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涼しい

私が四季の中で最も好きなのは秋です。

今日などはまだ蒸し暑く、夏の名残が続いていますが、夜になると風が涼しくなり、秋の虫の声も聞こえてきています。

目にも鮮やかな紅葉。
その艶やかさとは対照的に、もの寂しさを感じさせる落葉。

生き物たちが、間もなくやってくる冬に備えて準備をする季節。

涼しい空気。
高い空。
真っ青な空。
そこに刷毛で描いたような真っ白な雲。
すがすがしい気持ちになります。

この涼しい季節にひっそりと咲いている花。
つゆ草や萩。
いずれも派手ではありませんがその小さな花を見つけると思わず立ち止まり、自然が作り出す色の美しさ、可憐さについ魅入ってしまいます。

「涼しい」という言葉には「爽やか」という意味もあり、「清涼」「爽涼」といった言葉があります。
また、古くは「潔い」、「潔白である」という意味でも使われていたようです。

「目元が涼しい」と言えば、優しい目、穏やかな目を連想します。

良い意味で使われることが多い「涼しい」ですが、一方で、「涼しい顔」は「自分に関係があるのに、関係がないようにふるまうこと」。

好きな季節ですが、顔だけは涼しくならないように気をつけたいものです。