっかりと「hold 」されてしまいました。
急いでレコード店に行き、この曲のシングル盤を探したのでした。
このころは年齢のせいもあるでしょうが、ノリの良い曲を好んでいました。
なので、当時大ヒットしていた「Let it be」や「The long and winding road 」のようなゆったりした曲は、正直なところ、大嫌いでした。
もちろん今はこれらの名曲が大好きです。

私が初めて手にしたLPレコードは親類からもらった「Rebolver」。
黒いレコード盤しか知らなかった私にとって、真っ赤なレコード盤は驚きでした。

私が高校生になるかならないころ、ビートルズは解散しました。
がっかりしましたが、ビートルズ熱がおさまることはありませんでした。
音楽好きの仲間たちとああでもない、こうでもないと言いながら曲をコピーしました。
「曲のコピー」といっても分からない人のほうが多いでしょうね。
本物と同じに弾くことをいいます。
音楽雑誌に出ていた楽譜と首っ引きで「Black bird」や「Here comes the sun」のギター部分やジョン・レノンの「Imagine」「Love」のピアノ伴奏を練習したものです。

また、「Help」のギターをコピーしたくて、ジョージ・ハリスンのその指遣いが一瞬アップになる場面を見るために「Help」を上映していた映画館に一日中篭り、何度も繰り返し見たこともあります。
当時は入れ替え制ではなかったのでそういうこともできました。

映画といえば、同じく「Let It Be」も朝から夕方まで映画館に篭りっきり。

学校から帰宅すると毎日のようにレコードを聴いていました。
一番多く聴いたのは「Abby Road」で、レコード盤は文字通り擦り切れてしまいました。

そのころにおこなわれたジョージ・ハリスンの「バングラデシュのコンサート(Concert for Bangladesh)」の映画。
これもずっと映画館に入り浸りでその映像に見入っていました。
リンゴ・スターとジョージの共演。
ビートルズの半分を見たわけです。
冒頭部分のシタールの演奏は退屈でしたが、その後に続くレオン・ラッセル、ビリー・プレストンといったスターたちの共演に興奮しました。
動くボブ・ディランを見たのもこの映画が初めてでした。
当時は海外のアーティストの動く姿を見る機会はほとんどありませんでしたからね。

大学生のころにポール・マッカートニーが来日することになりましたが、残念ながら切符は買えませんでした。
そして、さらに残念なことにポールが麻薬所持で入国できず、コンサートはお流れとなりました。

社会人になって間もない1980年12月8日。
忘れもしません。
そのころ付き合っていた女性と高田馬場駅のホームを歩いていたとき。
向こうからくる人が持っていた夕刊フジの大見出し。
「ジョン・レノン射殺」。
今も、何も書けません。

それから10年後の1991年12月。
ジョージ・ハリスンがエリック・クラプトンと共に来日しました。
行きました。
初めて生で見る「ビートルズ」。
しかし、ある意味残念なことに、このコンサートではエリック・クラプトンのほうが目立っていました。
バンドがクラプトンのものだったこともあるでしょう。

そして、1993年11月。
ポール・マッカートニー2度目の来日公演。
行きました。
東京ドーム。
バックネット裏の席。
野球だったら特等席ですが、ステージはセンターに設られているので一番遠い席。
それでも、大興奮。
感激で何度涙を流したことか。
唇を震わせながら一緒に歌った「Fool on the hill」は忘れません。

2013年。
私にとって2度目のポールのコンサート。
今も会員である「ビートルズ・クラブ」を通じて切符を買ったので、今度はアリーナ席。
ただ、「アリーナ席」というと聞こえは良いですが、東京ドームの広いグラウンド全体が「アリーナ」なので、やはりポールは米粒大。
それでももちろん大興奮。
特に「Abby Road」B面の後半部分を再現した演奏に胸が高鳴りました。
「B面」という言葉はもう「死語」かもしれませんね。
レコード盤世代しかピンとこない言葉でしょう。

数年前には毎年来日していたポール。
切符が高かったので、2013年以降行っていませんが、もしまた来日することがあったら必ず行きたいと思っています。

他にもまだまだたくさんの思い出を作ってくれたビートルズですが、キリがないのでこの辺にしておきます。