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074 他人の怒りを聞くこと(非難、批判)(前編)

(※私は、毎月1回、メンタリングを受けており、その内容をベースに、今の時点の理解を記録していきます。なお、文責は“まさ”に帰属します。)

誰かが怒ってる時・・・・
どう対応したらいいんでしょうか?

私はどのように向き合うことができるでしょうか?
怒りに乗っ取られている相手の人と、どのように対話の橋を架けることができるでしょうか?

私のとりがちな、相手との関係を悪化してしまう行動は、3つのパターンに分類できます。
(1)逃げ出す(逃走)
(2)相手のケアに全力を注ぐ(凍り付き)
(3)相手の考えを聞いて、私も怒りモードに突入する(闘争)

ひとつひとつ見ていきましょう。

(1)逃げ出す(逃走)
よくやります、まずは逃げ出すこと(笑)
逃げ出すのは私の身を守るのにとても役に立ちます。
しかし、怒っている人を刺激している出来事を解消できなければ、その場しのぎになりますし、長い目で見れば相手の人との関係は悪化すると思われます。
(例)
帰宅したら、奥さんの機嫌がめっちゃ悪い。
私)ただいま~
妻)晩御飯はできてないからね!(怒)
私)ん?ああ、いいよ、カップ麺があるから適当に食べるよ。
妻)お風呂もできてないからね!(怒)
私)シャワーでいいよ、軽く汗を流すだけだし。
妻)みんなが入るんだから、お風呂ぐらい自分で作ったら?
ああ、疲れたー、買い物にも行きたくなーい(大声で)
私)(やばい、部屋に逃げよう。カップ麺にお湯を注いで部屋へ・・・・・)
私は、早々に自室に引き上げます。奥さんとの接触時間を最低限にして、身を守ることに専念します。

(2)相手のケアに全力を注ぐ(凍り付き)
「怒っている人は、ケアしなければならない」という声が、私の中にあります。
例えば、職場で、「怒鳴る顧客」や「怒鳴る上司」を必死でケアする体験をすることがありました。
この時、私の体の一部は恐怖で凍り付きながらも、なんとか相手の怒りを収めるよう、頑張り続けます。
 この「怒っている人は、ケアしなければならない」という声がどこからきているか?
 幼少の頃から、親や先生、部活の顧問や年配の人など、自分よりも力が強い人に怒りをぶつけられたことが思い出されます。
幼い私は、生き延びるために、全力で謝り、怒っている人の言うことを全面的に聞き入れ、怒りが鎮火するように相手のケアに全力を注いでいました。
この反応は、その場を生き延びる役に立ちますが、私自身を大切に扱うことはできません。
(例)
上司:なんでこんなミスをしたんだ!
私:すみません、うっかりしておりました。本当に申し訳ありません。
上司:何回も何回も、なんで繰り返すんだ。
私:本当に申し訳ありません、恥ずかしく思っております。自分のチェックを徹底します。
上司:前もそんな話を聞いたな、なんで繰り返すんだ。
私:申し訳ありません。
上司:申し訳ありませんしか言えないのか!なんでミスするのか言ってみろ。
私:自己チェックが甘かったです。私の不注意で、し損じてしまいました。
 (以下、繰り返し)

(3)相手の考えを聞いて私も怒りモードに突入する(闘争)
 怒っている人は、「自分が怒っているのは、相手の何かが問題だからだ」という考えを持っています。
 言い換えると、怒りの原因に、「~すべき/ねばならない」が隠れているということです。
 例えば
 ・あなたは家事を平等に、そして率先してやるべき
 ・あなたはミスをしてはならない
 ・あなたは部屋を掃除すべき
 ・あなたは無駄遣いをしてはならない
 ・あなたは子どもの面倒を見るべき
・政府は自然エネルギーを使うべき
・電力会社は原子力を使ってはならない 等々

これらの「~すべき/ねばならない」が実施されていないと、相手(または私)が判断したときに、「怒り」が起きるのです。

怒っている相手の「~すべき/ねばならない」という判断を聞くと、私はいつものゲームを始めてしまいます。
そう、「どちらが正しいか/間違っているか」ゲームです。

(例)
妻)食事がすんだら、お皿を下げるぐらい当然でしょ。いつもそのままにして!いい加減にして!
私)いや、食後に、ひといき入れたらやろうと思ってたんだ。
妻)そう言ってやらないことが多いでしょ。オンラインミーティングだかなんだか、理由をつけてドタバタ部屋に引きこもるじゃない
私)昨日もちゃんと下げたし、今日もやろうと思ってたのに、そんな言い方されたらうんざりするよ
妻)こっちのほうがうんざりよ。私も早く食洗器に汚れ物を入れてひといき入れたいの。

妻は、私に「いつもお皿を下げない人」というレッテルを貼って、怒りをぶつけます。
私は、妻のレッテルを聞いて、「私はお皿を下げる予定だった」という考えで対抗します。

どちらかが諦めるか、正しさを証明できるまで、「どちらが正しいか/間違っているか」ゲームは続きます。

妻と私のどちらが勝っても、お互いの関係性は悪化し、怨念の地層が深くなるだけでしょう。

では、どうしたらいいのか?

ということで、続きます。

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