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下戸の考察

アルコールが苦手な人って本当は飲み会の場も苦手だったりする。でもそれにも関わらず、勇気なのか、諦めなのかを振り絞って飲み会に参加する。
そうすると努力で獲得したわけでも無い、ただDNAが飲める体質を与えてくれただけのやつに「えー、飲まないのー。つまんな」みたいな心ないことを言われる。

自分だって飲めるなら飲みたい。そしてお前のようにアホづらして、ご機嫌で人に無礼なことでも言って勝手にスッキリしてみたい。
そんなことを思いながら、最後の片付けなんかも含めて飲める人の尻拭いをして、疲れて家に帰る。

「飲めへんのかよ」じゃなくて、「飲めないのにきてくれてありがとう」やろ。

「働かんな、お前」じゃなくて「しんどいのに、会社来てくれてありがとう」かも。

自分が元気に働けているのは、ただ親から健康な体と精神をもらっただけかもしれない。
働けない人は、仕事というアルコールの匂いだけでもクラクラするのに、なんとか意識を保って仕事をこなしているかもしれないのだ。

「出来なかったり、苦手な人は、その分嫌な気持ちを押し殺して参加してくれている」
こういう気持ちを持つことが、多様性にもつながるのかもしれない。

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