見出し画像

55歳からのボランティア海外滞在記  -インドネシア・スンバ島ー 2

スンバの美味しいもの①
完熟パパイヤの美味しさは格別

東京では食べ慣れないパパイヤ。東南アジアでは一年中出回っているおなじみの果物で私も各地で頂いてきましたが、どちらかというと苦手でした。味はうっすら甘みはあるもののぼんやりした味で食感も微妙。他にマンゴー、マンゴスチン、ライチ、ランブータンなど美味しい果物がたくさんあるので敢えてパパイヤを買って食べることはありませんでした。
ここスンバでパパイヤを食べたのも宿の朝食で出てきたからなのですが、それが私のパパイヤ観を覆す美味しさだったのです!聞けば宿のオーナーご自身の畑でとれたパパイヤで、樹上で完熟したのではないかと思われます。濃い甘みがあるのにさっぱりしていて、柔らかすぎず適度な歯ざわり。その美味しさに感激しました。

パパイヤにもいくつか人気の品種があるようですが、中には独特の香りがあるものもあり、もしかしたら私も以前それを食べて苦手意識を持ったのかもしれません。ワインガプの市場で見かけるパパイヤは長くて大きい品種でもなく、丸っこい品種でもなく、楕円形の1kgないくらいのサイズ。みんな家にパパイヤの木があって買う人が少ないからなのか、実はあまり売っている人がいなくていつも同じ奥さんから買っています。最初に購入した時に外側が緑色でも中が熟していたので、2回目も迷わず緑のままカット。これが全然熟れておらず、野菜でもなく果物でもない中途半端な状態でした。そして種がない。パパイヤには雄株、雌株があって雌株は受粉しなくても実がなるのですが、受粉しないと種が入らないようです。

最高!ではなかったけれど美味しかったパパイヤ(左)と熟れてないパパイヤ(右)

果物としてのパパイヤもいいのですが、青パパイヤのサラダが好きな方も多いと思います。パパイヤは熟れる前は野菜として食べられるし、さらに花と蕾も美味しく食べられる本当にありがたい植物です。時期的に今が花をつける頃なのか、随分パパイヤの花がよく目に付くので市場で一袋買ってみました。大きいもやし1袋くらいの分量で約50円でした。上述の実は私は1玉を6回に分けて食べましたが、1玉約150円です。(100ルピア=1円換算)

枝垂桜のようなパパイヤの雄花。実になる雌花は幹にくっついて咲きます。

ウェブでパパイヤの蕾の調理法を検索すると、苦みを抜くために3回茹でこぼすと書いてあるものが多いですが、今回は空心菜と一緒に炒めるし2回でいいことにしました。結果、美味しく出来上がりました。蕾の食感が少しプチっと弾ける感じで、かすかな苦みがありますが青臭さは全然なくて他の野菜にはない美味しさだと思います。

空心菜とパパイヤの蕾の炒め物。干しえびとニンニクの味付け。

本記事は、特定非営利活動法人 地球の友と歩む会(https://earth-ngo.jp/)のボランティアとしてインドネシア・スンバ島に滞在中の記録です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?