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新型コロナウイルス治療「ECMO」の効果と今後の課題

こんばんは。アクセスありがとうございます。

今日4/21の新聞で俳優ニック・コルデロ、新型コロナウイルスの合併症で右足を切断という記事を見ました。

正直、私はこの俳優さんは知りませんが、なぜ肺炎や持病の悪化で亡くなるのなら特に興味をそそられないですが、なんで右脚切断?と興味が湧きました。

ニック・コルデロさんは人工心肺装置ECMO(Extracorporeal Membrane Oxygenation:体外式膜型人工肺 通称:エクモ)を使った治療を行なっていたことが書かれていました。

「そこでエクモとはなんだろう」と感じ調べてみました。

人工呼吸器とエクモの違いを書いていきます。

人工呼吸器

人工呼吸器は高額で人手がかかります。

口から気管までチューブを挿入し、患者の気道に酸素化した空気を送り込み、さらに空気を温め水分を加えます。そして患者が吐いた二酸化炭素がチューブに排出され人工呼吸器に送り込まれます。

つまり、肺を人工的に動かし呼吸をさせる機械です。

エクモ

肺の機能を代替する機械です。首の付け根の血管から「エクモ」で直接体内に酸素を入れ、太腿の付け根から血液を取り出して「エクモ」に血液を送り込み、二酸化炭素を取り除きます。そして、取り除いた血液を首の付け根の血管に戻し、血液を循環させます。

つまり肺にかかる負担は軽く、酸素を取り入れる事ができます。

【それでは、なぜ右脚を切断することになったのでしょうか?】

ポンプ異常や回路不良、血液を送るときに血液が上昇したり、血液を取り出すときに血圧が低下することによって、血栓ができやすく、下半身の壊死、脳梗塞、心不全が起こる可能性が高いからです。

課題

適切なモニタリングとトラブルシューティングの適切な対処が必要で、合併症が発生した場合重篤になる可能性が高い。しかし、高度な技術が必要でトレーニング受けていないと使えなく、エクモについて指導できる程度の人が60人その中でエクモを専門としている医師は半数の30人程度しか日本にいません。
そして、最も重要な点は、エクモを扱える人が必ず付きっきりで見とかないといけません。今後、エクモを扱える人を増やす必要性があります。







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