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出会えたちびっこたちに、私は”おばちゃん”に育て上げてもらったんだ

思いを引き出すインタビュアー、鯨井啓子です。

以前に、こんな記事を書いたことがあります。

そのなかで、お母さんを”神”としない仕組みを作るために、私がひとりひそかにやっている活動、おばちゃん活動についても書いています。

先日、大人ばっかりのとある会合に、2歳の男の子がママと一緒に参加していました。ガヤガヤした空間に疲れていた私は、彼にめいっぱい遊んでもらい、お気に入りのおもちゃをシェアしてもらい、おしゃべりをしてもらい、本当に楽しい時間を過ごしました。

まわりのおとなたちはみんな彼に興味津々。でも、なかなか一緒に遊ぶということにはいたっていませんでした。そこで気が付きました。「みんなこどもがかわいいって思ってる。でもどう遊んであげていいのか、こどもが近くにいない人にはなかなか分からないんだ」って。そして、その困惑はどうしても空気として伝わってしまうから、こどもの方から寄って行くことはないし、なかなか遊び方を教えてもらえる機会に至っていないんだということ。

そして、私が自然にこどもたちと楽しく遊べるようになったのは、甥っ子や友達のこどもたちに、おばちゃんに育て上げてもらったおかげなんだと思いました。

私も友達がお母さんになるまで、こどもがそばにいない環境にいました。だから最初は、本当に何をしていいか分からなかったです。最初はひたすら素直に、「かわいいなぁ」っていう気持ちでつかず離れずそばにいるところから始めました。

それでそっぽを向かれたり、泣かれなくなって初めて、どのおもちゃが好き?とか、好きなものをシェアしてもらおうと話しかけてみる。そしてそのものを一緒に、楽しんでみる。ママやパパに普段の様子を聞いて、危ないことなど気をつけるところを聞きながら、ここ10年くらいそんなことを積み重ねてきました。

今ではとりあえずママがゆっくりトイレに行けたり、ひとりの時よりごはんをゆっくり食べられるくらいの間を持たせられるようになりました。そんなふうに役に立っていることもすごくうれしいけど、なによりこどもと遊ぶってほんとに楽しい!おとなの目線では気づかなかったことをほんとうにたくさん教えてくれるし、真剣に遊んでる目はキラキラしていて本当にかわいい!そんな宝物みたいな時間を、関わったおとなにもシェアしてくれる存在、それがこどもたちなんだなとしみじみ思っています。

もし身近に知り合いのお子さんがいらして、どう接したらいいかに悩む方がいらしたら、ぜひにっこり微笑むところから始めてみてください。きっとそれは、今までにない楽しさを開くきっかけになってくれると思います!


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