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落とし噺の話

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落語と本格的に出会ったのは高校生のとき。 国語の先生の「落語はいいぞ。古典がいい。新作はダメだ。」という言葉がきっかけで聴き始めました。 それ以前にもテレビで寄席番組を見る機会が…
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2022年12月の記事一覧

落語に関心がないあなたへ!【8千万円預かったらどうします?】

【千両みかん / 神田青果市場】 夏の暑い盛り。 ある呉服屋の若旦那が寝込んでしまう。 医者に…

まさこん
1年前
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落語に関心がないあなたへ!【名作中の名作のお話です!】

毎年12月になると途端にやる人が増える名作中の名作の落語「芝浜」。 「誰も彼も」という感じ…

まさこん
1年前
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落語に関心がないあなたへ!【搗米屋を知ってますか?】

「搗米屋」 「つきごめや」と読みます。 文字通り、米を搗いて精米する商売で、長くて重い杵を…

まさこん
1年前
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落語に関心がないあなたへ!【今、なんどきだい?】

もうだいぶ前のことですが、「今、なんどきだい?」という言葉が流行ったことがあります。 今…

まさこん
1年前
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聖地巡礼【深川江戸資料館2】

長屋には表長屋と裏長屋があります。 表長屋は表店(おもてだな)とも呼ばれ、表通りに面して…

まさこん
1年前
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噺を撮る【中村仲蔵 / 歌舞伎座】

今日12月14日は赤穂浪士の吉良邸への討ち入りの日ですね。 この赤穂浪士による仇討ちを南北朝…

まさこん
1年前
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聖地巡礼【深川江戸資料館1】

自分が好きなアニメやドラマなどの舞台や撮影場所を訪ねて歩くことを「聖地巡礼」というんだそうです。 先月(11月)から私もこの聖地巡礼を始めました。 私の場合の「聖地」は落語の舞台。 落語の舞台となった場所や落語に因む場所を訪ね、写真におさめています。 この聖地巡礼を始めようと思い立って、真っ先に「行くべし!」と思ったのが「深川江戸資料館」でした。 ここはまさに落語の「聖地」です。 多くの落語の舞台となる長屋。 今では見ることのできない江戸時代の長屋が忠実に再現されていま

噺を撮る【紺屋高尾 / 神田紺屋町】

吉原の遊女の中でも最高位の遊女を「花魁(おいらん)」と呼びます。 花魁はその容姿が美しい…

まさこん
1年前
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噺を撮る【唐茄子屋政談 / 見返り柳】

道楽が過ぎて勘当された若旦那の徳三郎。 「お天道様と米の飯はついて回る」と威勢よく家を飛…

まさこん
1年前
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噺を撮る【お直し / 五十軒道】

歳をとったこともあり、お茶をひくことが多くなってきた花魁。 悔し涙に暮れているところを若…

まさこん
1年前

噺を撮る【明烏 / 吉原大門】

噺に登場する若旦那は遊びが過ぎて勘当されて、ということが多いのですが、この噺の主人公、時…

まさこん
1年前

噺を撮る【心眼 / 智泉院(茅場町)】

浅草馬道に住む按摩の梅喜(ばいき)。 仕事から戻ると浮かない顔をしている。 女房のお竹が事…

まさこん
1年前
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話を撮る【高田馬場 / 高田馬場】

浅草の観音様の境内。 お馴染みの口上でガマの油を売っている姉弟。 「1枚が2枚、2枚が4枚…

まさこん
1年前
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噺を撮る【あたま山 / 桜】

滑稽噺、人情噺、長屋もの、廓もの、などなど、噺にはいろいろな種類があります。 おもしろくするために誇張しているものが数多くありますが、中には「絶対にあり得ない!」という「空想もの」もあります。 そこには江戸の人々の遊び心がうかがえて楽しくなります。 ケチが衣を着たようなケチ兵衛さん。 花見の時期にもただ花を見て回るだけで、お金はいっさい使わない。 しかし、いい加減お腹が減った。 ふと地面を見るとさくらんぼが落ちていたので、拾って食べた。 翌朝、頭が痛むと思ったら、頭から桜の