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くり返される夢

子供の頃、くり返し見た夢があります。

私はおじいちゃん子で、いつも肩車をしてもらい散歩に出かけていました。
その散歩道には川が流れており、その上に大きな橋が掛かっていました。

その橋の中央に来ると、おじいちゃんは決まって川に向かって落ちそうなふりをして私を怖がらせます。

子供の私には怖すぎたのか、そのシーンをくり返し夢に見ていたのです。

しかし、夢の中ではひとつだけ実際とは違うことが起こります。

それは…

今日もおじいちゃんの家に連れて行ってもらえると楽しそうにしている子供の頃の私がいます。

おじいちゃんの作った玉子が入ったうどんが大好きで、お昼ご飯に作ってもらおーとか。
近所のスーパーに行ってヒーロー戦隊のフィギュアが入ったソーセージを買ってもらおうとか。
本屋さんでコロコロコミックを買ってもらおう!
などなど、ワクワクしながらおじいちゃんのお家に向かいます。

玄関を開けると満面の笑みで私を迎え入れてくれるおじいちゃん。
私は1番初めの孫だった為、いちと呼ばれており、それはそれは可愛がってもらっていました。

到着するなり家族みんなで近所のスーパーに向かいます。
その道中もウキウキしながら歩いている私。
両手を繋がれている私は掛け声をあげます。
「いち・にの・さーーん!」
そういうと、両手を両親に引っ張ってもらい大ジャンプ。
キャッキャとたのしそうに笑う私がそこにはいます。
スーパーに着くとすぐさまお菓子コーナーからのヒーロー戦隊ソーセージ売り場へと向かいます。
お気に入りのお菓子とフィギュアを手に入れほくほく顔の私。

次に向かうのはフードコートです。
ラーメン、ハンバーガー、たこ焼き、ピザ、アイスクリーム。
小さな私はみんなから少しずつ頂きます。

お腹いっぱいになると、帰り道にある本屋さんに寄りコロコロコミックをゲット!

思い描いていた通りの1日でご満悦な私。

それから私は荷物を家族に預け、おじいちゃんとお散歩へ。

公園に寄り道をしブランコ、ジャングルジム、すべり台とそこにある遊具で遊び倒し、走り回ってヘトヘトになります。

そこでおじいちゃんが肩車をしてくれるのです。

坊主頭のおじいちゃん。
両手にざらざらとした触感を感じながら帰り道を行きます。

幼稚園の話、好きなヒーローの話などなんてことない話をしているうちに川に到着。
50メートル程先に橋が見えてきます。

私はおじいちゃんにお願いします。
「落ちないようにして!」
おじいちゃんは答えます。
「しっかりつかまってたら大丈夫」
こんなお決まりのやりとりをしながら橋に着きます。

橋を渡っている間も私は
「おじいちゃん気をつけて!」
おじいちゃんは笑いながら
「大丈夫、大丈夫」と答えます。

そうしてるうちに橋の中央へ。

また落ちそうになるんじゃないかな〜と不安に思いおじいちゃんの顔を覗き込みます。
するとおじいちゃんは私を怖がらせる事もなく川をじっと見ているのです。
そこにはいつものニコニコ笑顔のおじいちゃんはいません。
なんと表現して良いのか子供の私には分かりません。
ただ、何か大変なことが起こっているということだけは幼いながらも理解できました。

静かな橋の上、自分の心臓の音だけがゆっくりと聞こえてきます。
浅く呼吸を繰り返しながら、恐る恐る顔を川の方へ向けるとそこには…

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デカすぎる河童が!!

そこで目を覚まします。

イメージ絵では間抜けな感じに見えますが、毎回怖すぎて

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という感じで目が覚めていました。

今となってはなぜあんなに怖かったのか分かりませんが何度もあの夢にうなされていました。

夢には意味があり、その時の精神状態を表すとか何とか聞いたことがあります。
最近はもう見なくなった夢なんですが、あの当時の私の精神状態はどんな感じだったのでしょうか?

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子供の頃の夢って不思議

↓まとめ

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