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グランドレベル研究所*日本

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1階づくりはまちづくり! ここでは日本における、グランドレベルをデザインとコミュニティの観点から楽しく見ていきます。
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#パブリックスペース

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もしも「喫茶ランドリー」のような場所がスーパーマーケットの軒先にあったら!?

「エラー」こそが「会話」を生み出す.「会話」は育って「コミュニティ」となる.つくり手は、そのことを自覚しよう! その上で、何をどうデザインするか。

コミュニティ、コミュニティと言いますが、そもそもどこからはじまっているのか、そのことについて、あまり話されていないので、今日はそのお話を。 コミュニティが生まれる、その源って何? コミュニティの一番最初って、どこにある? 何なのでしょうか? いきなりポンっと生まれるものではありませんよね。で、あるときふと思いました。コミュニティって、どういうプロセスで、生まれ、形作られていくものだろうか。そして、その源を、脳内でたどってみたわけです... (グルグルグル妄想タイム……)

「勝手に銀座ソニーパーク再生計画」。公園で過ごし、楽しむ人々を、観察し、分析し、開発へ活かす実験プラットフォームとするのは、どうだろう!?

銀座の「ソニービル」、芦原義信の名作建築が建て壊される?!えっでも、そのあと公園を作るの!?その名も「Ginza Sony Park」、それを聞いたときには興奮しました。 こ、これは、あのソニーなんだから、相当「公園」や「パブリックスペース」について、相当考えてくるに違いない!さらにそこに、ソニーという企業のこれからのヴィジョンを重ね合わせて、きっと僕らを「おぉぉ!!!」なんて言わせるに違いない! ソニーウォークマン世代で、ソニーラブな僕は、思っていたわけです。で、先日完

「喫茶ランドリー」はどうしてヤバい?市民の能動性を引き上げ、受け入れる。グランドレベルの壮大な実験がはじまりました。

グランドレベルの企画・運営で、昨年2017年12月にプレオープンし、2018年1月5日にグランドオープンした、ちょっとだけ話題となっている「喫茶ランドリー」は、ただのランドリーカフェではありません。そこには、0歳児から高齢者までの、たとえばこんな自由な使い方、過ごし方が展開されています。 代表の田中がグランドレベルという会社を設立したのが、2016年9月。それ以前から会社設立の話は方々にしていたところ、設立前にも関わらず相談ごとを持ってきてくださったのが創造系不動産でした。

今年、7000のベンチの街は100周年。日本はベンチ元年に!JAPAN / TOKYO BENCH PROJECT はじまりました。あたたの街もベンチを増やしてみませんか?

100年前にアメリカのある街に7000のベンチが設置されていたという前回の記事は、実に多くの方々に読んでいただけたようで、ありがとうございました。行く先々で「読みました」とか「打合せ先で、話題になっていました」と言ってくださる方がたくさんいて、大変驚きました。 どうして、こんなにも反響があったのかと考えたのですが、まず何よりも7000のベンチが設置され、人の営みがあのように描かれているポストカードのインパクトが、今の時代にも通じるくらいすごいんだなと痛感しました。一方で、部

カスみたいな木“カス木”が多い日本の謎.Googleストリートビュー×MITで緑化分布地図がつくられはじめた今、世界に学ぶべきは「育てる心」と「管理のデザイン」!

前回取り上げたのベンチと同じように、日本のまちを歩いていて、気になってしょうがないやつがいます。 それは「樹木」を含めた「植栽」です。街路樹であったり、もしくは建物の敷地内に設けられる植栽たち。まずは、ちょっとだけ見ていきましょうか。 東京の清澄白河。清澄白河から現代美術館へ抜ける道。もちろん、小さなお店が増えてきていて、グランドレベルのコンテンツが充実してきていることはあるのだけど、この通りが人を引きつける魅力は、この樹木たちに支えられているところが大きい。樹木なくして

ため息が出るほどの美しさと自由.都内最大の水郷公園「水元公園」(葛飾区)と「皇居外苑・皇居前広場」(中央区)「平和記念公園」(広島市)が教えてくれる公園の基本.

突然ですが、皆さんは、公園というものを日常生活の中にどれほど取り入れられているでしょうか。 自分の人生における“公園経験値”というものを振り返ってみると、大阪、台湾、千葉、東京などで未成年期に体験した公園は、どれもいわゆる日本でよく見かけるタイプの公園がほとんどで、そのもに感動するなんてことはありませんでした。大学時代になると、新宿御苑や代々木公園、そのうち地方の公園も体験しはじめるわけですが、まぁ言っても「公園っていいもんだな」という感じだったわけです。 ところがその後

本当の「プレイスメイキング」がココにある.武蔵美小泉誠ゼミ「yatai」講評会で見た、パブリックがいきいきと使われる繊細なデザインの可能性.

学生時代から憧れていた方... 小さなプロダクトから建築までをも手がけるデザイナー小泉誠さんから連絡をいただき、国立の事務所をはじめて訪ねたのは9月のことでした。当初はmosakiのこれまでの活動から「けんちく体操」そして「パーソナル屋台」までを、小泉さんが教鞭を執られている武蔵野美術大学の1年生の授業でレクチャーしてくださいという依頼だったのですが、打合せでたくさんお話しをさせていただいたら、翌日に追加の依頼を受けました。 小泉さんからのメールを開くと、小泉ゼミの3年生課

今年は10/15(sat)-16(sun)に4回目を開催!リピーターを増やす都会のキャンプ「アーバンキャンプ・トーキョー」は、どうして人を惹きつけるのか?

東京・神田の東京電機大学跡地で、「アーバンキャンプ・トーキョー」というイベントを、「トランスアーツトーキョー」の一環としてはじめさせていただいたのが2014年11月。その後、毎年開催し、2016年3月のアーツ千代田3331屋上での開催を挟み、この度、4回目の「アーバンキャンプ・トーキョー」を2016年10月15日(土)〜16日(日)の1泊2日で開催することになりました。 私、都市で寝転びたい!その一言からはじまった. この大学跡地には、今後巨大なオフィスビルが建つのです