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半分のラーメン

道路を渡って細い道に入っていく。椿の生け垣に埋もれるように小さな家が見えた。オカムラさんの家だ。私が 4歳の頃だった。オカムラのおばちゃん、と上手く言えず、オカマのおばちゃんと呼んでいた〜キャプロア出版 100人で書いた本 一万円編より

https://www.amazon.co.jp/100人で書いた本~1万円篇~-キャプロア出版-100人共著プロジェクト-ebook/dp/B07CB42TF2/ref=mp_s_a_1_22?__mk_ja_JP=カタカナ&qid=1542585479&sr=8-22&pi=AC_SX236_SY340_QL65&keywords=キャプロア&dpPl=1&dpID=41zYuW5Js3L&ref=plSrch

800字におばちゃんへの想いを詰め込んだ。でもまだまだ書きたいことがあった。
作ってくれたラーメンを食べきれずにいつも半分残していたこと、おばあちゃんに黙っておばちゃんの家に行って、誘拐されたと勘違いされ、危うく警察沙汰になりそうになったこと。
もう一度おばちゃんに会えるなら伝えたいことがいっぱいある。でも私はきっと胸がいっぱいになってしまってまた何も言えないだろうから。皺だらけのあの手にもう一度包まれたい。

#キャプロア出版 #エッセイ #一万円 #kindle #アンリミテッド

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