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らしからぬところに

忘れないように、メモしておこうと思う。

今日幸運なご縁があり、今一度自分がなんで書きたいのかを振り返ることができた。
振り返ると言っても移動中の数分の間に思い至った。新たに「思い至った」というより「思い出した」と言った方が近いかもしれない。

大学生のボート部を選んで、わからないなりに小説を書いている。
どうしてそこに惹かれるのか。それは大学生らしからぬ行為だからかもしれない。

大学生になれば、多くの人が遊ぶか就職に備えるかしているだろう。
もちろん中にはいろんな特殊なことを経験していく人もいるだろう。
その特殊の中の一つが自分にとってはボート部の部活だった。人数で言えば多くの人が大学で体育会の部活に所属するので、もしかしたら「らしからぬ」とまでは呼べないかもしれない。
でも、考えてみると、残念ながら現状社会人としてボート選手になる可能性は限りなく小さい。そして小さい頃から馴染みのあるスポーツでもない。そして大学生活を謳歌するというには程遠い過酷な練習と、その先には大抵敗北が待っているという、とんでもなく大変な道だ。

かといって就職活動に直接的に役に立つ社会経験が得られるわけではない。もちろん部員同士ぶつかり合ったり、自分の弱さに向き合う経験は社会に出ても役に立つだろう。ただいわゆる就活テクニックとしては心許無く、将来性を重視してくれる企業ならいざ知らず、そうでもない限り早期に効果を表すものでもない。

そういうことに、時間と情熱と体力と金銭を注いでいる。
その姿に大学生らしからぬものを感じるのだと思う。
「らしからぬ」ところに、立ち止まって考えるに値するものがある。

プロの選手ももちろんかっこいいが、大学生のらしからぬ姿に自分はさらに心を惹かれる。そういう気持ちが湧くから、できないなりに踏ん張っていられるのかもしれない。

なんとなく今日はそんなことを思い立ったので、ここに美貌としてメモしておこう。

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