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対岸を視る

丸二日間、全く生産性のない日を過ごした。
自分の価値に見合う生活を続けないからこうなる。
正直言って年を越せる自信はない。
山を登って極力見つからなそうな場所を探した。
健ちゃんは待っててくれって目をしていた。
しかちゃんは絶対死なへんって言うて一ヶ月後死んだ。僕のせいかもしれない。
きやむらくんは彼女を亡くし、半年間は耐えたが限界がきた。
僕は?
鬱って何だ。心が捻じ曲がってることか。
昔から変人として生きてきて周りの人を不思議に思ってきたけど、そうじゃない。
じゃあもう病気じゃない。寛解はしない。
生まれ持った何かと相性の悪いものが結び付いてしまった結果で、そうなったらもう来世に期待するしかない。
順当な決断だろう。
美化される前に死ぬ方が意義がある。
今日こそはお風呂に入る。
ずっと寝ながら煙草を吸っている。
灰が散らかっても仕方ない。
生き方も死に方も選べない非生産的な人間という自覚だけがある。
マキャヴェリを読んでどうなる。
誰が僕の後ろにつく。

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