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「貴方に損はさせません」お勧め本五選

📕瀬尾まいこ著  そして、バトンは渡された

主人公優子は大人の都合で、
二人の母親と三人の父親がいて出会う人達が、
皆いい人ばかりでこんな事あるかなとつい思ってしまいました。
しかし、優子とみぃたんが同時進行されていたので、
いつか二人はどこかで出会うのかとおもっていたら、
なんと同一人物だった。
これにはやられた感がありました。

📕岩井俊憲著   アドラー心理学

人生の中でいろいろな苦難に陥った時、
どういう風に自分を良い方に、導いて行くかを教えて貰える本です。
この中に、
「幸せの意味がわからなくなった」
という章があります。
私は、今のところ何も問題なく暮らしていますが、
時々自分は今の生活に満たされているのだろうかと、自問自答する事があります。
どんな自分が幸せなのか、突き詰めるとやはり健康が一番なのかと思います。
私が健康でないと、家族が不幸になりますから。

📕パールバック著   大地

この本は、三巻にわたる大長編小説でしたが、一気に読みました。
中国の大地に生きる善良な農民王龍とその一族の運命の物語です。
女として、こんな時代に生まれなくて良かった、あまりに悲惨過ぎる。
私がいろいろ感想を書いてもこの本の素晴らしさは伝わらないので
是非、読んで頂きたい。
私も、もう一度読み返します。 

📕ディケンズ著       二都物語

フランス革命の頃の、パリとロンドンを
舞台にした小説です。
私は、この本を読んで泣きました。
いくら愛する人の為でも、人は身代わりとなって
あの恐ろしいギロチンの前に立てるものでしょうか。
読んでいる私の身が竦みました。 
家名を捨てたダーニーは、
わざわざ死刑になる為フランスにかえらなくてもいいのに
腹が立ちました。
異国の地で、愛する人と幸せに暮らせば何の問題も起こらなかったのに、
でもそうだったら、この本は前に進みません、
でも愛するルーシーの為にダーニーの
身代わりとなって処刑されるカートンが可哀想過ぎる。
しかし、何より恐ろしいのは抑圧された庶民が暴徒化し、
貴族に対する怨嗟が倍増してしまうことです。
この国のお偉い方々、
気を付けあそばせいつか国民が目覚める時が来るかもしれません。

📕暁佳奈著  ヴァイオレットエヴァガーデン

ヴァイオレットエヴァガーデンの著者は、
暁佳奈さんですが、私は本ではなく
アニメを見て欲しいのです。
何故なら京都アニメーションの製作で、
絵画の様に美しい背景と音楽が素晴らしいのです。
ヴァイオレットは戦争で、両腕を失くし銀色の鋼の義手をはめていますが、
代筆業の仕事以外は手袋をしています。
終戦で爆撃をうけたとき上官のギルバート少佐から
最期に「アイシテル」を告げられるが、その意味がわからないのでこの仕事をしていればわかるかもと思ったからです。この少女は戦争で殺人だけを教えて貰っていたから
「アイシテル」
が知りたいのです。
終わり近くに、やっとギルバートの手掛かりがわかり逢いにいくのですが、ヴァイオレットに逢おうとしないのです、戦争で彼女を殺人機械に育てた負い目があるからです。
逢ってくれないギルバートに
「少佐が私にアイシテルと言って下さった言葉が、私の生きる道しるべになりました」と言っています。
あの時彼女に「アイシテル」と言ったんだから、責任取りなさい。
「劇場版ヴァイオレットエヴァガーデン」を観たい。Netflixに加入しようかな。

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