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063 感情とニーズの単語にとらわれる

Failure is not fatal, but failure to change might be.
失敗は命取りにはならないが、変化するための失敗は命取りになりかねない。

【名言】ジョン・ウッデン

063 「感情」と「ニーズ」の単語にとらわれる

初心者の頃に習うOFNR(※)
 観察(Observation)
 感情(Feeling)
 ニーズ(Needs)
 リクエスト(Request) 頭文字をとってOFNR

カードを使った練習や、手元に「感情」と「ニーズ」の単語表を置いて練習してきました。

すると、私の中に、自動的に「感情」と「ニーズ」の言葉は、単語表から選ぶものだ・・・という「正しいNVC」の手順ができあがったのです。

やがて、共感的に聴くときに、強引に相手の言葉を単語に変換するということが当然のように起きました。

「感情」と「ニーズ」を・・・例えば
「あなたが「悲しい」と感じたのは「正直であること」が大切だからですね!」と、びしっと言い切り、どや顔でろくろを回すわけです。

ぱたくそ どや顔してろくろを回す人物

相手がNVCを練習している人だと、お互い「単語へ置き換え」のトレーニングができているので、それほど不自然ではありません。

初心者同士、あるいは、はじめとの方とベテランが組んで共感的に聴く練習をする時、「強引な単語当てはめゲーム」が起きるのです。

もちろん、NVCの文法自体が持つ力があるので、「単語当てはめゲーム」も効果があります。

私に生まれた、「単語当てはめゲーム」への違和感が大きく和らいだのは、Robert Gonzalez師と出会ってからでした。

Robertが教えてくれた手順は
「やってくるものを、自分のスペースに歓迎する」
「歓迎し、やってきたものに完全にくつろいでもらう。」
「やってきたものに、好奇心を持ってただ見る(観察する)」
「やがてエネルギーは変容する」
というものでした。

この方法を私のメインのOFNRに置くようになってから、エネルギーをただエネルギーとしてとらえる事ができるようになりました。

すると、ニーズ・・・すなわち大事なものを、いろんな表現で捉える事ができました。
たとえば
「すべての人が大事にされる世界」
「どんなことがあろうとも、大事な人の味方でいること」
「何を言っても追い出されることがない、その人がありのままで居られる場所」
などなど

こうして表現した「エネルギー」は、私にとっては、単語とは異なる手触りと質感なのです。

もっと言うと、「感情」も「ニーズ」を
絵を描いたり、歌にしたり、踊ったりすることで表現するのもいいと思います。

そこには「命の川」が流れているだけです。
どんなふうに触れるのか、どんなふうに身をゆだねるのか
全て自由に決めていいのだから・・・・

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