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噺を撮る【浅草寺】

(江戸落語という噺(はなし)にまつわる場所やモノを訪ねてみます)

そそっかしやの八つぁん。
浅草の観音様に参って、雷門の前に来ると黒山の人だかり。
大勢の股ぐらをくぐって前へ出ると「行き倒れ」が。
見るとそれは兄弟分の熊五郎。
驚いた八つぁん。
「熊の野郎、こんなとこで死んじまいやがって」
「ここへ当人を連れてくる」と言って、急いで長屋へ戻ってゆく。

「粗忽長屋(そこつながや)」というなんとも奇妙な噺。