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順番が後になることじゃなくて、居ない存在として扱われたことが

名古屋行きのJRを待っていた。
電車が速度を落としてホームに入ってくる。

10人くらいの列の最高峰に並んでいた。
席には座れ無さそうだが、問題なく乗り込めるくらいの混み具合。ドアが開く。

車両から出てくる人はほとんどいなくて、みんな名古屋を目指しているのかなぁなんて考えながら車両に乗り込もうとした時、後ろから大荷物の二人組が自分を追い抜かしてドアの前に立ちふさがった。

出入り口を塞ぐ形で立ち止まり2人で電車に間に合ったことを良かったねと談笑している。
外の冷気に吹かれながら、慌てて隣のドアに小走りで向かい電車に乗り込んだ。

別にどうしても座りたかった訳でもないし、最寄りの駅乗った自分と旅先で電車を逃すのと重大さはぜんぜん違う。相手の方がこの電車にかけてるのはわかるけど、ちょっと寂しい気持ちになった。

なんか自分が見えてないというか居ないみたいな存在に扱われた気がしてしまった。

いちいちこんなことに傷ついてたらあかんなぁと思いながらも、ついつい電車の中で選ぶ音楽もロートーンのものになっていた。

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