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一円のお金も生み出さないけど、やらないといられないこと


今私は主にインタビュアーとして
生計を立てているので
仕事にはまったく関係ないけど、
一応大学は芸術系学部を卒業している。

こどものころから家庭環境は
とっ散らかっていたけれど、
文化的なことには惜しみなくお金を
つぎ込んでくれた両親のおかげで、
私は芸術が、色が、病んだ心を救う
ということに気がついていたんだと思う。

自分の抱えていた問題を
直視できなかった20代まで、
私はとにかく色を欲していた。

だから、
アウトドアショップによく駆け込んでは、
色の海で安心をチャージしてた。

不安になると絵を描いた。
生きるために絵を描いた。

人にはなんでだか分からないけど、
そして、どうしたって無駄に思えるけど、
一円のお金も生み出さないけど、
なんかやらないといられないことが
発生する場面があるのだと思う。

そんなときは、
やらなきゃいけないことなんてお茶濁して、
どっぷりそれにハマればいい。

ちなみに、私はもはや
アウトドアショップに駆け込むことも、
死にそうと思いながら絵を描くこともない。

だからそれはとても、
「一過性」なものだったのだと思う。

けれど切実に、
あのときの私にはとても
必要なプロセスだったと思っている。

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