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更年期障害14 | 集中力が極端に低下

更年期障害を経た今、さまざまな症状はもうなくなっている今となって、思い出すことを改めて書いてみます。

集中力の持続。
これは私自身の長所といってもいいぐらいで、とりかかった仕事、趣味など周囲の音さえ聞こえなくぐらいの集中力でやりとげられる人でした。かつては。

しかし、更年期障害を経て、本を長時間続けて読むことができない、ひとつのことをずっと続けることができないという、若干「落ち着きがない」とも表現できるような人になってしまったのです。
これには自分自身がとてもショックを受けたし、単に性格が変わってしまっただけなのかも、こらえ性がないダメ人間になってしまったのかもと悩んだ時期もありました。

更年期障害について書かれているさまざまな記事も読み、ドクターともお話したり、先輩のご意見を伺ったりしながら、この集中力の低下は、更年期障害の影響のうちのひとつであることがわかりました。原因がわかってすっきりはしたものの、状況が改善するわけでもないので、悩みは続きます。

頭痛や吐き気、めまい、ホットフラッシュといったいかにもな更年期障害の症状はもう何年も前に終了し、今は普通に生活しているけれど、この集中力の低下だけは残ってしまった感があり、いたたまれない気持ちです。実際に仕事でも少し困っていることも起きています。

集中してひとつのことを一気に考えて進めていきたいのに、気が散ってしまって、ほかの案件が気になってしまします。そして気になるから手をつけてしまう。手をつけるけれど、簡単に解決しないので、いったんまたもとの仕事に戻る。そんな感じのことを毎日繰り返していて、大変に効率が悪い状況です。
そして、何度も繰り返して自分でチェックしたはずなのに、あとから間違いに気がつくようなことも増えました。ここだけは間違えてはいけないと思っていることほど、あとから見ると間違っているようなこともあるから、非常によろしくない状況です。

昔の私はこうじゃなかったよな。
と思うことが頻繁にあります。
自分自身でもしっかりしている人だという自負もあったから、余計にショックですね、正直なところ。

この文章を読んでくださった方の中にも同じような経験をしたことがある方がいらっしゃると思います。
そして、これからこのような経験をする後輩女子たちもいるだろうと思うので、敢えて書のですが、多少のミスは気にしないこと、これに尽きると思います。
まじめな人ほど、自分のせいだと反省モードに入ることが多いが(私もそう)、年齢によるもの、生理現象の末に起こることには、抗ってもしょうがない部分があるからです。

私は一緒に仕事をしている若手のメンバーに状況も話し、素直にお世話になることを決めて、それ以降気が楽になりました。
「あなたひとりのミスだということではない。チームでやっていきましょうよ」と言ってくれた若手メンバーには、本当に感謝です。

自分に起きている変化や今の状態を誰かに伝えられるとそこで流れが変わることがたくさんあります。
更年期障害だから・・・とそれを理由にあれもできない、これもできないと発言するのは違うと思いますが、周囲には理解を示してくれる人がいるはずなので、助けてもらえばいいと思います。
たぶん、順番だから。
女子たちに起きるこういう変化は、年齢順に経験することだから。
だから誰かだけの固有のものではないと思うのです。
そして、周囲にいる男性方にも理解はしていただけるとうれしいと思います。なぜならば、その男性を取り囲む大切な女性たちがいるはずで、その女性たちも同じような状況で困ったり悲しい思いをしているかもしれないから。
助けてもらったほうがいい、助けてもらっていい、私はそう思います。

同じような悩み・経験をしてきた方とつながれることや共感できること、そしてこれから先に辛い思いをする人が少しでも減ることを願って書いていきます。サポート、よろしくお願いいたします。