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魂を護る〇〇の夢

【これは夢の備忘録です】

 どこか知らない村を訪れている。

 そこには魂を護る〇〇(名前ははっきりしない)という、法具のようなものを作る習慣があって、それを作る職人がいる。

 その製作所のような場所を見学させてもらっている。

 魂を護る〇〇は、村人たちひとりひとりに一つずつ与えられる。

 木の鋳型に、砂をしっかりと詰めていく。
 鋳型を外すと、卒塔婆のような長い板状のものに、見事な観音様の像が浮かびあがる。

 これをしっかり固まるまで乾燥させる。

 それを乾燥させる場所は、真新しい仮設テントのような小屋。

 そのテントはトイレも兼ねている。トイレでもあり、法具を保管しておくテント。

 そんなテントが、きれいな玉砂利が敷かれている広い広場に何棟か立っている。

 トイレに行きたくなり、そのうちの一棟に入る。
 トイレは新しく清潔なのだが、ふとトイレットペーパーがあるあたりを見ると、壁の隙間に蜘蛛の足のようなものが見える。

 なんだか気味が悪いので、そのトイレからは出た。

 他のトイレを探していたら、亡くなった父方の叔母(生まれつき身体・知的に障害があり、晩年の数年間を共に暮らした)がいて、「あっちがきれいだよ」と教えてくれる。

 教えられたテントに入ると、他のテントのトイレよりとても広くて、作りもしっかりとしていて、安心して用が足せるなとほっとして喜んでいた。

 印象に残ったのは、村の空気の厳かな感じ。鋳型から現れた観音像の美しさ。叔母の慎ましい知性。広く敷かれた玉砂利が見ていて心地よい感じ。

 慎ましく素朴で、一切を主張することのない、静かな神聖さを感じた夢だった。

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