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心の骨密度
鬱を称して「心の風邪」という言葉があるが、それはちょっと違う。と教えてくれたのは大学時代の先輩だった。
「心の風邪って言うより、心の骨折って言った方が正確やな」
記憶の中でポキっという音が聞こえた。
心が折れた時って本当に音がするのだ。
心というのは風邪のようにすぐ症状がなくなったら完全回復という訳ではない。
脆さは残って、またいつ折れるかという不安定な状態を生き抜くことが必要になる。
だから、自分で自分を大切にすることが大切になる。人に気を使うように自分を気遣う。
出来そうでなかなか難しいが、「自分の心は骨折したんだ」
そう思うと少しは自分に手加減してあげられそうだ。
去年体調を崩してから、いま自分の心の骨密度はどのくらいだろう。
自分にも他人に接するように、丁寧に接していきたい。
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