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海外生活が長かったから見えた「多様性」の受け入れ方の話

今日は雨でじとじとしている中、執筆しているMasaki(@masakihaginoart)です。
今日は、海外生活の経験からのお話。

初めての方向けに書くと、2011-2023までの間ドイツ(最後はオランダ)に滞在していました。語学学校から、美大のDiplom(MA)、そしてドイツ人女性と結婚/離婚まで体験して、その後は偶然コロナ期はオランダに移住して、現在は日本とドイツで活動しています。(現在の拠点は日本)

海外生活が一重に長いといっても、結婚後移住とか、駐在で日本人が多い地域に居たりする人もいるわけですが、僕はたぶん比較的に日本人と触れる機会が少なく、もっと言うと語学学校では13か国から集まっている中にいたりと、割と他国籍の中にいたと思います。

結構マインドセットがドイツ人寄りになっているので、今回は日本に帰国して1年ちょっと経つので、いろいろ気づくことを書こうかなと思いました。

ワールドスタンダードを意識することから。

日本人は、本当に周りに興味を持ちすぎていると思います。そして後半に続きますが相手に期待しすぎています。たぶん在外邦人あるあるの感情だと思うけれど、日本への一時帰国で感じる「監視されている感」はヤバい…日本に帰国すると、今までヨーロパナイズド/アメリカナイズドされていた自分から、”日本人”に切り替わるのが分かります。

良い悪いかは置いておいて、典型的な日本人的な見栄とか、他人を気にするとかという感情が蘇ってくる。服装をきれいにするとか、女性だったら日本に帰国したらメイクちゃんとしなきゃいけなくて、露出を抑えるとかっていうのもよく聞く話。

欧米では相手の容姿(服装とかを含む)、年齢、ジェンダー、性別とかそういう話を口に出すことは基本的にNGです。とにかく思っても相手に伝えない、口に出さないというのがマナー。
でも日本ではおせっかいというか、「良かれと思って」とか、「関係性があるからOK」とか。それをパブリックの場で言うこと自体NGで、ジョークでもNG。

「いろんな人がいる」ということを知ることが何よりシンプルで大切だなと思います。すべてはここに集結していて。
最近よくなってきているとは言え、日本はあまり外国人が少なくて、グローバル、インターナショナルな意識が低く、日本では異端とか、日本では珍しいみたいなことに目が行き過ぎている気がします。

だいぶ前にハワイ在住の日本人だったか旅行中の在外邦人だったかのツイートがあったんだけれど、内容は
「ハワイで、日傘さして、サンガードマスクとでかでか帽子にでかいサングラス。絶対日焼けしたくないって感じの女性がビーチサイドを歩いてたんだけど!日本人丸出しって感じで。ハワイ来なきゃいいのに!ましてビーチサイドに来る格好じゃない」
みたいなのがあって、その人のフォロワーも在外邦人が多かったので、「日本人の日焼けしたくない意識は異常だよね」みたいな同調リプみたいなのがめっちゃついていたんだけれど…

この相手の服装とか行動とかについてわざわざSNSで呟いてる感じこそが日本人だよなあ…と思っていました。

これを読んでいる皆さんはどう思いますか?
ハワイのビーチに、日焼けをしないような恰好、日傘をさしている人がいたら「ハワイ来なきゃいいのに」と思いますか?(SNSに書き込む行為はNGとかは置いといて)

相手は他人であること

ハワイ来なきゃいいのに!と思う人はもしかしたら多いかも知れません。そんな日焼けしたくないなら、リゾート地に来なきゃいいのに、と。

でも、相手は全く知らない赤の他人なわけです。そう思う前に皆さんは例えばこういったケースを考えましたか?

実はその女性は皮膚がんだった、日光アレルギーだった、日焼けをすると健康上の被害が出る可能性がある。でも仕事の出張でどうしてもハワイに行かなきゃいけなかったかも知れない。そのビーチの近くにある会社が取引先かも知れない。旦那さんがサーファーで、去年大波で亡くなってしまって彼の命日にここ来たのかも知れない。宗教上の理由だったら?実はヴァンパイアだったりしたら…

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ドイツを中心に活動を続けるContemporary Artist(現代美術家)の Masaki Ha…

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