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手段と目的と〜本を積む

棚から本を取り出して、床に積み重ねていく。
本来服を入れるはずの棚にも、いろんな書籍が詰まっている有様だったので、少し整理しよう。
そう思ったのが間違いだった。

出てくる出てくる。買ったけど読んでない本。
その総額は10万円近いんじゃないだろうか。
それが後悔の念や、自分の意志の弱さを思い起こさせてくる。

床が埋まっていき、高さが出てきたところで気がついたのだが、本は服なんかよりもずっと重たい。ヘトヘトになっている自分に気がつく。当たり前だ。衝動的に部屋の本なんて整理するべきではないのだ。

そしてこの本に対して、「床に並べた後どうするか」というプランを全く持っていない。

順番に読んでいくのか。
古本屋に持っていくのか。
フリマアプリに出品するのか。

なんのプランも持たないことに気がついてからも、とりあえず始めたから最後まで積もうと、棚から本を出しては床に並べていった。

途中で無駄だと思っても、最後まで続けてしまう。目的と手段が入れ替わった瞬間である。
人間は愚かだ。いや、俺は阿呆や。
と思って凹もうかと思ったけど、元々そんな立派な人間じゃないと思い直して寝た。

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