少数意見がExcelで消される。わがままを言えない世代。
文字の羅列を心を無にして処理していく。
職場に対する意見をずらっと並べてひとつひとつ分類していく。
その集計している時に、ある程度まとまったものでないと消えていくなと確信めいた気持ちになった。
自分は誰かに説明するためにこの資料を作っている。だから、ある程度結論めいたものや、次の行動につながるものだけをピックアップして15分なり30分なりで説明できるように準備を進めていく。
自分でやっておきながら、あぁこうやって声が消えていくんだなと思った。
どこかの国のことを決めている大きな機関でも、こうやってExcel上で声が消えていくんだと。その資料を作っている人も、誰かに説明するために作っているのだ。当然説明のつかない声は次の人に繋がれる前に「その他」と括られ実質的に消えていく。
僕たち世代は元気がない、意見がないと言われるが、多数決で負けそうな世代だから、無理な徒労感を感じないためにいい子にしていると言う面があると思う。
自分たちのわがままが通った経験があまりにもなさすぎる。そしてどうせ言い争って負けるなら最初からややこしいことをせずに、仲間に入れてもらうことを選んだ方が賢い選択になる。
だから、もう少し自分たち向けに何か有利なことが決められるまで、この殻は破れない。これは主体性があるとかないとかそう言う問題ではない。
これはもう少し時間を取って深く考えてみたいと思った。
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